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2016年9月

2016年9月30日 (金)

中学3年生 仕事と力学的エネルギーの関係

仕事というと、生計を立てるための職業が浮かぶと思います。

しかし、理科では、物体に力を加えて移動させたときに仕事をしたといい、まったく別の意味になります。

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さて、物体は運動に応じたエネルギーや位置(高さ)に応じたエネルギーがあり、それぞれを運動エネルギーや位置エネルギーといいます。

物体はこれらのエネルギーが大きいほど、他の物体に対してより大きな仕事をすることができます。

そこで、さまざまな高さから小球を転がし、衝突した木片がどのくらい移動するのかなどを調べてみました。

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中学3年生の理科の授業では、班ごとにリーダーを決め、リーダーは教員から実験方法などの説明を聞きます。

その後、班の仲間にリーダーが説明し、実験が始まります。

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実験成功のカギをにぎるのは仲間との助け合いです。頑張ってください!

2016年9月27日 (火)

高校3年生 ナイロン66の合成

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特進理系コースに所属する生徒たちがナイロン66の合成に挑戦しました。

ナイロン66とは、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの重合によって作られる合成繊維です。

1935年にカザロース(アメリカ)が初めて合成に成功し、ストッキングや釣り糸、冬用のスポーツウェアなどに用いられています。

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実験ではアジピン酸の代わりにアジピン酸ジクロリドを用いたのですが、その試薬を用いた理由や試薬を加える手順の意味、教科書には書かれていない水酸化ナトリウムの役割など、実験班を超えて考察する様子が見られました。

また、高校の後半では危険な薬品用いる機会が増えてきますが、それらの扱いもだいぶ慣れてきたようで、大学進学のための下地も身についてきたのではないでしょうか。

次回の授業では再び入試のための演習に戻りますが、実験で学んだ知識も活用してくださいね。

2016年9月24日 (土)

高校1年生 模型から考える「DNAの構造とはたらき」

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高校1年生APクラスの生徒たちの様子です。

今日は生物基礎の授業で、DNAの模型を使ってその構造などについて学習しました。

DNA(デオキシリボ核酸)は、デオキシリボース(五炭糖)とリン酸、4種類の塩基から構成される核酸です。

意外かもしれませんが、DNAはたった6種類の物質からつくられていることになります。

4種類の塩基のうちの1つとリン酸、糖が結びついたものをヌクレオチドといいますが、これらが塩基の相補性によってDNAは二重らせん構造をとることになります。

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また、DNAというと遺伝子という言葉が浮かんでくると思います。

模型を見ると4種類の塩基が並んでいますが、この塩基配列が生命の設計図である遺伝子なのです。

難しい用語がたくさん登場しましたが、模型を使っての学習で理解が深まったことを期待しています。

2016年9月21日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (90)

2016年9月21

夏休みの後半から雨の日が続き、一日を通して雨が降らなかった日が何日あるのかと聞きたいくらいです。

夏の初めは発生数が少ないといわれた台風も、いざ発生すればそのほとんどが日本に近づくか上陸するという何といったらよいのかわからない気象です。

そんな天気につき合わされながら、自然はわからないことだらけなんだと改めて感じさせられています。

 

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ツルマメ

日当たりの良いところでは一面を覆うほどに繁殖しています。

大豆の原種といわれ、よく見るとエダマメのようなさやがたくさんついています。

はるか昔の人々がおいしく食べられるように改良していってくれたので、今の大豆やエダマメがあるのですね。

 

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チカラシバ

いくら力を出してもこの草を引き抜くことはできません。

名前の通りの草であることが実感できます。

 

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ヒメクグ

かわいらしいクス玉のような穂がたくさんついていて、心を和ませてくれます。

迷惑な雑草のひとつとして考えられていますが、そんな草の一つ一つにも良さがあります。

 

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イノコヅチ

秋の代名詞のようなひっつき虫のひとつです。

セーターにくっつけると取れなくて苦労した方もいるのではないでしょうか。

意外にも、そんな遊びを知らないという話を生徒からよく耳にします。

 

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ヒガンバナ

お彼岸の頃になると突然この花が咲き始め、秋の彩を作り出してくれます。

花の時期には葉がなく、花の終わりから冬にかけて覆い茂るようになります。

 

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ホトトギス

よくみると不思議な形の花ですね。

花や葉にある模様が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ているためこのような名前になったようです。

2016年9月 3日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (89)

2016年9月3

今年の夏休みは天候が不安定で雨の日がたくさんありました。

生徒たちは海や山などに十分楽しむことができたのでしょうか。

でも、植物たちはこの雨で生育は十分。

生き物たちはその年の天候で生活が左右されますので、今年は今年の特徴を持った生き物が見られるようになります。

毎年同じようで少しずつ違う生き物たちが、自然の中で生きているという姿をしっかりと見て欲しいと思います。

 

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タマゴタケ

昨年もこの時期に紹介しましたが、今年は卵のような姿を写真に撮りました。

明日には傘もでき、キノコの姿になっているのではないでしょうか。

 

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エノコログサ、メヒシバ、オヒシバ

この時期の雑草の代表です。

どこの家でもこの3種類の草に悩まされているのではないでしょうか。

どのような環境でも生育できる強い植物です。

 

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キツネノマゴ

とても小さい花なのであまり注目されませんが、よく見てみるとあちらこちらにたくさん咲いています。

ルーペを使って拡大してみると意外ときれいな花を咲かせています。

 

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タカサゴユリ

90年ほど前に鑑賞用として渡ってきた花です。

今では野生化してしまい、全国に広まりつつあります。

種子が発芽したその年に開花するというユリではとても早い成長をします。