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2012年3月19日 (月)

卒業おめでとう

テスト後の慌ただしい行事続きの一週間が終わりました。
明日から学校は春休みに突入します。
まぁそれにしてもバタバタしてましたね。

15日は予餞会。
予選会ではありません、卒業生を送る「予餞」会。
午前中は生徒会主催の予餞会、午後はクラブなどのいわゆる追い出し会、ということで一日中バタバタ。
ところがその間隙を縫い、目を血走らせた生徒がやってくる。

「先生、昨日のホワイトデー、何ももらってません、ください!」
「そんなものは、にゃい!」
「ふざけないでください、くれないならここに居座りますよ」
「うるさいなぁー、ほら、じゃあこの『もろこし輪太郎』をあげよう」
「そんな駄菓子いりません! 弟の友達にもチョコあげたらメリーのチョコレート返してくれましたよ!」
「分かった分かった、それじゃあここにある『ポケモンふわデコステッカー』をあげようじゃないか、ほら、ステッカーといってもラムネ菓子だぞ」
「だからー、そういうんじゃないでしょー(怒)!」
「うーん、それではこの『カブト武器』を‥‥‥」
「先生!(怒怒怒)」

いつも置いてある駄菓子をあげようとしたら怒られてしまったのだけれど、駄菓子だっていいじゃないか、そう思いませんか?
と、別の生徒に言ってみたところ、いいと思いますけど、それ以前に何でいつも駄菓子が置いてあるんですか、と逆に訊かれてしまった。
うーん、どうしてなんだっけ?

17日は卒業式、そして謝恩会。
卒業式は厳粛に行われるわけだけれど、謝恩会は大騒ぎ。
パーティ会場では、あちこちで卒業生が両親と一緒に教員に挨拶をしている。
私のところにも常連の生徒たちが来て、ご両親の挨拶を受ける。

「先生、本当にたいへんお世話になりました」
「いやぁー、本当にたいへんお世話しました(笑)」
「‥‥‥」

あるいは。
「先生、いつもいろいろご相談していたようですが、ご迷惑をおかけしました」
「いやぁー、いつも右から左へ聞き流していただけですから(笑)」
「‥‥‥」

後から気になってしまったのですが、も、もちろん冗談ですからね。
もしかしたら本気で言っていると思われてしまったのでは?
心配だ。
お母さん方、冗談です、ホント申し訳ございません。
こちらこそいろいろ楽しませていただきました。
卒業生が楽しい大学生活を送れるよう、陰ながら応援しています(ホントです)。

ということで、卒業生諸君、またいつか会いませう!

2012年3月10日 (土)

木には登らないでください

今年度最後のテストも終了。
もう春もすぐそこですねぇ‥‥‥と言いたいところだけれど、朝から冷たい雨が降っておる。
参った、参った。
今日は生徒モデルに来てもらってパンフレットの撮影が予定されていたわけで。
晴れ女を自称するパンフレットの業者担当さんは「大丈夫です! 絶対晴れます! 晴れなかったら料金半額にします!」と豪語してたのに!
(ウソです。そこまで言ってません)

やはり外で撮りたいので雨天なら延期、という選択もあったけれど、とりあえず今日撮れるだけ撮りましょう、ということになり決行。
まぁ高校生はともかく、中学生はにぎやかだった。
もちろん静かな子もいるし、それなりに皆緊張していたのだろうけど。

カメラマンに「ちょっと友達同士でお話して」と言われると、ちょっとではなく大笑いしながらペラペラしゃべりまくるし。
「ちょっと走ってみようか」と言われると、全力疾走しまくるし。

まぁいわゆる「箸が転んでもおかしい年頃」というヤツで。
常に大笑いしているな。
天真爛漫です。

気がつくとカメラマンのことを「つんく、つんく」と呼んでいる。
だって、つくんに似ていると思いませんかー、などと言っているけれど、髪の毛の色がちょっと似ているくらいで特に似ているとは思えないんですけど。

さらに担当の女性に対しては「ミゲル、ミゲル」とか呼んでいる。
ミゲル?
誰?
「消臭力のコマーシャルで歌っている子ですー」
いえ、似てません。
ポルトガルの美系男の子、どうしたって似てません。
ご本人も「分からん‥‥‥?」とこぼしておった。

ご両人とも失礼いたしました。

中学生たちはどうも撮影が楽しいようで、さらに続けたがっている。
雨も止んだみたいだし、外でも撮影したいようで。
でも今回はここまで。
春になったらもう一回外で撮影するということになりました。

生徒たちはやる気満々。
「外で走り回りましょうかー」とか。
「なんなら木に登りましょうかー」とか。

おいおい。
木には登らないでください。
いくら元気でも。

2012年3月 8日 (木)

本当に感謝なのか?

学校は年度末、最後の定期考査が今日で終了。
みんなお疲れさまでした。
あとはこの1年間の余韻を楽しむ日々が控えております。

そんな今日は久々の高校3年生登校日。
なんか一か月ほどしか空白期間はないのだけれど、久々に高3生を見ると懐かしいなーとか思ってしまったりして。
まぁ大学入試に関してはどうしたって悲喜こもごもなんだろうけれど、トシとってみればよく分かる、大学だけで人生なんて決まりゃしない。
皆、残りの高校生活、楽しんでくれ。

そういえば昨年末に図書事務室に来て1時間以上爆睡していた例の生徒もまたやって来て、ニコニコ合格報告していった。
これだけずうずうしければ乗り切れるだろうと勝手なことを書いてしまっていたが、本当にしっかり乗り切って、難度高かったところに見事に合格したとのこと。
いやぁ、やはりその性格で乗り切ったのだな。
まぁ、あまりずうずうしいとか言っていると怒られそうなんでもう止めておきますが。

彼女曰く。
「でも報告すると皆『えー!』とか言って驚くんですよー、信じてくれないしー」
なるほど。
いやぁー、私も信じられんな、と口にしてしまいそうだったけど我慢しておいた。

「先生、あと卒業文集にちゃんと『いろいろとありがとうございました』と書いておきましたから」
「な、何? 本当に感謝の言葉なのか、それだけか?」
「何よ! ちゃんとありがとうって書きました!」

い、いやいやいやいや、やはり不安だ。
何かとんでもないことが記されているのではないか?
「話をするたび、暴言を浴びせられていた」とか。
「教師としての資質を問いたいところだ」とか。
「お菓子だけですぐに買収される」とか。
「いい歳なのにアイドル好きだ」とか。
(以上、あくまでも妄想!‥‥‥たぶん)

しまった。
高3には本来の姿であるところの、品行方正な司書教諭を見せておくべきだった!(無理だろうけど)
今からでも‥‥‥と思ったけれど、卒業文集なんてもうとっくに完成してるなぁ。
とりあえず後輩に見せないようにしよう、そうしよう!

ところで高3のみなさん、本返してから卒業するように!