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2012年11月27日 (火)

厳正です!

ノベルティグッズ・付録プレゼントは終了し、すでに当選者への賞品の授与も完了。
めでたしめでたし。

ということなのだが、想定していた以上に応募があって、人気のある賞品だと競争率は100倍を超えてしまったりして。
そうそう当選なんかしないわなぁ。
まぁ、あくまでも抽選なんだから、それはもう仕方のないことではあるのだけれど、にこにこして応募してくるいたいけな中学生を見ていると何かとても悪いことをしているような気になってしまって困った。
ごめんねー。
司書教諭悪いことしてないから許してねー。

しかし口の悪い高校生など(外れた生徒)は、「不正したでしょ、不正!」とか言ってくるので腹立つ。
こいつらぁ‥‥‥。
いいかよく聞け!
抽選は非常に厳正に行われているのだ!

折りたたんだり破れたりしている応募用紙もあって手触りで分かってしまうので、単純に1枚を引いて選ぶことは避け、司書教諭が応募用紙をシャッフルして、ステファニー(事務のお姉さま)が上から何番目というような言い方で指定するという形で行っている。
その周りでは目を光らせる図書委員会の役員などが4~5人くらい。
彼女たちも真剣である。
なぜなら自分も応募しているから。
そして司書教諭は自分たちの当選をどうにか避けようとするだろうということを認識しているから。
司書教諭が不正を行うのではないかと疑っているのである。

まったく、それは下種の勘繰りというものである、とは言えない。
だって本当に当たってほしくないのだ!
こやつら、応募用紙の整理などという単純な作業さえ、「え~面倒くさーい」などと愚痴って仕事しないのである。
それでも君たちは栄えある図書委員会役員か!
恥を知れ!
ということで、不正をしてでもこやつらには当てたくなかったのだが、この状況ではとても無理だったな。

いっそのこと図書委員は応募禁止にしちゃえばよかったかもしれないけれど、それじゃ真面目な委員が可愛そうだし。
ここは司書教諭の「悪意ある念」を送り続けて抽選するしかないかぁ‥‥‥。

などと考えていたら、あらまぁ、委員の一人が早速当たってしまったぁぁぁぁぁ。
ギャーギャーうるさいことを言って手伝おうとしなかった問題児ではないか!
あぁ‥‥‥がっくり。
司書教諭の「念」はかくも弱っちょろいものだったかぁ。
みんな、スマン。

本人はヤッタヤッタと大騒ぎである。
君はさっきまで「そんなもんいらないわっ」などと言っていたではないか!
全く腹立つ!!
世の中とはかくも思うに任せぬものなのかぁ‥‥‥。

まぁ何はともあれ、とりあえず厳正に行われたことをご理解いただけると幸いです。
ぬけぬけと今回も(前回も当たったとか言っとる!)当選した図書委員は、しかるべく処分したいと密かに決意しておりますので、当選しなかった皆さんも今後とも図書館をよろしく!
(全然密かではないな‥‥)

2012年11月20日 (火)

猫ってヤツは‥‥‥

気持ちのよい朝学校へ向かおうと家を出てみると庭先に綺麗な猫が座っていてこちらを見ているのでおお可愛いヤツだと目を細めていたわけだが近寄っていっても微動たりせず全く逃げようとしないのでちょっと変だぞと思いさらに近付くと突然バッと逃げ去ってその後には何か湯気のたつモノが置かれていたのであった。

あ゛ーー!

何ということだ!
いつぞや犬が庭に侵入し用を足して去っていったのを見たことがあり、それ以来庭でそれを見つけるたびにまたあの犬か!と怒っていたのである。
しかし間違いであった。
犯人はよく庭で見る、ぱっと見た目綺麗なあの猫なのであった。
最近何度も発見されていたそれは、オマエのだったのかぁ!

いや、分かりますよ。
せっかく女子校のブログを読みに来たのに、なんでそんな湯気のたつモノの話など読まねばならんのだ、とご立腹されるお気持ちはよーく分かります。
しかし今日は朝からそのせいで腹立ったままだったので、お願いだから寛大なお心でお読みください。
ぶちまけさせてください!(泣)

実は密かに図書館猫計画を立てていたのだけれど、何か裏切られたような気分なのだ。
図書館猫というのは、まぁ要するに図書館内で猫を放し飼いするわけ。
けれども、せっかく買った高価な書籍の上でじっと何かをしている猫の姿が思い浮かんでしまい頭から離れないのである。
うーん。

図書館に猫といっても、何じゃそれはと驚く方もいるかとは思うけれど、実は有名な実例が。
開館と同時に利用者を玄関で迎え、館内では利用者には迷惑をかけずに過ごし、皆から愛され続けた猫がアメリカのスペンサー公共図書館にいたわけであり。
このことを綴ったのがヴィッキー・マイロンの『図書館ねこデューイ』で、これはウチの図書館でも配架中。
生徒諸君はぜひご一読を。

こういうのいいのぁとずっと思っていたわけだけど、まぁ現実問題として学校図書館で猫を飼うというのは困難だし、きっといろいろなところからストップが入るだろうなぁ。
だいたい、実際に飼うとなったらそんな簡単なことじゃないだろうし。
いい加減なヤツだと指をさされる司書教諭にできることではないな。
猫アレルギーの生徒もいるだろうしな。

そういえば以前、生徒にその図書館猫計画を話したことがある。
「先生、じゃぁウチのミーちゃんを連れてきてあげるよ」
「ウチのタマも授業中は図書館に放していいよ」
「アンソニーはチワワだから図書館内でも飼えると思うよ」
‥‥‥それ、犬じゃん!
(名前はうろ覚えのため仮名)
っていうか、そんなんじゃ図書館ではなくて動物園になってしまうだろー。

と言いながらも、通いで図書館猫(犬でもいいか?)計画は頭から捨てきれずにいるのである。
実現はいつのことやら。

2012年11月13日 (火)

シルバーだったのである。

読書週間は終ったけれど、ノベルティグッズプレゼントは継続中。
やはり彼女たちの「くれくれエネルギー」は想像以上であった。
特に中学生、何かすごい勢いで借りていくぞ。
まぁキャンペーンとしては成功かもしれないけれど、常連が多いのでそこはちょっと問題。
新規獲得が一番の目的なんだけどね。
それでも普段あまり見ない生徒も確かに来ているので多少は効果ありですかね。
とりあえず来週までやります!

さて最近入った本では、全国有料老人ホーム協会が編んだ『シルバー川柳』がおもしろい。
タイトルからして、『シルバー川柳 ~ 誕生日 ローソク吹いて 立ちくらみ』って、それだけでけっこう笑える。
しかし、しばらく読んでいるうちに笑いがだんだん引きつってきて、最後には司書教諭の顔から完全に表情が消えたのであった‥‥‥。

これって、身に覚えがあることばっかりじゃん!?

たとえば、

◆『改札を 通れずよく見りゃ 診察券』
‥‥‥先日出勤管理のタイムレコーダーに身分証明カードをタッチしてもピッと音がしないので何で反応しないんだと腹を立てた司書教諭であったがよく見るとそれはコピー用のカードであった。

◆『躓いて(つまずいて) 何もない道 振り返り』
‥‥‥職員室から図書館へのわずかな距離の通路なのにその間だけで二度つまずいて転びそうになったことがある、何もないところなのに。

◆『立ちあがり 用事忘れて また座る』
◆『探しもの やっと探して 置き忘れ』
‥‥‥図書館から職員室に資料を置きに行き先生たちと話をしてそのまま資料を持ち帰ってしまうこと多数あり。
‥‥‥行方不明になった書類やCD-ROMなどを事務室中探してやっと見つけいざ使おうとしたらそれをどこに置いたか忘れてまた探す羽目になったこと多数あり。

◆『名が出ない 「あれ」「これ」「それ」で 用を足す』
‥‥‥日常的にこの状況ではあるが最近は特に作家の名前が出てこない。
「先生、『〇〇〇〇〇』書いた人って誰でしたっけ?」
「あー、そりゃあれだよ、あれ」
「あれって誰ですか?」
「だからぁ、あれだって、あれ」
「分かりませんよ!」
「えーい、『あれ』でちゃんと察しなさい!」
無茶苦茶である。

◆『妻の愚痴 頷いてたら 俺の事』
◆『指一本 スマホとオレを つかう妻』
‥‥‥コメントは差し控えさせていただきます。(怖ろしすぎる)

やはり自分に当てはまることが多い‥‥‥(泣)。
シルバーと呼ばれるまでにはまだまだ時間があると当然のように思っていたのだが、すでに体半分くらいはシルバーということなのだろうか?
凹んだ。
本格的に凹んだ。

もっとも、早いとこ引退して、こたつでミカン食べながらずっと本でも読んでいたいという願望も強いわけで、ま、いっか。
シルバー、バンザイ!

2012年11月 6日 (火)

一応、読書週間(その2)

先週、ハロウィンという名のお菓子強奪祭があった。
突然多数の生徒が図書事務室に入ってきて、「とりっくおあとりーと、とりっくおあとりーと」と騒ぎたてる。
ご存じのとおりハロウィンは、子どもたちが近くの家を訪ねては「Trick or treat(ご馳走をくれないと悪戯するよ!)」と言ってお菓子をもらっていくわけである。
なるほど、それに乗じてお菓子をもらいに来たのか、でもひとこと言わせてくれ。

君たちお菓子に関係なく普段から悪戯してるじゃん!!

そんな司書教諭の心の叫びなどまったく気づく様子もなく、生徒はひたすらお菓子を目指す。
「とりっくおあとりーと!」
「ないない、お菓子などない、しっしっ(追い払う)」
「あー、ここにチョコあるじゃないですかー!」
ちっ、アーモンドチョコ、見つけられちまったか。
「えーい、もういいから、ほれ、持ってけぇー」

結局チョコレートをごっそり持ってかれた。
しかし横にあったハッピーターンは死守したぞ。
ふっふっふっ。

それにしても彼女たちの「くれくれエネルギー」はすごいな。
このくれくれエネルギーをうまく利用しなければいかん。

ということで、本題である。
読書週間ということで、現在図書館では特別企画「ノベルティーグッズ・付録プレゼント」を実施中。
本を借りるとプレゼント応募用紙がもらえ、好きなグッズに応募できる。
生徒たちの「くれくれエネルギー」を利用したあくどい、もとい、巧妙な図書館呼び込み企画である(そんな大げさなものではないが)。

もっともグッズと言っても、出版社がよくやる全員プレゼントの賞品とか、雑誌の付録についてきたバッグなどで、決して高価なものではない。
とはいえ、ただでもらえるとなると、とりあえず手を出したくなるのが人間の性(さが)というものであーる。
キャンペーン企画を始めて間もないのだけど、何かすごい勢いで応募してきてるな。
高校生くらいになるとあまり興味を示さなくなるのだけれど、中学生諸君はけっこう食いついてきてくれる。
まぁ行事でも何でも、こういうのは楽しんだもの勝ちだからね。

「先生、もっといいモノ賞品に出してくださいよ!」
あー、こういう勝手なことを言ってくるヤツが必ずいるんだなー。
「学校なんだし、そんな高価なものは出せませんよー」
「そんなことないですよ、探せばきっとありますって」
「いーや、にゃい!」
「あ、この前話していた、かもめーるで当たった切手シートとかいいじゃないですか、あれだって貰いものなんだからもともとタダじゃないですか!」
ギ、ギクッ。
「いや、あれは駄目なんだよー、あれは金券だから、学校景品法という法律で金券は賞品にしてはいけないと規制されているわけで、出したい気持ちはやまやまなのだけれど、残念ながら駄目なんだー」
「‥‥‥(疑惑の眼差し)」

ブログでうかつなことを書いてしまうと、あとあと面倒なことになると最近よーくわかってきたな。
まったく、学校景品法に救われたぜ。
とろこで「学校景品法」なんて法律あるんですかね?(まず、ないだろうけど)