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2012年3月

2012年3月15日 (木)

高1生物Ⅰ ウニの発生と胚のポケット飼育

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3月8日 稚(ち)ウニ誕生!!

1月19日に高1生物の実験で人工受精を行ったウニの幼生がようやく変態(幼生から成体へ変わること)し、ウニの赤ちゃんが誕生しました。

この間、生徒によるポケット飼育で里子に出し、時折うっかりエサやりを忘れるなどのハプニングを乗り越え、プルテウス幼生たちは見事に成長しました。

今年の寒さはウニの成長にも影響を与えましたが、3月に入ってからようやく大人の体(原基)が見られ、幼生の殻を脱いで出てきました。

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↑ 黒い部分がウニの原基

 

写真にもあるように、ちゃんと棘(とげ)と吸盤の付いた管足(かんそく)を持っています。

管足でよたよたと歩く様子はとても可愛らしく、思わず見入ってしまいます。

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↑ 変態後のウニ。緑色は海藻。

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↑ 横から見た稚ウニ。管足で歩きます。

 

学年末の定期試験だった「育ての親」たちは、成長したウニ(約0.7㎜)とご対面。

たくましくなったウニに驚きの声を上げていました。

ただし、ここまで育ったウニは最初の受精卵のうちのほんの数%に過ぎません。

多くは途中で死んでしまったり、変態できずに終わってしまうものもいるのです。

育てたウニは、お世話になった「お茶の水女子大湾岸生物教育センター」に返送し、海に放流していただきます。

共立生まれのウニが館山の海で元気に育ってほしいと願うばかりです。

2012年3月 7日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (2)

2012年 3月 7日

最近、少しだけ暖かさを感じることができるようになりました。

春の草花にとっては待っていましたといったところでしょうか。

まだまだ寒さが続きそうですが、春を探しに行ってきました。

 

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オオイヌノフグリ

春が近づくと陽だまりで一番に咲き出す、日本人にはなじみのある花ですが、

意外にも明治時代に外国から日本に渡ってきた花なのです。

今ではどこにでも咲いているこの花には、日本がとても住みやすい場所だったのでしょうね。

 

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フキノトウ

絵本の世界では雨の日にフキの葉を傘がわりにしたりするので、葉っぱの印象が

強い植物ですが、この時期になるとフキノトウと呼ばれる花を咲かせます。

冬に黄色の花が咲くことから「冬黄(ふき)」と呼ばれるようになったといわれていますが、

一説ではこの葉を使ってトイレでおしりをふいたことから「拭き(ふき)」と呼ばれるように

なったともいわれています。

 

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タネツケバナ

田んぼによく生えているこの花のひとつひとつをじっくりと見てみると、

とてもきれいなことに驚かされます。

昔、農家の人は、この花が咲くころになると、田植えの準備を始めたといわれています。