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2011年11月29日 (火)

おネエ系司書教諭?

テスト一週間前に突入して、朝早くから、そして放課後も、勉強に勤しむ生徒が増えた。
皆さん、がんばっていますね!
感心、感心。

しかしすでに推薦が決まった高3生は、まぁ気楽なもんだ。
もっとも決まった途端にとんでもない成績にするわけにもいかないだろうから、それなりに頑張るのだろうけど、やっぱり気楽。
例の高揚する高3生もやってきて、またまた食べる話題を続ける。
イタリアンの食べ放題に行ったー、とか、どこそこのワッフルがうまいー、とか。
で、相変わらず焼き肉やら中華やら食べに行こうと誘ってくるし。
そしてさらに。

「先生ー、今度いっしょに女子会やりましょー!」
はははー、って何で『女子会』なんじゃい!
わたしゃおネエ系司書教諭か!

で、おネエ系(お姉系、ではない)で思い出したのだけれど、この前の日曜日に行った床屋の担当者(男性)が、どう見ても、おネエ系だった!
女装しているわけではないけれど、それでも見ただけでも分かるような‥‥‥。
最初1オクターブほど高い声で「どもー、いらっしゃいませー」とか言われた時はちょっとびびった。
もうずっと前から通っていた床屋であるが、このスタッフは初めて。
あら、お肌も色白でキレイー、とか言われて、わたしゃどうなってしまうのだろうと恐れ戦いた。

ところがしばらくして見方ががらっと変わる。
とにかくすべてにおいて、やることが優しくて丁寧!
ちょっとしたことでも、客の立場で考えて作業しているのが分かる。
しまいには、次回もお願いしたいと思うくらい良かった。
おネエ系、バンザイ!
うん、これは見習う点が多々ありますな。

ということで話は戻るわけだけれど、おネエ系司書教諭というのはどうであろうか?
巷ではおネエ系の教育評論家(尾木ママです)ももてはやされているようだし、それもアリなのではなかろうか?
優しく丁寧な対応を目指そうかしら!

「あらぁー、この本面白いのよねー、いい趣味してるわねー」
「あら延滞しちゃったのー、だいじょうぶよー、問題ないわー、ほほほほほ」

‥‥‥。
ダメだな、やはり想像するだけで気持ち悪いわ。
客も寄り付かなくなるのが目に見えているな。
こちらとしても、あの馴れ馴れしい生徒たちにこういう態度で接するのは無理無理。
校長にも怒られちゃいそうだし。
とりあえず非おネエ系で、相手を見て対処していきます!

2011年11月21日 (月)

高揚する高3(二部)

先日ピンクちゃんの写真を載せたら、「突然何なんだ?」というお問い合わせを多々(ウソ。少々です)いただいた。
書いた通り、深い意味はなく、偶然カメラを持っている時にピンクちゃんと目があったので撮影した次第。
あの子を連れてきてくれた生徒が家にあった帽子を発見して持ってきてくれたのだけれど、最初見た時、帽子に穴が開いているので驚いてしまった。
おいおいキズもんかい?

と思ったら、その「穴」は、ピンクちゃんの耳が入る部分だったのですね(前回写真参照)。
着帽してみたら、あら可愛い、ということに。
はたしてスマイル君との関係は如何に、という謎は残したままであるが、可愛いのでとりあえず許そう。

さて、先日「高揚する高3(一部)」というタイトルで書いたのだけれど、一部というからには続きの二部があるのかと訊かれてしまった。
いやそうじゃなくて、高3全員が高揚しているわけではなく、その中の一部の生徒のことですよ、ということが言いたくての「一部」であった。
でもちゃんと通じなかったようでもあるので、今回はそれに乗っかって第二部として記すことにしよう。

例の、高揚する高3は今日もやってきて騒々しい。
昨日、指定校推薦の面接があったらしい。
どんな感じだったか訊いてみると、何でも和気あいあいといい雰囲気で終えたといってニコニコである。
(チッ!)

面接官の一人が君はバトン部だったんだね大学入ってもバトンやるのーって訊いてきたらもう一人がいえ先生大学のはチアですよバトンとはちょっと違いますよとか言ってあーそうなんですかーとか二人で話し始めちゃって私はかやの外って感じだったりしてー。
などと、まぁのんびりした体験談を話す。
うーん、やはり指定校推薦の面接は、AO入試の面接とは天と地の差だな。
圧迫面接でもして、もっと厳しくやってもらいたいものである。
こんなんではまた調子に乗っちまうぞ!
ほれ、そう言っている間にも、また人の机の上から勝手にお菓子をとって食べてるじゃんか!!

「先生、それで面接行った帰り新宿に出たんですけどね、新宿って知ってます?」
「知っとるわい!」
「そしたら新宿駅前に叙々苑ありましたー(ニヤニヤ)」
また焼き肉かい!
ダイエットせい!

まぁでも、そんな困った高3でも一般受験組にはけっこう気を遣って閲覧室では静かにしているようで、まぁそういうところは感心である。
一般受験組もけっこう辛い時期に入ってきていると思うけれど、乗り切ってほしい。
最後までやり切れば、絶対に一生支えになる体験となるぞ。

そんな一般受験組の一人が放課後ふらふらとやってきた。
げー、疲れたぁ、とこぼしながらソファーに倒れこむ。
寝るなー、寝たら死むぞー(by 南極物語)。
まぁ確かにだいぶお疲れのようであるが。

「先生、あそこに『生徒立ち入り禁止』って書いてあるでしょ、あれさっき見た時『人生立ち入り禁止』って書いてあるように見えたよ、本気で‥‥‥」

‥‥‥おーい、大丈夫かぁー、明けない夜はないぞー。
とりあえず本校では、人生は立ち入り禁止にしておりません。

2011年11月19日 (土)

ピンクちゃん着帽

20111119  

ピンクちゃん、冬の帽子をかぶりました。

‥‥‥いや、別にそれだけなんですけど。
なかなか可愛かったので‥‥‥。

2011年11月14日 (月)

高揚する高3(一部)

最近図書館に来るお客の中で、特に多く見られるようになったのは高校3年生。
受験まっしぐらで、こもって勉強という高3はもちろん前からいるのだけれど、最近多くなったのはそうではなくて、ちょっと余裕を見せている輩。
指定校推薦は外部大学も共立女子大・短大も学内での選考が終わり、すでに推薦の決まった生徒は先が見えてきている。
(試験はまだ終わってないかもしれないけど、ほぼ大丈夫でしょうからね)
図書館に来る時間もできたというわけ。
そして、そんな図書館に通ってくる高3生にも何種類かのパターンがある。

その1 勉強型
真面目に事に当たる生徒は、推薦入試の試験や面接のことを考え準備に勤しむ。
医療の社会的問題の本などを借りていく生徒を見ると、あー、看護系に行くんだなーと思い、応援もしたくなる。
またある生徒は、普段滅多に借りられないロマン・ロランやエミール・ゾラの作家論を持ってきたりして、おーこんな本読むのかぁー、とカウンターでこっちの方がちょっと感激しちゃったりする。
フランス文学専攻するんでしょうね。
感心感心。

その2 読書型
今までは我慢していた読書を解禁して、小説を借りまくる生徒。
いろいろ読みたかったのだろうけれど、がんばって勉強していたんでしょうね。
歓迎します。
どんどん読んでくれ。

その3 高揚型
もうほぼ決まったような気になって、やたらハイテンションではしゃいで図書館にもやってくる生徒。
言わずもがな、この輩が問題。
こっちは仕事しているのに、やたらと話しかけてきたり、ちょっと目を離すと事務室の奥に隠れたり、小学生のようないたずらをしたり‥‥。

さらに会うたびに、合格決まったらお祝いに焼き肉食べに行きましょーとか言ってくる。
ふざけるな、何で私が君らに焼き肉をおごらなければいかんのだ、お祝いの言葉だけで十分じゃ!
だいたい君、焼き肉も3人前くらい食いそうじゃん!

「いやぁ先生、実は体重5キロも増えちゃったんですよー」
「何で?」
「震災の後お菓子とか買いだめしてたんですけどー、そのままにしてダメにしちゃうともったいないから、ためてあったお菓子みんな食べてたら太りましたー」
あきれた。
そりゃ太るでしょ。

「先生ー、だからダイエットしてるんですよー、ほめてくださいー」
おい、そう言いつつ私の机の上にあったお菓子を断わりもせず食べ始めているのはいったいどういうことだ?
「えー、だってこのお菓子おいしいんですよー」
理由になっとらん!
だいたいダイエットしてるモンが焼き肉誘っててどうする?

うーん、推薦決まったらこんなに脱力してしまうようではいかんな。
校長に推薦を取り消した方がいいんじゃないかと進言しようかしらん。

2011年11月 7日 (月)

お勧め図書診断は可能か?

読書週間なんで、図書委員会として「図書だより」を出す予定だったのだけれど、ズルズルと発行が遅れてしまう。
何故かといえば、今回ドーンと「図書だより」に掲載する予定の、役員企画の原稿がなかなか出てこなかったのである。
まぁ確かに修学旅行はあるし、すぐ定期考査もあるし、忙しかったことは想像するに難くない。
しかしこのままでは読書週間が終わってしまうではないか!
ということで、大急ぎでやれー、と役員に発破をかける。
で、やっと出てきました、「お勧め図書heart診断テスト」。

ま、なぐり書きの原稿ですけど、チャート式の診断テストです。
簡単な質問にYES,or,NOで回答し、それぞれの指す次の質問にまた答え、という作業を繰り返し、最終的に回答者に合った図書のジャンルを診断する、というテスト。

それにしてもペンギンがいろいろうるさい。
「ここ飛行機のイラスト入れてください、天使の羽みたいなイラスト入れてください、蔦みたいなの入れてください、この文字目立つ字体にしてください、(以下要求延々続く)」
なぐり書きの原稿を渡しておきながら思いつくままに延々と注文入れてくる。
さらに。

「ここにサタンさま入れてください、これは絶対入れてください!」
「サタンさまって何よ?」
「先生知らないんですか!(見下す) ぷよぷよシリーズに出てくるサタンさまです!」
「知るか!!」

却下!
全くチャートの中身と関係ないじゃん!

というわけでどうにか委員会の日までに間に合わせ、各クラスの図書委員に配付する。
読書週間にギリギリセーフでしょうか。
ところで、この診断テストって、ホントに診断できるんかい?
大急ぎだったんでいちいち確認しなかったのだけれど、かなり不安だな。
ペンギンはすっごく考えたんですから!と主張していたけれど。

どれどれ、とりあえず自分でやってみよう。
えー、これはYES、これはNO、これもNO‥‥‥。
結果、お勧めの図書は「推理系」と出る。
おー、もしかしたら当たってるんじゃないかい!

次に事務補助のおねーさんにやってみてもらう。
「えーと、YESでしょ、YESでしょ‥‥‥、あれ、ちょっと違うかしら、あ、この質問はやっぱりNOよね、そうなるとこっちへ行って、‥‥‥」
‥‥‥さては思いもよらぬジャンルに行ってしまったんですね。
で、それらしきジャンルに行きつくよう、回答を調整してるんですねー!

「まぁでも、こういうの女の子好きだからいいですよねー」とフォローして笑っておられる。
生徒の皆さんも「こんなの絶対に読まない!」というようなジャンルになっても、まぁお遊びだからと思って、目くじら立てたりしないでね。

2011年11月 1日 (火)

元気なのはいいけれど。

最近また取材・撮影が続いて、なんかバタバタしている。
落ち着かんなぁ。
天気もいいし、秋のバラも綺麗だし、ロケーションは最高な今日この頃だけどね。

広報担当者は一日中記者やカメラマンの方々をあちこち案内しまくり、生徒たちはそれにハイテンションで応えまくる。
おしなべて案内した業者の方々はウチの生徒を評して「ホントに明るくて元気な生徒が多いですねー」といった趣旨の言葉を選ぶ。
昨日の取材の時も、「みんな明るくていいですねー」と驚いたように繰り返し言われていたし、先週の撮影の時はライター・カメラマンの二人から「こんなに元気に協力的にやってくれたのは初めてですよ」などと有難がられた。
もちろん学校側の人間としては嬉しいところなのだけれど、リップサービスもあるだろうし、だいたいそれが度を過ぎていることもあるだろうなー、と危うさを感じる。

昨日の撮影の話。
気候もいいので、最近は中庭の芝生でお弁当を広げる生徒も多い。
しっかりシートを持ってきてピクニック気分満喫していたりして。
ということで、そんな楽しげな様子を撮影しようということになり、カメラマンも日比谷公園みたいでいいねー、などと言って乗り気である。
確かに楽しそうに食べている様子は絵になるな。
しかしなー。

まぁ‥‥平日のお昼時の最近の日比谷公園のOLたちの食事の様子、というのがどんなものか私にはイマイチ分からない。
だが少なくとも、こういう光景は見られないだろうな、と断言するのは難しくない。

「ちょっとそこに座ってる君、ちゃんと足閉じて座ってくれー」
「そこー! スカートのまま側転なんかしてるなー」
「箸持ったまま追いかけっこするのやめろー」
‥‥‥疲れる。
元気というのも考えものですな。

しかし生徒は、そういう注意をすると、こっちの方が楽しそうでいいじゃないですかぁー、などと意見してきたりして。
そのくせ、ちょうど礼法の先生が姿を見せると途端に姿勢を正して「ごきげんよー」などとにこやかにご挨拶したりして。
うーん、女子中高生、怖るべし。
(今に始まったことではないけれど)

まぁ個人的には、楽しそうなのが一番だとは思うのだけれどね。
女性としてのたしなみもお忘れなく。