自然 Feed

2023年9月 4日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (216)

2023年9月4日

今年の夏は暑すぎたので、外を歩く機会がほとんどありませんでした。

生き物たちも暑さのためか、日中はあまり元気がなく、特に花は少なかったように思われます。

夏休みも終わり9月に入っても暑い日が続いています。

秋の生き物たちの姿がいつも通り観察できるか心配です。

 

Photo

オミナエシ

中庭で黄色い花がきれいに咲いています。

漢字では「女郎花」と書くのであまり良く思われていませんが、それは江戸時代に遊女のことをこのように呼んだため、本来は高貴な女性のことを表す言葉のようです。

この花のおしとやかなところを考えると、品の良い女性を意味することがよくわかります。

 

Photo_2

トチの実

中庭や駐車スペースなどいたるところに植えてあるトチノキの下に落ちています。

大きな栗のようでおいしそうに見えますが、あくが強くてとても苦い味です。

 

Photo_3

ベニバナボロギク

ボロギクのなかまの花は、つぼみの状態から開花することなく受粉をするようです。

 

Photo_4

ミズヒキ

花を上から見ると赤く見え、下から見ると白く見えることから、お祝いごとに用いる紅白の水引のようだと名前が付きました。

 

Photo_5

セミの抜け殻

メタセコイアに毎年たくさんの抜け殻がついています。

今年はミンミンゼミとアブラゼミばかりで、ツクツクボウシやヒグラシ、ニイニイゼミなどはあまり見あたりませんでした。

生徒に集めさせたところ、短時間で250個の抜け殻を集めていました。

 

Photo_6

ヒイロタケ(?)

雑木林の中を歩いていたら、朽木の上に目立ったキノコを見つけました。

キノコにはあまり詳しくないのでわかりませんが、傘の裏側の特徴からヒイロタケというキノコではないかと思います。

2023年6月17日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (214)

2023年6月17日

梅雨に入り雨の日が多かったため、あまり散策ができませんでした。

そんなことをしている間、季節はどんどんと移り変わり、外の景色は緑一色で木々が所狭しと枝を伸ばしています。

そんな季節の学校の自然を紹介します。

 

Photo

ムラサキツユクサ

中学生の実験で、気孔の観察やおしべの観察で使用する花です。

日当たりのよいちょっとした隙間に生えることの多い植物です。

 

Photo_2

ネジバナ

芝生の中から突然顔を出して、かわいらしい花を見せつけてくれます。

花が右巻き左巻きの両方があるところが面白いですね。

 

Photo_3

ホタルブクロ

この花も減ってきているようです。

ホタルが出現する季節に咲き出すため、ホタルを入れる袋として便利な形をしています。

 

Photo_4

ツリバナの実

天候が安定しないので、なかなか雑木林に入れませんでした。

そのため、花も終わり実になってしまいました。

秋になるとこの実が赤くなり、かわいらしい姿を見せてくれます。

 

Photo_5

ブタナの群落

11号館裏で一斉に咲いていました。

もうすぐ花も終わりになる時期ですが、きれいなところを見せつけてくれています。

 

Photo_6

ワルナスビ

ナスのような花をつけ、とげがあり、食べるとおなかを壊し、切っても切っても出てくる困った植物なので「悪」という名前がつけられてしまったようです。

 

Photo_7

ナンテン

「難を転じて福となす」と言われる縁起の良い植物です。

しかし、切っても切っても大きく成長する厄介者としてみられることも多いようです。

 

Photo_8

アジサイ

「梅雨」と言えば、カタツムリとアジサイでしょう。

学校内では多くの種類のアジサイが、いろいろな色をつけて咲いています。っと言いたいのですが、花は花びらのようなガクの中にある小さな部分を指しますので花はまだ咲いていません。

2023年5月22日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (213)

2023年5月22日

生徒たちは今日から定期考査がスタートしました。

でも野外の生き物たちはそんな生徒たちの気も知らず、夏に向けてどんどんと変化し続けています。

そろそろ花の種類も減ってきて暑さに耐える準備に入ってきています。

そのような自然の中の花を紹介します。

 

Photo_7

ニワゼキショウ

芝生の中からたくさん顔を出しています。

よく見ると、紫と白の2種類があります。

このほかに、花の大きさが少し小さく背丈がやや高いオオニワゼキショウも見られます。

 

Photo_8

ブタナ

タンポポと間違える生徒が多くいますが、全く違う植物です。

カントウタンポポの花期が終了した後にこの花が咲きだします。

 

Photo_9

カラスの落とし物

駐車スペースにオニグルミの実が落ちていました。

中がきれいになくなっているところを見ると、カラスが上空から落としてクルミを割って食べた後のようです。

カラスは頭が良いですね。

 

Photo_10

カタバミ

黄色い花に目が行ってしまいますが、種子をつけたさにも注目してみてください。

さやを手で触ると中から種子が飛び出してきて何ともいえない感触があります。

 

Photo_11

ハギ

夏から秋に花をつけるハギですが、この時期には茎がどんどん伸びていきます。

伸びる途中の茎は色が薄く遠くから見ると花を咲かせているように見えます。

 

Photo_12

ヤマボウシ

前庭では、元理事長先生が植樹したヤマボウシが花を咲かせています。

昨年までは咲いても小さな花だけでしたが今年は本来の花がやっと咲いてくれました。

2023年5月15日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (212)

2023年5月15日

ゴールデンウィークが終了し、生徒たちは近づいてくる定期考査に向けて頑張っています。

中庭や前庭では先日芝刈りが行われたばかりですが、ニワゼキショウをはじめ多くの花たちがぐんぐん伸び始めて花を咲かせています。

植物たちも生徒に負けず頑張っています。

そんな季節の学校内の生き物たちを紹介します。

 

Photo

エゴノキ

中庭で今一番目立っている花です。

今年は今までになく多くの花をつけました。

 

Photo_2

シバの花

シバも種子植物ですので花を咲かせます。

花のイメージとはちょっと異なりますが、このような地味な花もたくさんあるのですよ。

 

Photo_3

ツルニチニチソウ

もう時期は過ぎてしまっていますが、まだ何輪かの花が咲いていました。

 

Photo_4

シャリンバイ

月夜峰(学校がある丘陵地帯)の碑の周りの植え込みで、誰にも気づかれずに咲いていました。

あまり目立たない花ですがただいま真っ盛り。じっくりと見てあげてください。

 

Photo_5

ルリタテハの卵

テニスコートの周りにあるサルトリイバラに毎年卵を産みに来ます。

成虫は、はねに瑠璃色のラインが入ったきれいなチョウチョですが、幼虫は写真ではちょっと見せることができない毛虫です。

でも毒はありません。

 

Photo_6

イヌツゲ

庭などにもよく植えられている植物です。

よく見るとこの時期に小さな花をたくさんつけています。

2023年4月21日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (211)

2023年4月21日

暖かい日が続いているというよりは初夏のような気温になる日があります。

中庭では生徒たちが太陽にあたりながら昼食を食べています。

のどかな風景も少し暑すぎるようになってきているようです。

 

Photo_7

ノボロギク

どの季節でも見られる花ですが、綿毛をつけていると秋にでもなった気分にさせてくれます。

 

Photo_8

ハルジオン

頭を下げてつぼみが出てきます。

少し遅れて出てくるヒメジョンとそこが違います。

きっと礼儀正しい花なのでしょうね。

 

Photo_9

オタマジャクシ

ヤマアカガエルとヒキガエルのオタマジャクシがビオトープで育っています。

もう少しすると小さなカエルがたくさん出てきて、数年後にまた産卵をしに戻ってくるのでしょうね。

 

Photo_10

ムラサキケマン

紫色の花の形が仏像を飾る華鬘(けまん)に似ていることからこのように呼ばれています。

よく見るとおもしろい形をしています。

 

Photo_11

ハコベ

春の七草のひとつです。

花弁が10枚に見えますが、切れ込みがあるだけなので花弁の枚数は5枚です。

 

Photo_12

カラスノエンドウ

エンドウのようなさやを持ち、そのさやが黒くなることからこのように呼ばれています。

黒いさやがはじける時はパチパチという音がして不思議な世界に浸れます。

2023年4月13日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (210)

2023年4月13日

新年度も始まって春本番となりました。

今年の春は例年よりも1,2週間早い気がします。

サクラもヤエザクラが満開となり、竹林では今が旬のタケノコガ伸びすぎてしまっています。

理科で毎年行っている春の散歩も早めにしなければ春が終わってしまいそうです。

 

Photo

トキワハゼ

ムラサキサギゴケに似ていますが、直立していて、上側の花弁に切れ込みがないことで区別できます。

 

Photo_2

フデリンドウ

毎年この花が勢力を増してきています。

学校のあちらこちらに群生している場所が増えてきて、気を付けないと踏んでしまいそうになります。

 

Photo_3

ニリンソウ

二輪の花が咲くのでこのように呼ばれています。

イチリンソウより花がやや小さめになります。

 

Photo_4

イチリンソウ

雑木林の一画に群生して咲いています。

植え替えて移植することができない花なので、この場所は貴重な生息場所になっています。

 

Photo_5

タケノコ

物価上昇により、スーパーでは1本600円ほどで売られています。

家計の足しに(?)生徒に採らせて家に持ち帰らせています。

 

Photo_6

セイヨウジュウニヒトエ

観賞用として持ち込まれたものが野生化したといわれています。

学校では在来のジュウニヒトエも生えています。

2023年3月13日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (209)

2023年3月13日

暖かな春の陽気が続いています。

生き物たちは長かった冬からどんどんと目覚め始めています。

目覚め始めると数時間で形の変化が見られるものもあります。

そのような春本番前の学校の生き物たちを紹介します。

 

Photo

紫色のフキノトウ

フキノトウが顔を出す場所は学校内には2か所あります。

この紫色のフキノトウは緑色のものと比べて、1,2週間遅れてでてきます。

 

Photo_2

ヤマアカガエル

2月に産卵されたヤマアカガエルの卵の発生が進んできました。

あともう少しでオタマジャクシになります。

 

Photo_3

コブシ

暖かな日差しにあたり、つぼみの中から白い花が顔を出し始めました。

数時間後にはさらに白い部分が大きくなり、違った姿を見せてくれます。

 

Photo_4

サクラ

学校内の9種類あるサクラの中でも一番早く開花するエドヒガンのつぼみです。

あともう少しといったところでしょうか。

 

Photo_5

モモ

つぼみの先端から桃色の花が見えてきました。

ウメ、モモ、サクラと春の代表的な花々が開花する時期は心が踊りますね。

2023年2月27日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (208)

2022年2月27日

2月も下旬になると、少しずつ暖かさを感じることができるようになります。

これからの季節は日に日に花が咲き始め、一年の中で最もにぎやかになります。

すぐそこまで来ている春が待ち遠しいですね。

 

Photo

凍った池

寒い日には池も凍ります。

でもここ数年は薄く凍る程度で、人が乗っても割れない厚さのものはできなくなりました。

 

Photo_2

ヒノキ

火をつけるときにこの木を使うとよく火がつくことからこのように呼ばれています。

葉の裏側を見てみると、Y字の白い模様があります。

ヒノキに似た葉はたくさんありますが、このYの模様(気孔帯といいます)があるのが特徴です。

 

Photo_3

湧き水

たくさんある雑木林の中に水が湧き出しているところがあります。

春になると、ここには水辺の植物が咲きだします。

 

Photo_4

ヤマアカガエルの卵

この時期のビオトープの池の温度は4~8℃程度しかありませんが、毎年この池にヤマアカガエルが産卵します。

寒天質の中に小さな卵が入ったかたまりが、多い時には10個以上も見つかることもあります。

 

Photo_5

ウメノキゴケ

中庭の木の幹にたくさんついています。

コケと名前がついていますがコケのなかまではなく、菌類の中に藻類が入って共生して生活している不思議な生き物です。

2023年2月15日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (207)

2022年2月15日

学校内を歩いていると多くの生き物たちに出会うことができます。

その中でも今回はあまり注目されない不思議な生き物を紹介したいと思います。

 

Photo

変形菌

なんだこれは、生き物なのか、と思った方もいると思いますが、

9月に雑木林の朽木についていたものをシャーレの中で5か月ほど飼育していたものです。

この生き物はちょっと変わった生活をしています。

まず胞子が発芽して単細胞のアメーバ状細胞になり細菌などを食べて生活します。

アメーバ状細胞は次々に合体していき、1つの大きな細胞となります。それがこの写真です。

この大きな細胞は、1時間に1cmほどの速さで移動し、細菌などを食べて生活しています。

状況が悪くなると1~2mmほどのキノコのようなもの(子実体)に変身し、胞子を飛ばすようになります。

動物のような、植物のような不思議な生き物です。

 

Photo_2

クマムシ

顕微鏡写真なのではっきりと写っていませんが、大きな爪を持った8本のあしがある、0.5mmほどの生き物です。

コケの上にいることが多く、乾燥すると休眠状態となり、極度の高温や低温、放射線などにも耐えることができるといわれています。

よちよち歩く姿を観察していると、ほのぼのとした気持ちにさせてくれるとても愛着のある生き物です。

2023年1月20日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (206)

2022年1月20日

冬真っただ中の3学期が始まりました。

雑木林を歩くと、ふかふかの落ち葉の上を太陽に照らされながら歩くことができます。

理科の授業では散歩や焼きいもの授業が行われています。

寒さの中での外での授業も貴重な体験となります。

 

Photo

オニノゲシ

真冬にもかかわらず元気に花を咲かせていました。

この植物は一年を通していろいろな成長段階がみられるため、春以外でも花を見ることができます。

 

Photo_2

ネズミモチ

ネズミのふんのような実をつけるためこのような名前になったといわれています。

鳥がこの実を食べて、そのふんに含まれる種子によってあちらこちらに芽を出して増えていきます。

 

Photo_3

ホオの落ち葉と実

雑木林の中にホオノキの葉と秋に実った実が落ちていました。

ほかの落ち葉に比べて大きいためよく目立ちます。

 

Photo_4

コブシの冬芽

春に向けて冬芽が膨らみ始めています。

毛がたくさん生えた冬芽は暖かそうに見えます。

 

1

ウメ

ウメの花が咲くと春はもうすぐだと感じさせてくれます。

ここ数年、ウメの開花が早まったように感じています。

これも温暖化の影響なのでしょうか。