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2010年1月29日 (金)

引越しだそうで……。

最初に断っておきます。
今回は愚痴ばかりです。

何とも慌しい日々が続いております……。
ただでさえ年度末を控え、図書室の仕事が怒涛のごとく押し寄せているし。
加えて中学校入試を目前にして学校の公式サイトの更新が引っ切り無し。

今日も合格発表の準備ページを作ってトップページからリンクを張ったりしたけど、入試の種類も多くなったりして作っている本人さえ、訳が分からなくなってくる。
はぁー。

でもって、ここに来てやっと2011年のリノベーション(教育制度改革・校舎改築移転)の広報が解禁となり、大急ぎでお知らせのページを作成。
ドタバタと材料集めて、昨日突貫工事でアップップ。
ぐったりですわ。

ということですので、もう公けに話しても大丈夫ですね。
在校生などにはすでに伝わっているけれど、一般にはほとんど情報公開してなかったですからねー。
引越しですよ、引越し。
図書室の引越し。
もう想像するだけでゲッソリですわ。

もちろん、物理的に図書を運ぶのは業者の方々がやってくれるとは思うけど。
(「やっぱり自分でやって」などと言わんでくださいよ)
それまでの準備を考えると頭の中は真っ白になりますな。
こちらの1本の書架の本を、引越し先の1本の書架に移す、というだけなら苦労はないのだけれど。
そうじゃないんです。
この書架とあの書架とその書架の本を足して3で割って、こことそことあそこに置いて、などというような面倒な状況なんです。

というのも、現在は閲覧室の書架と書庫の書架といった具合に同じ分野の図書でも置かれている場所がいくつかに分かれているので。
引越し先では、ほとんどすべて開架式になるし。
どのように整理していいか、まだまったく分からないという状態。
まったく頭痛い……。

そういうわけで、おそらく今後の記事では愚痴が増えていくでしょう。
というか、今までもほとんど愚痴だったような気もしますけど。

そういえば先日、生徒たちがこんな会話をしていたな。
「先生、図書室のブログ、グチが多くないですかぁ」
「そうそう、『まったり図書室』じゃなくて『ぐちぐち図書室』って感じよねー(笑)」
「タイトル変えた方がいいですよー。『ぐちぐち図書室』にしようよー(爆笑)」

うるさい!
あまり「うるさい」というと某大臣のように下品だと叱られてしまうが、やっぱりうるさい!
君たちの傍若無人な行いを笑顔で許している者のストレスを考慮せよ!
グチぐらいで済むなら安いものだ!
(別に高い安いの問題ではないのだが)
「まったり」が気に入っているのだからそれでいーのだ。
せめて副題にしなさい。
「まったり図書室 および管理人の愚痴話」くらいなら考えてみよう。
(一応、本人も愚痴が多いことは認識しているのであった)

早く落ち着いてゆっくりしたい……。

2010年1月25日 (月)

本屋大賞ノミネート出る

知っている人も多いと思うけれど、先週末に本屋大賞のノミネート作品が発表になりました。
本屋大賞は書店員の投票で決まる賞で、ハズレ作品のない賞として有名。
ウチの図書室でも、ノミネート作品は毎年イチ押しです。
昨年度受賞は湊かなえの『告白』で、このブログでも紹介しましたね。
で、今年度のノミネート作品もやっぱり、という作品ばかり。

『1Q84』 村上春樹 (新潮社)
『神様のカルテ』 夏川草介 (小学館)
『神去なあなあ日常』 三浦しをん (徳間書店)
『植物図鑑』 有川浩 (角川書店)
『新参者』 東野圭吾 (講談社)
『天地明察』 冲方丁 (角川書店)
『猫を抱いて象と泳ぐ』 小川洋子 (文藝春秋)
『船に乗れ!』 藤谷治 (ジャイブ)
『ヘヴン』 川上未映子 (講談社)
『横道世之介』 吉田修一 (毎日新聞社)

このうち『猫を抱いて象と泳ぐ』は4月にここで紹介したし、『船に乗れ!』はつい先日紹介したばかり。
おもしろい作品ばかりで、図書室にすべて揃っています(正確に言うと『天地明察』だけは納品待ちの状態ですけど)。
好き好きはあるだろうけれど、すべて読んでおいて損はない!

ちなみにウチの図書室の貸し出し状況で賞を決めるなら、やはり有川浩ですかねぇ。
『植物図鑑』もいいけれど、『図書館戦争』シリーズをはじめ多くの本が次から次へと貸し出されている。
その次が東野圭吾。
図書室にある作品数もかなり多いけれど、貸し出し数もとても多い。

さてさて、大賞はどれがとるでしょうか。
昨年の話題性から言えば間違いなく『1Q84』なのだろうし、確かにすごい作品だと思うけれど、あまりにも当然の結果となってしまって面白くないかなぁ。
『猫を~』はとても好きだけれど、小川洋子はすでに一度大賞取っているしな(二度取ってもいいんだけど)。
個人的には『船に乗れ!』だったりすると、ちょっと嬉しいかも。

大賞の発表は4月20日の予定。
ということは、まだ三ヶ月くらいあるわけなので、読んでない人はそれまでに全部読んで大賞を予想してみよう。
一口100円で受付中です!
(通じないとまずいので断っておくけれど、冗談ですから! 一応)

うーん、今回は真面目だったな。
まぁ生徒の皆さんは入試休みもあることだし、いろいろ読んでみてくだされ。

2010年1月22日 (金)

入試シーズン開幕

今日は高校の推薦入試。
これから中学入試、高校一般入試と、しばらくは入試が続きます。

学校職員はちょいと緊張する日々なのだけれど、在校生にとっては楽しい期間のようで。
基本的に生徒は自宅学習となるわけで……。
もちろん、自宅学習なのだから外で遊び歩いてはいけないのだ。
平日は空いているだろうからと言ってTDLに行こうとか、そんな不埒なことは考えることさえ許されないのだ!?
まぁ、一応。

とはいえ、先日も図書室で楽しい計画を友だちと話している生徒がちらほらと……。
「先生、『のだめ』面白かったんでしょー、わたしも見に行くよー」
「君ぃ、自宅学習日に行くつもりじゃないだろうね……。映画など見てないで本を読みたまえ」
「わかったわかった、じゃぁ持っていって映画館で読むよー」

読めるか!!

ところで先日のセンター試験の自己採点を終えた生徒たちの話も聞いたが、まぁ毎年のことながら笑う者あり、泣く者あり、という感じですね。
正月の初売りに頑張ったという彼女はかなり取れていたみたいで左団扇。
釈然としないものを感じる……。
しかも十分トップクラスの大学狙えるのに、それほど難易度の高くない大学を志望して満足しておる。
欲がないというか、何というか……。
まぁ難易度は別として、本当に行きたい大学に行ければそれでOKなんだろうけどね。
教員としてはもったいないなぁと、つい思ってしまうけど。

で、一方では「開き直るしかないなー」と笑って本当に開き直っている者もいる。
開き直るのもいいが、最後の時間の使い方は大事にしたまえ。

とりあえず皆さん、最後まで気を抜かずに!
応援しております(やっぱり応援だけだけど)。

2010年1月16日 (土)

センターです。

新学期が始まったと思ったら、高3の受験生は早速センター試験に突入です。
皆必死にがんばっていることでしょう。
たぶん。

図書室に連日こもっていた受験生たちも今日は見当たらず、
授業中や放課後遅くはひっそりとしたもの。
今日は皆センター試験に集中して取り組んでいることでしょう。
たぶん。

あんまり「たぶん」「たぶん」などと言うと、本当はいい加減にやっているのでは、
などと疑われそうなのでちゃんと断っておくけれど、ほとんどの生徒は実に熱心にやっている。
熱心だ。

まぁ、それなのになぜ自信のないような言葉が続くのかというと、冬休み明けの某受験生との会話が要因である。

「受験生、大晦日も元旦もなく頑張ってたんだろうな?」
「頑張った、頑張った、めっちゃ寒い中、延々と頑張ってたよ」
「寒い中……? 君、何がんばってたんだ?」
「だから元日初売りの福袋買うために延々と並んだのよー」
「……」
「そうそう、1月3日も別の店の初売り並んだんだ、ほんと頑張ったよー」
「おい……」

まぁ、こういうのも居ることは居る。
これを余裕と見るべきか、ただの大ボケと見るべきか。
ちなみに本人は「息抜き」と言っている。
息抜きの方が多いような気がするが。

実は私もまたセンター試験(当時の名称は「共通一次試験」だったけど)の受験経験者。
地元の試験会場には何とテレビ局が取材に来ており、そのテレビカメラにどうにかして映ってやろうなどと、大事な試験前にもかかわらず外をうろうろ歩き回っていたうつけ者は、……私でございます。
(緊張感完全欠如)

というわけで、あまり生徒のことをとやかく言えないのだけれど。

まぁ、ここまで来れば、開き直っちゃう方がいい結果を導くかもしれないけどね。
もっとも受験シーズンは始まったばかり。
やっぱり、準備は悔いの残らぬよう、みっちりやってくれぃ。

で、受験終わったら本読みましょう。

2010年1月12日 (火)

あけおめ『船に乗れ!』

1月の12日にもなって「あけおめ」もないもんだろうとは思いますが、一応1年の初めということで、おめでとうございますです。

今日から新学期スタートです。
皆様楽しいお正月を過ごされたでしょうか?

私はと言えば、テレビドラマ「のだめカンタービレ」再放送のチェックに始まり、「のだめ」コミック全23巻を一家全員で読破し、大晦日は紅白も見ずにウラのBSフジで一挙放映していたアニメ版「のだめ」全編を皆で延々と見続け、挙句の果てに新作の「のだめ」映画も一家揃って見に行くという、ダラダラ生活を送ってしまいました。
ある意味、疲れた。
ほとんど「のだめ」見て、音楽聴いて正月は終わってしまった。
なんだったんだろう?

さて、私の正月生活など興味ないぞ、などと言うことなかれ。
これは今回の紹介本のための導入・前置き。

「のだめ」はほとんど音楽とのコラボレーションとも言える作品でファンも多いわけだが、音楽を扱っている小説というのも実に多い。
村上春樹などは小説内で音楽を効果的に使っており、「村上春樹の音楽図鑑」などテーマを音楽にしぼった本も数冊出ているくらい。
青春小説にもバンドや音楽クラブを舞台にしたもの数多し。
その中でも、昨年11月に第3巻が出て完結したこの作品は傑作!
藤谷治の『船に乗れ!』全3巻。

20100108

音楽大学付属校の音楽科を舞台に、苦悩するチェロ弾きの少年の成長を描きます。
第1巻だけ読むと明るい青春恋愛小説かと思うのだけれど、第2巻で思い切り混乱。
あまり書くとネタバレするのでやめておくけれど、なかなか深い小説なんですね。

「のだめ」ではないけれど、読んでいるとウズウズと音楽を聴きたくなります。
クラシックの基礎や薀蓄(うんちく)なども織り交ぜられており、クラシック好きな人はもちろん、あまり興味のなかった人でも何となく理解したつもりでおもしろく読めるのでは。

大人となってしまった者からすると、本当に思春期というのは難しくて楽しいもんだなぁ、などと感慨に浸ってしまったりする。
まぁでも、あまり深く考えずに楽しく読んでもらえばよろしいかと。

さあ、
楽しい読書の
時間デス。
(パクリました)