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2009年11月24日 (火)

としょかんいぬ

先日も犬好きの話をついしてしまったが、さらに言わせてもらうと、実はある野望を抱いている。
それは、図書室で犬を飼う、という宿望。

実は図書館と動物は昔から仲がよろしいようで、それを扱った図書もよく見られる。
ウチの図書室にある図書をちょっと集めてもこんな感じ。
左から「読書介助犬オリビア」、「としょかんライオン」、「図書館ねこデューイ」。

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「としょかんライオン」は素晴らしい絵本。
絵もいいし、本当にこんなライオンがいてくれたらいいな、と思う……けど、いないだろうな。
他の二冊はノンフィクション、実話。
詳しいストーリーは省くけれど、要するに図書館で活躍した犬・猫のお話。
皆さんも読んでみてちょうだい。
個人的には、猫もいいけれど、やはり犬にいてほしいな、ぜひ。

まぁでも、やはりいろいろ問題はあるだろうなぁ。
図書室で吠えたりしたらすっごくうるさいだろうし。
本や机をかじったりするかもしれないし。
それどころか生徒をかじったりするかもしれないし。
生徒にかじられるということは……ないと思うけど(たぶん)。

こういうのは結局しつけの問題だな。
しっかりしつけられた犬だったら特に面倒は起こさないのだろう。
しかしその「しつけ」が難しい。
私もれっきとした一人の教育者である、一応。
だが本職であるところの人間の教育でさえ四苦八苦なのだ。

もっとも人間より犬の教育の方が楽なのかもしれないけれど。
常連の中学生などを思い出してみると、それは確信してしまうな。
まぁこれ以上言うとまた非難ゴウゴウなのでよしておくが。

ということなんですが、どうでしょうかね?
ダメですかね?

2009年11月21日 (土)

すでに気持ちはクリスマス

街はとっくにクリスマスデコレーション、派手に化粧されている。
ということで、そろそろ図書室もクリスマスバージョンに変更だな。
ということで、カウンター前に今年もクリスマスツリーを設置。
ま、それだけなんですけどね。
けれどもイルミネーションをチカチカ光らせると、何となくそれらしいムードは出るのでよろしいかと。

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ところが生徒は「ちっちゃい!」と文句を言ってくる。
うるさい、でかいツリーなど置く場所ないわい!
と怒る司書教諭の叫びなど聞く耳持たぬ生徒はさらにヒートアップする。

「じゃあさ、図書室にイルミネーション装飾したらどうかねー」
「あ、いいねー。カウンターの周りにグルッと走らせるとか、本棚の間に渡すとか、パソコンにぐるぐる巻きにするとか」
「うちに使ってないライトあるから持ってくるよ」
「あー、じゃあ私も持ってくる」
「けっこう集まりそうだよ。先生、やっていいよね」

「いいわけないだろぉ!!」

まったくこいつらは何を考えておるんだ。
電飾チカチカの図書室なんてどこにある?
……まぁちょっと興味がないわけでもなくはないこともないけど。

クリスマスはクリスマス・キャロルでも聞きながら静かに読書をしたまえ。

2009年11月18日 (水)

失礼しました!

ちょっと間が空いてしまいました。
そしてまた生徒にチェックされてしまいました。
先生はズルイ、とか言われてしまいました……ズルイ?
ズルイというのとは、ちょっと違うような気がするのだけれど。

さて、何か恒例になってしまっているけれど、とりあえずインフルエンザの現状報告から。
……この沈静化はいったい何なんだろう?
中学・高校6学年見渡しても、インフルエンザの欠席はほとんど見られない。
あまりにも静かなので、逆に不安だ。

個人的な話で恐縮だが、ウチの息子の学校は現在学年閉鎖中、なんと隣のクラスは36人中21人がインフルでお休みだと言う。
36分の21!?
何だ、その高罹患率は?
最初聞いた時は冗談かと思ったけれど、本当らしい。
いくら小学生の友だち付き合いが濃厚接触だからといって、これは本当にすごい……。

……やはり静か過ぎるのも不安だな。

そうそう、そう言えば先日「大丈夫なのか?」とここで心配してやったK子がやってきて「何だぁあれはぁ~」と非難されてしまった。
心配してやったのだから感謝されこそすれ、非難される覚えはない!、と思いっ切り上から目線で返しのだが、続く言葉を聞いて冷や汗が出た。

「うちのお父さんがあれを読んで、おまえのことかなぁと思ってたら、やっぱりおまえだったかって嘆いてたよ」
「ははは、そうか……? えっ?」

まずい!
お父さんがチェックしていたのか?
この前の記述はどう見ても褒め言葉には……ならんだろうなぁ。
いかん、フォローしなくては!

そうそう、運動神経抜群みたいですねー!
(とは言え、運動部でもないし、ほとんど役に立っていないが……)
あー、イラストがすごい上手いですねー
(別に美術系に進むわけでもないので、役に立ってはいないが……)
この前も記したけど、後輩から慕われていますねー!
(それでは大学には受からないとも記したけど……)

うーん、フォロー難しいなぁ。
あ、でも教員は皆「彼女は伸び代あるよねー」って言ってます、これはホント。
まだまだ余力があって、やればやるだけ学力伸びますよ!
何しろこれまであまりやってませんでしたからねー、ははは……。
いやいや、それはこっちに置いといて。
今から毎日8時間くらい受験勉強していけば、きっと第一志望受かります!
たぶん。

以上、言い訳でございました。

まぁでも、受験とは関係ないかもしれないけど、あまり役に立ちそうにない、無駄に思えることをたくさん持っていた方が、人生豊かに過ごせるとは思いますけどね。
先は長いし、いろんな引き出し持っているのは強いです。
本当に。

すべての保護者の皆さん、一喜一憂もするでしょうけど、どうぞ長い目で見てやってくださいな。

2009年11月 9日 (月)

『ニッポンの犬』

先日こちらに「犬が好き」という話を記したところ、犬を飼っているのかといろんな生徒に聞かれたのだが、実は……、飼っていない(泣)。
昔から飼いたい気持ちは強かったのだが、いろいろ問題もあり未だに飼えていない。
しかし、可愛かった息子も反抗期の扉を開けようとしており(すでに開け放たれているかも)、一緒に遊んでくれなくなりそうな今日この頃。
そろそろ犬をお迎えする決断の時期かもしれない。
「ペットに逃げるようになったらおしまいよ」などと言われたりもするが、聞く耳もたぬ。
逃げまくっちゃいます。

さて、図書室には動物や昆虫などの写真集も置いてある。
報道写真集のように問題意識を喚起させるものもあるが、動物の写真集というのは、もうこれはとにかく「癒し」のため。
で、今回は特にオススメの犬の写真集をご紹介(ついでに猫も)。

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これこれ、岩合光昭の『ニッポンの犬』である。
ついでに『ニッポンの猫』もご一緒に。

岩合光昭氏は動物写真家としてすっごく有名で多くの写真集を出しているが、お気に入りは何といってもこれ。
表紙のシバちゃんの写真をご覧あれ。
シバに桜に富士山!
あぁ、日本に生まれて良かったぁ……などと、めったに思わないことに感動して涙さえこぼれてきそうである。
外国産の方が好きな方はあまりお気に召さないのかもしれないけど。

しかし、実は岩合氏、猫の写真集の方が圧倒的に多いんですね。
まぁ猫も嫌いじゃないけど、もちっとワンの方にも力を入れていただきたい……。

いずれにせよ、このように「癒し」もありますので、勉強に疲れたら図書室までお出かけくだされ。
(暗に疲れるほど勉強しなさいという意が含まれているな。)

2009年11月 5日 (木)

大丈夫なのか?

前回も記したが、本校の新型インフルエンザはこのところ妙に落ち着いている。
近隣の学校ではひどい状態のところもあるみたいだが、ウチではその後も1クラスの学級閉鎖も出ていない。
やはりテスト前に思い切り学校閉鎖までしたのが良かったのか……。

というわけで、そちらの心配は今のところあまり必要ないのだが、心配事は他にもいろいろある。
図書室の常連の、ある高校3年生もその一つである。
彼女(仮に「K子」としておこう)は未だに自分の志望もはっきりしない困った受験生。
「君はどうするんだ?」と訊くと、「どーしようかねー」と返ってくる。
何とも生産性のない会話である。

最近は図書室にあったフランス語会話の本を読んで、「ぼんじゅーる、むすゅー」「めるすぃ、ぼくぅ-」などと一人会話して(不気味だ)喜んでおる。
「いいから勉強しろっ」と言ってはみるが、思った通りのれんに腕押し、無駄である。

先日このK子の後輩が本を借りに来た。
「勉強してるか?」と挨拶代わりに訊いてみた。
「ちゃんとしてますよ!。K子先輩とは違うんです!」と非難されてしまった。
ちょっと前にどこかの国の総理大臣が似たような言い回しをしていたが、それにしても後輩にこんな風に言われてしまうというのもいかがなものかと……。
それにしてもなぜここで突然K子が出てくる?

さらに続く。
「K子先輩、ホントどうするんですかねー。まだ大学どうするかとか全然決まってないみたいですよー、困っちゃいますよね-」
別に君が困ることはないだろう。
とは言え、気持ちは分かる、私も確かに困っちゃいます。

さらに別の生徒がこの話を聞いて曰く、
「K子先輩と比較するなんて、ちょっとレベルが低いですよねー」
おいおい、そこまで言うか……。

もっとも二人とも笑って話しているわけで、実は後輩に慕われている表れでもある。
人当たりはいいし、ざっくばらんな性格が好かれているのも分かる。
だがK子くん、もしかしたら知らないのかもしれないので言っておくが、後輩にいくら慕われていても大学には受からんのだぞ。
ほんとだぞ。

高3の皆さんが日々充実した学習生活を送ることを陰ながら祈っております。