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2013年3月21日 (木)

春休みです!

年度末の様々な行事も終わり、春休みに突入。
ほっと一安心。

ただ、春休み前はちょっとバタバタしましたな。
休み前にやっておかなければならない多くの仕事に追われていたし、図書の貸し出しに関してもいろいろと問題が‥‥‥。
実は貸出管理のシステムは春休み中に更新作業があるので、休み前にすべての図書は返却することになっている。
ということで、春休み明けまで本を借りるということは基本的に不可。
ただし、どうしても借りたい生徒は手書きの貸出カードを提出することで特別に貸し出すという奥の手もあることはある。
今まで長期延滞をしてきた生徒はお断り、という条件付きだけど。
けれども、こういう時に限って、本を借りたいと言ってくるそういった困ったちゃんがいる。

「先生、何で貸してくれないのよぉー!」
「春休み中ダメってちゃんと通知してるだろー!」
「何か書けばいいんでしょ?」
「だからそれは君のように平気で2カ月も3カ月も借りっぱなしにしている問題児は除くと書いてあったろーが!」
「先生、それ差別ですよ、生徒に嫌われますよ、いいんですか、知りませんよ」
「え~い、うるさい! 本望じゃ!!

先生稼業、嫌われてナンボ!
生徒にヘーコラして務まらんわ(ヤケ)!

うむ、しかしだからと言って図書館を嫌いになってもらっては困るぞ。
ここはひとつ、今流行りのセリフで宣言しておこう。

「図書館のことは嫌いでも、
  司書教諭のことは嫌いにならないでください!」

あ、間違えた。

「司書教諭のことは嫌いでも、
 図書館のことは嫌いにならないでください!!!!」 ┐( ∵ )┌

よい春休みをどうぞ‥‥‥。

2013年3月11日 (月)

共立第二ミステリー「鬼面学園」

ちょっと時間を遡っての話。

先月のはじめに中学校の入試が行われた。
玄関ホールも受付用の机を出したり掲示板を出したりして模様替え。
図書館の本を返すためにホールに置かれた返却ポストは模様替えする必要などないわけだが、なぜかちょっとした変化が‥‥‥。
返却ポストの上に、いつの間にか赤鬼の面が置かれていたのである。
何ですか、これ?

20130309oni

当初、節分が間近であったことから職員のだれかが置いたのだろうと呑気に考えていた。
「福が来ますように」と書かれた升の上に置かれていたし、ご丁寧に鬼の役割についての新聞コラム切抜きまで付いていたわけであり。
本を取り出すのに邪魔なんだけど、季節ものだし、まぁいいか、と特に気にもせず受け入れ。

しかし節分が終わってもそれは置きっぱなし、誰も片付けない。
さすがにちょっと心配になってきたぞ。
とりあえず情報通の事務のお姉さま方や先生方にちょっと尋ねてみたけれど誰も何も知らないと‥‥‥。
不安だ。
もしかしたら何か深い意味があるんじゃないか?
節分だから、というのは実はフェイクで、何やら激しい恨みが込められた「怨念の鬼面」ではないのかぁ!
そんなことを心配するほど何か身に覚えがあるのかと言われるかもしれないが、何度も言ってきたようにそんな覚えはいくらでもあるぞ、自慢にはならんが。

仕方がないので、職場に導入されているグループウェアの掲示板を使って、全職員に情報を求めることに。
すると、高校3年担当のある先生から貴重な情報が!

「この前入試のお手伝いに来ていた高3の生徒が鬼のお面持ってたよ」
「!」

進学する大学がすでに決まった生徒は入試運営のお手伝いに参加してくれたりする。
ただ、もうすでに高3は基本的に登校していない。
ということで、高3の登校日を待って、事情を知っているらしいその生徒を呼び出すことに。
何ですか、これ?

「すいません、本当は図書館のカウンター前に置こうと思ったんですけど、入試の日は図書館が閉まっていたので仕方なく玄関の返却ポストの上に置いたんです」
なるほど。
いや、なるほどじゃない、それはそうとして、何でこんなの置いたわけ?

「いえ、面白いかな、と思ったので」
は?
「突然こんなのが置いてあったら先生がどんな反応するか面白そうだったので」
え?
「おかしな反応して、またブログにいろいろ書いてもらえるかと思って」
「‥‥‥それだけ?」
「はい、それだけです」

はぁー!?

それだけのためにわざわざこんなすごいお面作ったわけ?
美術の先生が、あまりに出来がいいので生徒の作品ではないだろう、と言ってたくらい手間かかってるじゃん!
しかも新聞の切り抜きまで展示できるようにして。

「あ、その切抜きは母が『こんなのあったよー』とか言って用意してくれたんですー」
へ?
「って言うか、もともと先生のブログ読んでいた母に、『あなた暇だったらこんなことやってみたらー』って言われたんでお面作ったんですよー」
「‥‥‥ハハハハハ母母」
「ははははは」

‥‥‥おかあさん、共犯じゃん!!
というより、むしろ教唆犯。
実行犯より悪質な教唆犯でしょー。

まぁとりあえず怨念の込められた鬼面でなくてちょっと安心しましたけど。
それにしてもこの鬼、どうするの?

「あー、それあげまーす」
いやぁー、まぁお気持ちは嬉しいんだけど、これってどこに飾ればいいのやら。
カウンターの前のかわいい奴らと一緒に置くのもちょっと‥‥‥。

20130309oni2

ね、おかしいでしょ、どう考えても。
シュールだ‥‥‥。
まぁ置く場所はおいおい考えましょうか。

そういえば以前、バレンタインの時にも書いたと思うけど、まだ疑っていた方にもう一度言っておきましょう。
これでお分かりいただけたかと思いますが、こんなに手の込んだいたずら、
本当にやるんですよ、この子たち。

まぁでもいいんですけど。
おもしろかったので許します。
なんて書くと、また「そうか、おもしろければ何でも許されるのか」と都合よく考える生徒が出てきそうなので断っておくけど、そんなことはありませんから。

「何でも許される」ことはありません、せいぜい「たいがいのことは許される」くらいかと。

2013年3月 8日 (金)

オリジナルをぜひ‥‥

先日、犬の名前付けで悩む生徒に「長宗我部元親」にしなさいと言った、という話を書いたわけだが、早速クレームが来てしまった。

「先生、長宗我部元親さんを犬の名前につけるなんて、ひっどいじゃないですか!」
おっと、元親ファンもいたかぁ‥‥‥。
愛すべき犬につける名前なわけだから、悪い意味ではないんですけどねぇ。
まぁ不快に思われたのなら申し訳ない。
失礼しました。

しかしファンがいるってことは、長宗我部元親もゲームに登場するわけですね。
ということでちょっとネットで調べてみたけど、とりあえずそのイラストを見ておったまげた!

何かすごいぞ。
とても戦国武将という感じではないな。
第一、隻眼じゃん!
隻眼と言えば伊達政宗なわけだけど、長宗我部元親(ゲームでの表記は長曾我部)は隻眼じゃないでしょー?
ちなみに「隻眼」というのは片方の目が視力を失って片目になっていること。
それになぜか海賊として設定されとる!

まぁゲームなんだし、ストーリーもキャラクターもいろいろ史実と異なる設定になるのは当然なのかもしれないけれど。
それにしてもいじりすぎでは‥‥‥。
ちょっとアレンジ、という感じではないのだけど。

だいたい、長宗我部元親ファンであれば、これほどまでにキャラ変されてしまっていることにまず怒り、クレームを発信するべきではないか!
‥‥‥と思ったけれど、ファンと言ってもゲームキャラのファンなわけだから、元がどうかってことは関係ないんでしょうね。

うーん、これでいいのか、歴史教育‥‥‥。
オリジナルキャラもちゃんと学習しておくように願いたい。

2013年3月 5日 (火)

今でしょ!

現在、今年度最後の定期考査真っ最中である。
ということで、貸出は中止しているわけだが、テスト直前まではちゃんとカウンターを開けていた。
まぁ朝読書もあることだし、調べものする生徒もいるかもしれないし。
しかし直前になっても何冊も本を借りていく生徒がそれなりにいるわけで、本当に大丈夫か不安になる。
つい勉強は大丈夫か、やる時間あるのか、などとどうしても訊きたくなるわけであり。

そう言えば、試験前日に借りに来た生徒にちょっと訊いたところ、こんな答えが返ってきた。

「こんなに借りてテストは大丈夫なの? 勉強はいつするんだ?」
「いつやるのか?
‥‥
‥‥
後でしょ!」

 

今でしょ、だろーが!!

2013年3月 4日 (月)

長宗我部元親(犬)

「先生、もうすぐウチに新しいワンちゃんが来るんですけどね、名前、何がいいと思います?」
な、なんということを‥‥‥。
な、なんとうらやましいことを‥‥‥。

大の犬好きである司書教諭はずっと共に暮らす日を夢見続けているわけだがまったり無精な自分の性格を知っているのでめちゃ忙しい現状を考えると毎日散歩するのは極めて困難であり彼(彼女?)の幸せを願うあまり手を出せないで今に至っているのである。
それを知っていながら(いや、知るわけないか)、そんな羨ましいことを気軽に口にするとは‥‥‥。
許せんな。

しかも、何と柴犬の赤ちゃんだそうな!
許せんな、やはり。

いやまぁ、単に羨ましいだけなんですけどね。

「名前? ポチでいいよ、ポチ」(投げやり)
「真面目に考えてください、私は『ユキムラ』がいいかと思ってるんですけどね」
「何だ、すでに考えてるんじゃん‥‥‥って、ユキムラ?」

当然、真田幸村から取ったわけだな。
ここにも戦国武将オタクがいたよ。
いや、ばさらおたくと言うべきか。
それにしても犬の名前としてはどうも中途半端じゃないの?

「いっそのこともっとガチに武将っぽい名前にしなさい、『長宗我部元親』にしなさい」
「ちょーそかべもとちか、って変でしょ、どう考えたって!」
「どんな時でもちゃんとフルネームで呼びなさい、『ちょーそかべもとちか、お手!』とか『ちょーそかべもとちか、ハウス!』とか」
「いや、だからイヤだって!」

まぁまぁ。
よし、わかった!
長宗我部元親って名付けたら、図書館犬として採用してやるぞ!
(責任は持てないけど)