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2012年6月30日 (土)

宝塚ファンの急襲

定期考査間近というのに、生徒の殴り込みを‥‥‥ではなく、猛抗議を受けた。
何だ何だ?

「先生、AKBがウィーン少年合唱団を参考に組織されたとかって、あれ何なんですか!」
あ、そのこと。
この前ブログで確かにそれっぽいこと書いたけど、何をそんなに興奮しとる?

「AKBはですね、宝塚を真似してるんですよ!」
え、そうなの?
確かに自前の劇場を持って、チームに分かれて公演してたりはするな。
花組とか、月組とか、いろいろあった。

「それだけじゃないんですよ、劇団員一人ひとりにファンクラブがあって、自分たちの力でトップスターに育てていこうとするわけですよ、それってAKBも同じでしょ?」
「なるほど」
「宝塚にはスターシステムっていうのがあって、トップスターの下に明確に2番手、3番手というふうに番手が存在してるわけですよ、しかもその地位は変動していくわけです、これもAKBでしょ?」
「なるほど」

言われることが納得するようなことばかりだったので素直に「ほほー」と感心しておりました。
もっとも後でちょっと調べてみたら、確かに宝塚を見本にしているみたいな話は結構されているみたいだけど、秋元康氏が言ったというわけでもなく、それが事実という話ではないみたい。
ちなみにWSKを参考にしているのでは、という意見も他に見つけたけれど、それに対しては「一緒にするな!」というWSKファンの方々の批判が浴びせられていた。
いやぁ、うかつなことはやはり書かない方がいいですねぇ。
もっとも宝塚ファンから抗議を受けるとは思わなかったけど。

さて、興奮して抗議してきた生徒であるが「テスト前だぞ、落ち着け」となだめる(テスト前は関係ないけど)。
「ああいう大きい組織ってのは、だいたい同じような感じになるんじゃないの、細かいこと言わないで‥‥‥」
「細かいことじゃありません、重要なことです!」
司書教諭、たじたじである。

「だいたい先生、この前のブログで『人間的欠陥が垣間見れる』とか書いてありましたよ、あれって『ら抜き言葉』じゃないですか、駄目じゃないですか先生なのに!」
「細かいだろー、十分!」

最後の最後で「ら抜き言葉」の抗議になるとは夢にも思わんかった。
もっとも、ずっと読んでいる皆さまならとっくにご存じのこととは思いますが、このブログは正規の日本語文法通りの表記には必ずしもなっていないので(というよりもそっちの方がかなり多いかも)、その点ご容赦くださいませ。

2012年6月26日 (火)

特別公演ぐったり記

先日のウィーン少年合唱団特別公演。
今回は学園が主催で一般のお客様もご招待ということで、そうなると運営はほとんど教員が自ら行うわけで、いやぁ、大変でした。
校内案内を実施したり、相談ブースを出したりもするのだけれど、普通の学校説明会とはもちろん違うわけで。
個人的には準備の段階でチラシ作ったりプログラム作ったりで、すでに始まる前からぐったりだし。
というわけで、「ぐったり記」。

まぁそれでも、大勢のお客さんをお迎えして無事終了し、ほっと一安心。
天気も良く、公演の前にはバラ園の周りで子どもたちやらおばあちゃんたちやら、皆がいろいろ楽しんでいただいていたようで、本当によかったよかった。

そんな中、お客さんの数人から声をかけていただきました。
「あ、先生、ブログおもしろく読んでますー、」
ありゃありゃ、いやいや、これはこれは、どうもどうも。
そう言っていただけるとありがたいです‥‥‥。

でも、皆さん知らない方ばかりなのに、何で私のことが分かったのだろう?
こんなくだらないブログを書くくらいだから、そんな「くだらなさ」がきっと顔に出ているだろうと探してみたら、実際にくだらない顔を見つけた、ということなのか?
まぁ確かににじみ出ていることは否めないが‥‥‥。

あるいは以前、「人違いするなら向井理と間違えなさい」などという記述があったので、向井理くんと似た者を探したところ私を見つけたということなのだろうか?
(いえ、もちろん妄想ですけど)

それにしても、通常「ブログ読んでます」とか言われれば「嬉しいなぁ」と思うところなのだけれど、正直私の場合ちょっと違う。
そう言われると、「あぁ、申し訳ないですねぇ、こんなお恥ずかしいものを読んでいただいてしまって」と、もう~必要以上に恐縮してしまうのである。

特に「こんなことまで書いちゃっていいの、っていうことも書かれていて面白いですー」とか言われると、いつも冷や汗である。
ほとんど勢いだけで書いちゃってるけれど、ほぼ毎回、書いてから後悔しているし。
もっともその後悔が長く続かないというところに人間的欠陥が垣間見れるわけだが。
よく生徒には、そんなことなら書かなきゃいいでしょー、と呆れられるのだけれど、一方からは生徒の生の姿が出ていて面白いから続けろーと言われるし、あぁ八方ふさがりの司書教諭である(八方ほどの選択肢もないのですが)。
いろいろ考えるの面倒だから、きっと今後もあまり考えずにそのまま書いちゃうでしょうねぇ。
どうか怒らんで、広い心でお読みください。

ところで話はちょっと変わるけれど、ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben)は「WSK」と称されたりするようである。
最近、こういうアルファベット3文字の略語(しかも地域を表す文字含む)を見ると、つい「WSK48」とか言いたくなってしまうのは私だけだろうか?
AKBのウィーン地区姉妹グループ、もとい、姉弟グループ(?)、いや歴史から見ればAKBの方が兄妹グループか。
WSKも総勢は100名くらいで、ハイドン・モーツァルト・シューベルト・ブルックナーという四つのグループで公演を行っているとやら。
なるほど、チームH、チームM、チームS、チームBだな。
なんか、いろいろ共通点があるなぁ。
もしかしたら秋元康氏、WSKを真似して、いや失礼、参考にして、AKBの組織を考えたんじゃないの?
ちなみに今回の特別公演はチームSでした。
個人的に推しメンはDiegoくんです。
と言ってもほとんどの方は全然分からないでしょうね、実は同僚の某女性教員に似ているなぁと思ったりしているんですけど。
総選挙はないのかしらん‥‥‥。

あまりくだらないこと書いているとWSKファンの方に怒られてしまうのでもう止めます。
あくまでもWSKが先にありき、ですので、お許しください。

WSK万歳!

2012年6月20日 (水)

赤本入るよ

毎度くだらない話を続けているので、今回はちょっとまじめな図書館アピールを。

先日の放課後、図書委員をぞろっとたくさん呼んで、書架の移動を行った。
書架を移動するというのはなかなか大変な作業であり、本が入ったまま運べるはずもなく(すごい重量である)、一度本を逃がして(外に出して)から書架を移動し再び本を並べることに。
しかも今回は大型本の書架だけに、本を出し入れするのもものすごく面倒。
このような残念な仕事を一言の文句もなく(とブログでは書いておこう)、もくもくと取り組んでくれた皆さん、感謝であります。

で、何で書架の移動などしているかと言えば、移動により空いたスペースに新しい書架を入れるため。
予定では全部で90cm幅×4連入ることに。
またまたそれは何でや、と言えば、赤本をはじめとする大学受験用の書籍を入れるため。
ちなみに赤本というのは教学社から出ている大学入試の大学別(あるいは科目別)過去問集で表紙の赤が特徴的。
似たような本は他の出版社からも緑本やら青本やらが出ているのだけれど、やはり歴史や点数から言っても過去問の代名詞は赤本でしょうか。

うちの学校では進路指導室の横にある自習室にズラーっと赤本が並んでいるのだけれど、やはり図書館に欲しいですね、という生徒および教員のご期待にお応えすることに。
自習室ほどいっぱいは置けないだろうけれど、生徒がよく使うと思われるものは揃えられるかな、と。
図書館にはいろいろな生徒が来るので、刺激になったり、モチベーションのアップにつながればいいのだけれど。
書架が入り次第、主だった大学のものから入れていきます。

という情報をどこから仕入れたのか知らないけれど、早速高3の生徒から尋ねられた。
「先生、赤本っていつ入るんですか?」
「書架が入ってからになるから、もうちょっとお待ちくだされ」
「貸し出しはできるんですか?」
「うーん、一応館内閲覧だけにする予定なんだけど‥‥‥」
「コピーは?」
「図書事務室でできるよー」
「そうですか! すごいですね、ありがとうございまーす!」
ハイテンションでそう言って去っていくのであった

で、後から考えてみると、あの喜び方はちょっと普通じゃなかったのでは?
コピーが「すごい」?
コピーできるのって、普通のことでは?

で、やり取りを反芻してみて気づいたのだけれど、もしやコピーをタダ(無料)でできると理解したのではあるまいか?
そりゃータダでバリバリコピーできるなら生徒としてはうれしいわな。
でもちゃんとお金必要です。
タダと言えば、絶対に何十枚もコピーしていくとんでもない生徒がぞろぞろ出てくるに違いない。
無理です。

あぁ不安だ。
赤本入れた途端、「先生コピーコピー」とか言って、大挙して生徒が押し寄せたらどうしましょー!
もちろん、タダじゃないぞ、お金かかるぞ、と言い返せばいいのだろうけど、大挙して嬉しそうな顔して来られると、無下に断れなくなってしまうぞ、優しい司書教諭としては(というより、押し寄せる生徒が怖いからですけど)。

タダでコピーしたい方々は、署名活動でもして校長に嘆願してみましょー!
(面倒な対応を校長に丸投げしようとする魂胆まる見えである)

2012年6月12日 (火)

えーけーびーですか

最近はテレビをつけると猫も杓子もAKB、AKBと騒いでいて、なんかすごい。
女子校生たちもよく真似して踊ったりもするわけなんだけれど、こうなってくると当然アンチも出てくるわけで、先日も図書事務室に入ってきた生徒がAKBの悪口を言いまくっていた。
「人数多すぎてわけ分からんだろー!」
「女同士でベタベタしすぎ、気持ち悪ぅ!」
「オヤジに媚売ってんじゃないわよ!」

まぁ、言いたい放題ですな。
「でもこんなことAKB好きに訊かれたらただじゃ済まないよねー」
なるほど、だから教室で言わずにこんなところで悪口を言っているのか。
確かにこんなところに熱烈ファンはいないだろうなぁ。
はははは。
君、今度から図書事務室出入り禁止ね。
(あな、おそろしやぁ~)

というのは冗談ですけどね(ホントに)。
何を隠そう私、媚を売られたオヤジの一人なんで、ファンとは言わないまでも嫌いではない。
極めて私事で申し訳ないのだけれど、ウチの息子は音楽はクラシックしか聞かないという変わり者。
もういいトシなのに日本のポピュラー音楽(Jpop)にはぴくりともしない。
中学生にもなって女の子のアイドルに何の興味も示さないなんて、はっきり言って気持ち悪いぞ、ちゃんとした大人にはなれんぞ(あくまでも私の個人的見解ですが)。
ということで、親が率先してAKB48を息子と一緒に見るようにして刷り込みを図っているのである。
だからいつの間にかちょっと詳しくなってしまったのである。
(以上、公式言い訳)

「で、ホントはどうなんですか、実は大ファンじゃないんですか?」
上記のような言い訳を別の生徒にしたところ、ひどくつっこまれてしまった。
「いやいや、それほどでもない」
「この前の総選挙で発表された64人、全部知ってたりして?」
「ははは、そんなわけないでしょ」
「ちょっと、ほっとしました」
「半分以上は分かるけどね」
「十分じゃん!」

そして、さらなるつっこみが‥‥。
「先生、それってちょっと問題ですよ、生徒の名前覚えるよりよく知ってるじゃないですか!」
「な、なんてこと言うんだね君は、そんなはずないじゃないかぁ」
「だって、私の名前だってなかなか覚えなかったじゃないですか!」
「いやいや‥‥」
「まったく教師の風上にもおけな

 

(筆者の都合により今回ここで打ち切り)

2012年6月 5日 (火)

撮影ご協力感謝!

体育大会が終わり、やっと落ち着いた日々が訪れてまいりました。
ほっと一息、つきたいところなのだけれど、今日も広告用写真の撮影のため早速カメラマンが来校。
広報の仕事は延々と終わりがない。

今日は中高ともに1年生を主に撮影ということで、まぁ高1はちゃんとしているし話も通るからいいのだけれど、中1はいろいろ大変。
教室周りでも、撮ってほしい生徒がけっこういて、「撮ってー、撮ってー」攻撃を受けて逃げたり。
ついでに1年生の教室を覗いたりしていると、またまた「音楽の先生だ!」などと何人もの生徒に言われる始末、相変わらずいじられております。
しまいには廊下ですれ違いざま、「先生校歌歌ってください!」とか言われてしまった。
言っておくけど、うたいません!!

昼休みは中庭のベンチでお弁当をたべていた中1生徒たちに声をかけて、ちょっと撮影させてもらうことに。
ところが、そのうちの一人が、緊張していたのかもしれないけれど、お弁当のおかず入れをひっくり返して芝生に落としてしまった。
「ひゃぁー!」
覆水盆に返らず、と思ったけれど、食べられそうなものは拾って食べちゃおうということに。
まぁ芝生の上だから見た目は綺麗だけど、うーん、ちょっとどうなんだろう?
とにかく突然のリクエストで動揺させてしまって、ごめんなさい!

放課後はバラ園で生徒のモデルさんたちを呼んでの撮影。
もともと今回はバラが綺麗に咲いているうちに撮影をしようということで急きょ決まったもの。
やはりこれは撮っておかないともったいないです!
高校生のお姉さんたちを撮っている間は中学生は待ちなのだけれど、ちょっと見ていない間にいなくなってしまった、と思ったら中庭で四つ葉のクローバーを探している。
それが何だか分からないけどやたらとたくさん四つ葉が見つかって、両手にいっぱい持ってたりして。
幸せはそんなに簡単に見つかるんかい?
ついには五つ葉もいくつか見つかったりして。
それって、どうも逆に不幸になりそうな気もするんだけど、どうなんでしょう?

まぁそれでも、とりあえず無事撮影終了。
ほっと一安心である。
皆さん、いろいろとご協力ありがとうございました!

そうそう、全く話題は変わるけれど、前回久保田早紀様の話を書いたところ反響が大きくて驚きました。
というのも、生徒ではなく、生徒の保護者の皆さんからの反響。
生徒はあれを読んでも久保田早紀様のスゴサを実感できるわけでもないのだけれど、やはり親世代からは驚きをもって読まれたようで。
なんかいろいろな生徒から「おかあさんが感動してました」とか、「自分もレコード買ったと言って興奮したお父さんの昔話に付き合わされました」(笑)などと報告されてしまった。
妙なところで共感を得てしまい、まぁちょっと、嬉しかったりして。