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2012年9月25日 (火)

外国人ではない。

先日、「最近はまったり先生とか呼ぶ生徒が出てきた」などという話をしたが、それがやや増殖する兆しを見せているので押さえこもうと必死だ。
そんなことをブログに書いた方が悪い、と言われればその通りなのだが。

だいたい、昔からまともに本名で呼ばれたことがない。
司書教諭なんてやっていると、生徒もなかなか名前を覚えてくれないという事情もある。
新入生には自己紹介する機会はあるけれど、一回話しただけじゃ、そうそう覚えられるものではない。
普段話す時は「図書館の先生」くらいで十分通じるわけだし。

まぁ、さすがに常連の方々は名前くらいは知っているようだが(ホントか?)、それでもまともには呼ばれない。
よくわからないが、かなり前から「ジョニー」と呼ばれる。
誰が外国人なんだ!
思い起こしてみると、単に背がヤケに高いことから、外国人っぽいということで呼ばれ始めたような記憶がある。

しかし何で背が高いと何でも外国人ということになるんだ?
まぁ、ウチの学校には同じくらい背の高い教員があと二人いて、昔は三人揃うと外人部隊などと呼ばれたりしたものだが。
それにしても、あまりにも安易な発想ではないか!
だいたい、外国人名はともかく、何でその中でも「ジョニー」になったのか全く不明!

もっとも、それ以前にも、あまりまともに呼ばれたことがない。
同じ名字の先生が他にもいることから、ずっと名前で呼ばれていたが、その名前の漢字の読み方が難しくて正しく読んでもらうことがほとんどなかった。
国語を教えていた頃は、正しい読み方を生徒が分かっていないことに腹が立ち、定期考査での漢字の読みの問題として自分の名前を出題してやろうと考えた。
まぁ、考えただけで、校長に怒られそうなので実現はしなかったが‥‥‥。

ちなみに大学時代の授業で、いつも授業をサボってテストの時だけ出てくるような学生があまりにも多かったため、テストに「私の名前は何でしょう?」という問題を出した教授がいたらしい。
うん、やっぱりそれもありだな。

話は戻るが、最近は違うパターンも出てきた。
「ちはっ、ジェームス」
「‥‥‥誰がジェームスだって?(睨む)」
「いや、私、ジョニーっていう知り合いがいるんですよ。一緒だと紛らわしいから、先生はジェームスにします」
なんじゃ、そりゃ!?
だいたい、何でジョニーなんて知り合いがいるんだ?
まさか夜な夜な六本木あたりに繰り出してんじゃないだろうな!(妄想)

「本当はウチの母親が間違えて先生のことステファニーって言ってたんでそれでもいいかと思ったんですけど」
ははははは‥‥それって女じゃん!!

いや、もちろん、男名だったらいい、というわけじゃないんですけどね。
とりあえず「ステファニー」は一緒に働いているSさんの呼び名になっているが(それも何でなんだ?)

どうもこの流れはいかんな。
今後正しく司書教諭の名前を呼んだ者は、貸出冊数を5冊までOKとするキャンペーンを実施しよう!
そんなのいらん、とか言われそうだけど。
では逆に、ちゃんと言えなかった者は本を貸さないぞ! というパワハラはどうじゃ?

「じゃあ、先生は私の名前ちゃんと言えるんですか?」
「うーん‥‥えーと‥‥‥」
「よくそれで自分の名前は覚えろとか言えますね!」
「い、いや‥‥その、あの‥‥(しどろもどろ)」
(以上妄想、ただし実現度95%)

だめだ、あきらめよう‥‥‥。

2012年9月18日 (火)

白亜祭とブログに関する言い訳いろいろ

疲れました。
何でって、もちろん白亜祭で。
そりゃね、生徒会担当の先生方に比べればたいしたことはしてないですよ。
でも業者さんの取材を受けてご案内したり、あちこちに写真撮りに行ったり、老体にはキツイのだ。

そうそう、言っておきますけどね、中庭で踊る女子中高生をパチパチ撮影しているのは仕事だから!
いちいちちょっかいを出してこないように!
「先生ー、趣味ですかぁ?」
「そういえばブログにAKBがどうのこうの書いてあった!」
「やだー、キャー」

キャーとか言うな!
特に一部の中1の諸君、会うたびに戯れてこないように!
最近では顔を見ると「まったり先生ー」とか呼ぶようになってきたし。
「まったり」というのはあくまでもブログタイトルであって、司書教諭の人間性を語っているわけではありませんので。
気が抜けます、がっくりと。
まるでいつでものんびりたらたらとしているようじゃないか。
(その通りじゃん、などと言わないように)

まぁでも、ああいうステージに立ったりすると普段とは全く違う表情を見せる生徒が多いので、そういうのが発見できるのは新鮮ではある。
今回は白亜祭大賞も有志生徒のパフォーマンスだったしね。
よくできました!

というわけで撮った写真はその日のうちに編集して「ひびコレ!」に掲載。
加えて受験サイトの共立第二のコーナーに記事を書いて投稿。
学園報用に画像を選択してコメントを添えて送付。
なんか、終わってからの方がもっと大変じゃん!

ところがですね、初日の分の「ひびコレ!」でミスが発覚!
翌日職員室で某先生からご指摘を受ける。
その後生徒からも嘲笑とともに(多くの場合被害妄想であるが)、ネチネチと指摘される。
ゲスト出演してくれた共立女子大のフラダンスサークルを紹介する際、「フラダンス」を「フラメンコ」と書いてしまった!!
ひじょーに、マズイ!
「フラメンコ」とか言ったら西郷輝彦じゃないか!(古いなぁー)
いかんなぁ、フラダンスサークルの皆さんに怒られてしまうなぁ。
朝のうちに修正はしたけれど、行事の後はかなり見られているみたいだし、いったい何人の人に笑われたことであろう‥‥‥(泣)。
司書教諭、極めて激しく凹んでおります。

というのは嘘で、長くやっていると入力の打ち間違いなんていくらでもあるわけで、いちいち凹んでいたら身がもたないので、笑ってごまかすことにしている。
(司書教諭、開き直る)
でもフラダンスの皆さん、ごめんなさい。

ところで図書館には、文化祭に必要なものがあれこれと置いてあるので、準備の段階でいろいろなことを生徒が言ってくる。
図書館だからもちろん、各団体が発表につかう資料を探しに来るのは当たり前で、もちろん相談されて一緒に探します。
一つ見つかってよかったぁー、と思うとすぐ次が来たりして‥‥。
まぁでも、それだけじゃない。

「先生ー、古新聞くださーい」
「はいよー(倉庫からどっさり持ってきて)、サービスしていっぱいあげるねー」
「ありがとうございましたぁ、助かりました!」
(感謝されてはいるが実は古新聞の処分をしなくて済むので助かったのはむしろこちらの方なのであるがそれは言わないでおく)

「先生ー、ダンボールくださーい、足らなくなっちゃったんですー」
「仕方ないなぁー、ほらここにあるの持って行きな」
「外に取りにいかなきゃ駄目かと思ってましたー、助かりましたー」
(これも実は余分に溜まってしまい置き場所がなくて困っているダンボールを処分する面倒が省けて嬉しいのだがこれも言わないでおく)

まぁ慌ただしい一週間だったけれど、こういう非日常性も学校の楽しさでもあるわけで。
無事終わってよかったよかった。

そうそう、さっき入力の打ち間違いについて書いて思いだしたけれど、前回のブログについていろいろ聞かれてしまった。
「GJ」とか「マジレス」って何ですかー、だいたい「言いまつがい」って言葉自体間違ってるでしょー!
といった感じである。

とりあえず「GJ」は「good job(グッジョブ)」の略語。
良い仕事、またそういう仕事をした人への賛辞ですね。
わりとよく使うけれど、略語はネットスラングの一種かもしれないですね。
それと「マジレス」はジョーク的な書き込みに対して真面目に答えるもので、本来はちょっと揶揄が込められた言い方かな。
これもパソコン上の用語ですね。

何分これを書くのは夜中で頭ももうろうとしている場合が多く、前回は特に日本vsイラク戦(サッカーワールドカップ最終予選です)が終わり、スポーツニュースの梯子をしながら興奮した状態(でも頭は冴えず)で書いていたため、あまりよく考えず言葉を選択してしまったと思われます。
確かにあまり一般的な言葉じゃなかったですかね、ごめんなさい。

あと「言いまつがい」っていうのは、もちろん知っている人は知っているだろうけれど、糸井重里のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されているコンテンツのひとつ。
一般の読者から投稿された恥ずかしい「言いまちがい」を「言いまつがい」と称して、皆で共有し楽しみましょうというもの。
書籍化もされていて、図書館にもあります!
リンクは張りませんが、興味のある方は検索してみてください。
というわけで、これをリスペクトして(?)タイトルに使わせていただいた次第です。

以上、長々と解説(と言い訳)してしまいましたが、何のことか分からんじゃないか!とお怒りの皆さん、本当に失礼しました。
衷心よりお詫び申し上げます!

まぁでも、普段からどうしたって一般的とは思えない内容なので、許してね。

2012年9月11日 (火)

言いまつがいもよろし。

今週末は白亜祭。
ということで、なーんかここ数日は落ち着かないですねぇ。
昨日はクラブの紹介動画を作成するとのことで、演劇部の練習に撮影の取材が入り、ちょいっとカメラマンをご案内。
ご案内だけ、と思っていたのだけれど、大講堂の音響のトラブル対応したりしてバタバタしておりました。

今日も今日とて、図書事務室内に写真同好会+αの生徒がぞろぞろやってきて、延々と白亜祭の準備をしとった。
実は写真印刷用のプリンターを置く場所がないというものだから、図書事務室にとりあえず設置してある。
(ちなみに司書教諭は、一応写真同好会の副顧問ということになっている‥‥)
ということで、まぁここで準備するのはいいんだけどね。
いいんだけど、きゃつらは途切れることなく喋りっぱなしで作業しとる。
うるさいなー。
全く何をやっとるのやら‥‥‥。

ちょっと様子を見に行ってみる。
何をやっとるのやら、ジーっと見てさぐってみる。
それを見つけた生徒の一言。
「先生、どうしたんですか、いかがわしい目をして‥‥」

‥‥いかがわしいだとーっ!!
何という失礼なヤツ!
こんなつぶらな瞳を捕まえて、下品な目とか、いやらしい目とか言うのか!
しかし本人は全く悪気のない顔をしている。
どうも「いぶかしそうな目をして」と言うべきところを間違えているような‥‥‥。
まぁ何と言うか、ほとほと残念な表現力である。

まぁ他意はなさそうなので、今回は許そう。
しかしこの生徒は、何を勘違いしているのか、自分のことを司書教諭のお気に入りだと思い込んでおり、図書事務室に入ってきた時も「せんせー、麗しの君がやってきましたー」とか言っておる。
「何だ、その麗しの君ってやつは?」
「いやだーせんせー、私のことに決まってるでしょー」

‥‥‥許せんな、この勘違い女子。
いつか絶対に目にもの見せてやる‥‥‥。

まぁでも、言いまつがいは誰にでもあるもので。
今日も職員朝会で、某教員がこんな発言を。
「担任の机の先生の上にプリントを置かせていただきました‥‥」
‥‥まぁ、先生の上に置くのは難しいな。
もちろん「担任の先生の机の上に‥‥」が正しいわけであり。
ご本人もすぐには気づかなかったようだけれど、職員室が笑いに包まれたため気づかれたようですが。

書いてから思ったのだけれど、こんなこと書いちゃってまずかったかしらん?
まぁ、誰にでも言いまつがえはあることを言いたかっただけですので、ごかんべんを。
というか、けっこう楽しめたので、GJだったと思います!

そうそう、そういう私も先日(たしか9月6日ごろ?)、本を借りた生徒とこんな会話をしたな。
「先生、いつ返したらいいんですか?」
「えーと、21日には帰ってねー」
「‥‥‥」

これも近くにいた生徒に指摘されるまで気づかんかった。
自分では「返してね」と言ったつもり。
失礼した。
まぁ、二週間後の21日まで学校に泊るわけにはいきませんね、確かに。
言われた生徒も、「先生、21日まで泊る準備してきていません、今日にでも家に帰りたいです」、などとマジレスしてくれたらこれもGJだったんだけどなー。
今後うまい返しをしてくれた場合は、大サービスとして本を一度に20冊貸してあげよう!
(冷たく「結構です」と言われそうだが)

ま、言いまつがいも楽しければよし、ということで。
ただし勘違い女子、君は許さん!!

2012年9月 4日 (火)

二学期はやはりやってきた

久しぶりに会った生徒がぽつり言う。
「もしかしたら永遠にやってこないんじゃないかなぁと心の片隅で期待していたのだけれど、やっぱり二学期始まっちゃいましたね」
君、二学期の開始早々、そんな後ろ向きでではいかんぞ、前を向きたまえ!
叱咤激励の司書教諭。
などと言いつつ、心の中では「確かにそうだよなぁー」と思っちゃってるんですけど。
いかん、いかん。

皆さん、たいへんご無沙汰してしまい失礼しました。
もっともブログは長々とお休みしておりましたが、司書教諭の仕事なんていうのはかなり事務職なわけで、休み中も本の納品はあるし貸出もあるし、長々と休んだ感じは全くしない。
広報の仕事について言うなら、学校が閉鎖されててもメールはどこでもチェックできるので、家にいても仕事ができてしまうという怖ろしい環境が構築されてしまっている。
なんかなぁー。
二学期始まっても、新たな出発という感じは全くしないのがちと淋しい‥‥‥。
まぁそれでも、まったりがんばってまいりますので、今学期もどうかお手柔らかにお付き合い願います!

生徒たちの方は相変わらず元気なもので、始まった途端によく喋るわ、よく動くわ。
君らのエネルギーは無尽蔵だな。
やはり発電に使え、発電に。
今年は去年のように電力不足はあまり話題になってないけれど、発電でもしないともったいないわ。
どなたか女子校生用タービンを発明して学校に設置してくれ。

しかしそうは言っても夏休みは長い。
一皮も二皮もべろりと剥けて生徒は成長したに違いない!
見よ、あそこでは一学期ではあまりパッとしなかった一人の生徒が友人と領土問題について熱く語っているではないか!

「ほら、君たちも社会問題について語り合ったらどうだ?」
近くでまったりと本を物色する生徒に言ってみる。
「でもアイツ、この前は、『土産』のこと『ドサン』とか言ってたけどねー」
「そうそう、『小豆』のこと『こまめ』とも言ってたよねー」
‥‥‥あ、そう。

二学期は正しい読み方で熱く語れるように成長してくれ。

というわけで、とにかく二学期もよろしく。
それとあちこち旅行に行った方、お土産ありがとうございました!
ちなみにこれは司書教諭の心からの感謝を言葉にしたものであって、暗に次の機会のお土産を請求しているというわけではないので、悪しからず。

ではでは。