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2011年12月19日 (月)

ピッチング講習会を終えて

 12月18日(日)の昨日、学習院女子のグランドで夏に行っている城北大会が主催するピッチング講習会が行われ、共立女子第二からは、高1・高2・中2から一名ずつ計3名が講習を受けてきました。25校から60名ほどのピッチャーが参加し、上級・中級・初級に分けて午前10時から午後3時までのお昼をはさんでの計4時間の講習でした。

 私は上級の講習を担当してきました。午前中は基本動作の確認です。横を向いた状態から腕の回転方法、ブラッシング位置、フォロースルーの方向等時間をかけて短い距離での反復練習です。

 ソフトボールの投手にとってブラッシングは大切な動作で、投げるタイミングや腕への刺激と強いスナップへのきっかけの為になくてはならないものです。

 次にブラッシング後に手首が素早く前へ抜けなければなりません。この感覚を伝えることが一番難しいのですが、上手くいかない選手の共通点は肘が伸びきったままブラッシングをしているケースが殆どです。腕をむちのように使いたいのですが、伸びきっていると肘から先が一番大切な時にスピードが上がらずに腕全体で前へ抜けていきます。これではボールを押すことが出来にくく強い球を投げることが出来ません。腕、肩、肘、手首の力を抜いて速い回転運動を行い、ブラッシングと同時に身体の中心へ締める感覚で強いスナップをかけて手首から先を前へ抜いていきます。最後の動作を出きるだけ短い時間で行うことで持っているパワーをボールに伝えることが出来るはずです。ここまでが午前中です。

 セットしてからの投球になりますが、体重の移動が上手く出来ない選手が多かったですね。午前中の練習で上半身のスピードが上がってきた為に下半身の動きと上半身の動きにレベルの差が出てきたようでしたので、ここからタイミングを合わせるトレーニングを行いました。軸足から踏み込み足へ移動しますが、踏み込み足へ乗り込むタイミングとボールをリリースするタイミングを合わせます。このタイミングがずれてしまうと、せっかく前へ移動した力をボールに伝えることが出来なくなります。

 全体的に出来てきたのでキャッチャーを座らせての投球を始めましたが、ここで驚いたことが起こりました。キャッチャーが座ったとたんに強い球が投げられなくなった選手が殆どで、元の自分なりのピッチングに戻ってしまいました。2時間半のトレーニングが一瞬で消えてしまったのです。講習の始めの注意で、「今日は言われた事を強く意識してやり続けることに集中する」ように強く言いましたが、一瞬忘れてしまったのでしょう。意識が変わるとこんなにも変わるのかとちょっと驚きました。そこで、再度一からやり直しです。午前中のトレーニングからやり直して30分ほどでみんな戻ってきましたが、教えている立場から考えると逆に良い勉強になった瞬間でした。最後に踏み込み足へ移動した瞬間にリリースして手を抜く作業を「短く早く強く」を強く意識しての投球です。

 3時に終了するまで午前2時間、午後2時間の投げっぱなしの4時間でした。皆さんお疲れ様でした。来春の大会で投球を見るのが楽しみです。

 ちなみに私の右腕と右の胸筋が今日になって悲鳴をあげています。痛いよー!!

皆さんウォーミングアップとクールダウンはしっかりやりましょうね・・・・・・・・・