メイン | 2009年5月 »

2009年4月30日 (木)

インフルエンザは嫌い

世の中は豚インフルエンザで大騒ぎだ。
いやぁ怖い怖いなどと言いつつ、どこか他人事に思いながら今日も仕事に勤しもうと意気軒昂に図書室に向かおうとしたところ、校長に呼び止められてしまった。
おかしい、悪いことはしていないはずだ(法的には)……と、怯えながら話を聞いたところ、インフルエンザで休校せざるを得なくなった場合のウェブサイトの更新についての相談でした。

確かに通常のサイトでは更新は困難になるかもしれないなぁ。
ということで、急遽「非常時連絡板」を作ることに。
まぁ目的が目的だけに、デザインはシンプルにしたのでそれほど大変ではなかったのだけれど、なぜか設定がうまくいかない。
どうしてもうまくいかない。

などとネット上で格闘しているうちに昼休み、貸出開始。
図書委員、任せた! ということで窓口対応を生徒に丸投げし、さらに格闘。
「先生、時給高くつくよー!」という生徒の叫びを無視し、さらに格闘。
本校はバイト禁止である。お菓子で我慢しろ、いつになるか分からんが。

結局分からんので、契約している会社のサポートを仰ごうとして、その会社のサイトを見たところ、「4月29日から5月6日までお休みで~す」とのこと。
えーい、何ということか! 人がこんなに苦労しているのに、ハワイくんだりで遊びほうけ、昼夜を分かたず酒宴に興じているとは!(以上、すべて妄想)
インフルエンザなんて大っ嫌いだー!

まぁそれでもどうにか手持ちの材料で運営できそうです。
しかし本日予定していた仕事は半分もできなかった……。
仕事は溜まる一方だ……。
こうなると連休というのもちょっと恨めしいですね。

それにしても、作ったはいいけど、「非常時連絡板」など使用せずに済めば一番いいんですけどねぇ。

2009年4月25日 (土)

どこの学校ですか?

「先生、私すごいことに気づいちゃったんですけど(ニヤニヤ)」
何だね、言ってごらん、A子さん。
「どうしようかなー。言っちゃおうかな-(ニヤニヤ)」
忙しいんだから早く言いなさいよ。
「でもタダで教えるのはやっぱりもったいないかなぁ(ニヤニヤ)」
えーい、うっとうしい、言わんか、こりゃぁ!(注・一部表現にフィクションがあります)
「……先生、ほとんどのブログに学校の名前出てないですよ」
……あ!

なんと、生徒に指摘されてしまいました。
確かに確認してみると、サッカー部のブログ以外、どのブログにも共立女子第二中学校・高等学校の名前がまったく見あたりません!
もちろん学校の公式サイトからのリンクでブログに入ってくる人がほとんどだから、学校名は敢えて書かなくとも分かっているはず。
でも、検索サイトから入ってくるという場合もあるかも。
突然図書室やら理科の実験やら授業の様子やらが出てきても、どこの学校か分からなければ意味ないですよね。

ということで、急遽デザインを変更。
ブログのトップ画像に「共立女子第二中学校・高等学校」を明記し、さらに学校の公式サイトへのリンクをサイドバーに張りました。
危ない危ない、皆から非難を受ける前に直せてよかったぁ。

さて、先ほどのA子さん、さらに曰く、
「……先生、ちょっと愛校心足らないんじゃないですか」
そこまで言うかね、君は……。

2009年4月23日 (木)

『猫を抱いて象と泳ぐ』

先日「本屋大賞」のことを書いていて、あ~あれを紹介したいな、と思い出したのがこの本。
というのも、作者の小川洋子は数年前『博士の愛した数式』で栄えある第一回の本屋大賞を受賞しているので。
で、この『猫を抱いて象と泳ぐ』は小川洋子の最新作になります。

20090423_3

若き天才チェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの一生を描いた作品で、物語は静かに淡々と進んでいきます。
波瀾万丈の物語を期待する中高生には受け入れがたいのかな……。
でもとにかく文章が美しくって、その言葉の羅列を見るだけでため息が出てしまいます。

チェスの対戦場面も多いのですが、たとえルールを知らなくてもその叙述の巧みさに引き込まれ、何となくわかったような気で読んでしまう。
物語が進行する中で主人公の胸に積もっていく、人々や動物や建物や言葉などの心象がどれをとっても愛しさに満ちていて、心にしみてきます。
心の中のどんよりしたものが、ぱぁっと出て行ってくれる感じです。
(そんなにお前の心は汚れていたのか、というようなツッコミはしないこと!)

本屋大賞をとった『博士の~』もたしかに良かったのですが、個人的にはこれは小川洋子の一番だなぁという感想。

何となく気分がすぐれなくて、心のカタルシスを得たい人には特にオススメですね。

2009年4月21日 (火)

まったり

ホームページにリンクを張ったら、早速生徒もチェックしたらしく、いろいろコメントがありました。

■その1
「最初のタイトルバックのアルマジロみたいなの可愛いね-」
すいません、あれは犬です。
犬の親子でひざに子犬が乗っているんです。
アルマジロでもカワウソでもないのでご注意ください。
(しかしどうすればあれをアルマジロと見られるのだろう?)

■その2
「先生、なんで『まったり』なのー?」
この図書室の雰囲気がなんかまったりーという感じなんですよね。

「『まったり』ってどういう意味ー?」
君ぃ、まったりを知らんのか!
ということで早速ネットの辞書を引き、出てきた画面を見せる。
ほら、「ゆったりとしているさま。のんびりと落ち着いた気分であるさま」と書いてあるぞ。

「先生、こうも書いてありますよ、『また、だらだらしているさま』だって」
「……」
「先生、こっちの意味なんじゃないのー」
「……」

くれぐれも言っておくが、前者の方の意味なので誤解のないように!!

2009年4月20日 (月)

『死者の学園祭』

20090420_2 

ご存じの方も多いかと思いますが、3月に角川書店から「角川つばさ文庫」が創刊されました。
ウチでも今学期に入ってから貸し出しを開始しました。
この手のこども向け文庫(サイズは新書)としては、講談社の「青い鳥文庫」のシリーズがよく知られていると思いますが、角川さんもがんばってくれると期待しています。

基本的には小学校中・高学年(作品によって変わる)からどうぞ、というコンセプトなので、まぁ中学生にはむしろ簡単ということになりますが、読みやすいので皆結構好きなんですよね。
読書に親しむという面ではそれもいいかな、と。
ここからいわゆる「YA向け」、そしてさらに一般書籍と、読む本も成長していってもらわないとちょっと困りますけどね。
ウチでも、中学生でも読むに堪えるものは購入していきたいと思います。

さて、今回特に取り上げたいのは、その「つばさ文庫」の最初のラインアップ、赤川次郎の『死者の学園祭』。
この作品が最初に刊行されたのは1983年なので、今からなんと26年前!
ということで、中学生だとご両親くらいの世代の方がよくご存じかも?
でも、決してそんな古さは感じられません。

実は赤川次郎の本は、以前ウチの図書室でもよく読まれていたのだけれど、最近あまり借りられなくなってきました。
認知度が低いせいかなぁと思っていたところに、今回の「つばさ文庫」化。
これをきっかけに、また赤川マニアが増殖することを期待したいところです。

2009年4月18日 (土)

本屋大賞

20090417

さて、最初にどんな本を取り上げようかとちょっと悩んだのですが、先日(4月6日)大賞が発表されたばかりというタイムリーな理由により、「本屋大賞」の作品をご紹介。
本屋大賞は全国の書店員さんが選ぶという賞で、これにノミネートされる作品というのは確かにあまり「ハズレ」がなく面白いので、生徒たちにもよく勧めています。

さて、今年度の大賞は湊かなえの『告白』でした。
受賞のニュースを聞いて、いやぁ、なるほどなー、という感じでした。
内容が衝撃的で話題性があり、物語としても読み応えがある『告白』はいい意味でも悪い意味でも他とは違う色を出していたので……。
新人ではありましたが、評価が高かったですねー。

ただ、確かにミステリーとしてはとても面白いのですが、これを中高生の皆さんにお勧めするというのは、ちょっと腰が引けるところもあるんですね。
わが子を亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である2人の少年を自ら裁くというえぐいストーリー。
これはちょっと問題あるのでは、と疑問に思う箇所もチラホラ。
とりあえず、読んでスッキリしたい人、ほのぼの幸福感に浸りたい人にはオススメしません。
かなりダークな部分を含んだミステリーですし、読後感は人によってかなり異なってくるでしょう。
読む人は心の準備体操(?)を念入りにしてからお読みください。

ちなみに今回のノミネート作で個人的に推したい他の作品は、
『ジョーカー・ゲーム』(柳広司)~かっこいいです。スパイ物でアレルギーある人も多いと思うけれど、それでも面白く読めます。
『のぼうの城』(和田竜)~時代小説なのでこれもアレルギーあるかもしれない……。けれどもとても読みやすく、楽しめます。
『ボックス!』(百田尚樹)~高校ボクシング部が舞台なので、これもやはり女子は手を出しにくいかぁ。しかしコテコテの青春小説で読みやすく面白いです。
『新世界より』(貴志祐介)~日本SF大賞を受賞した、長大な物語。でもよく考えられていて、引き込まれます。

うーん、こう見てみると、女子中高生対象を前提とすると何かアレルギー要素を含んだものばかりだなぁ。
それでも読んでみると面白いと思うのだけれど……。
あと、『流星の絆』(東野圭吾)もノミネートされていましたが、これはもう言うまでもないという感じ。
ウチの図書室でもとてもよく借りられていますしね。

とにかく、ノミネート作は全部図書室に置いてあります。ぜひご一読を。
ついでに去年、一昨年、その前……の本屋大賞受賞作、ノミネート作も併せて読んでみましょう!
(図書室に全部あります)

2009年4月16日 (木)

開室です。

「広報活動を拡充させよう!」という広報部主任のありがた~い鶴の一言により、学校のいろいろなセクションでブログを立ち上げようという機運が高まって……おります(たぶん)。

さて、私は図書室で司書教諭などやっておりますが、実は広報部の一員として学校のウェブサイトを作ったり更新したりする、要するにサイトの管理人という大役をも仰せつけられております。はぁー。
ということで、自ら率先して(!)図書室のブログを立ち上げ、今後に向けていろいろ試してみることに相なりました。
「つまり、実験台ということですね」などとおっしゃる向きもあるかと思いますが、まぁ確かにそういう面もあるようなないような……。
実際、サイト作るのとブログの管理やらデザインやらするのとでは大違いで、よくわからないこと多いですし、やってみないと分からないという実情があったりして。
けれども、それでも在校生向けには図書の案内ができるし、外部一般向けには学校の様子を理解していただく機会にもなろうと考え、清水の舞台から下を覗き込むくらいの勇気と覚悟をもって、新たなる道を拓いていくことにしました。

というわけで、どうぞ皆さん、これからよろしくお願いします。
図書室の書籍の紹介(基本的には対生徒ということですけど)や、学校の様子などをまったりと書いていきたいと思います。
いろいろ不手際があるかもしれませんが、温かい目で見守ってください。
では、乞う、ご期待!(ちょっとだけ)