2023年5月22日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (213)

2023年5月22日

生徒たちは今日から定期考査がスタートしました。

でも野外の生き物たちはそんな生徒たちの気も知らず、夏に向けてどんどんと変化し続けています。

そろそろ花の種類も減ってきて暑さに耐える準備に入ってきています。

そのような自然の中の花を紹介します。

 

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ニワゼキショウ

芝生の中からたくさん顔を出しています。

よく見ると、紫と白の2種類があります。

このほかに、花の大きさが少し小さく背丈がやや高いオオニワゼキショウも見られます。

 

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ブタナ

タンポポと間違える生徒が多くいますが、全く違う植物です。

カントウタンポポの花期が終了した後にこの花が咲きだします。

 

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カラスの落とし物

駐車スペースにオニグルミの実が落ちていました。

中がきれいになくなっているところを見ると、カラスが上空から落としてクルミを割って食べた後のようです。

カラスは頭が良いですね。

 

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カタバミ

黄色い花に目が行ってしまいますが、種子をつけたさにも注目してみてください。

さやを手で触ると中から種子が飛び出してきて何ともいえない感触があります。

 

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ハギ

夏から秋に花をつけるハギですが、この時期には茎がどんどん伸びていきます。

伸びる途中の茎は色が薄く遠くから見ると花を咲かせているように見えます。

 

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ヤマボウシ

前庭では、元理事長先生が植樹したヤマボウシが花を咲かせています。

昨年までは咲いても小さな花だけでしたが今年は本来の花がやっと咲いてくれました。

2023年5月15日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (212)

2023年5月15日

ゴールデンウィークが終了し、生徒たちは近づいてくる定期考査に向けて頑張っています。

中庭や前庭では先日芝刈りが行われたばかりですが、ニワゼキショウをはじめ多くの花たちがぐんぐん伸び始めて花を咲かせています。

植物たちも生徒に負けず頑張っています。

そんな季節の学校内の生き物たちを紹介します。

 

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エゴノキ

中庭で今一番目立っている花です。

今年は今までになく多くの花をつけました。

 

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シバの花

シバも種子植物ですので花を咲かせます。

花のイメージとはちょっと異なりますが、このような地味な花もたくさんあるのですよ。

 

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ツルニチニチソウ

もう時期は過ぎてしまっていますが、まだ何輪かの花が咲いていました。

 

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シャリンバイ

月夜峰(学校がある丘陵地帯)の碑の周りの植え込みで、誰にも気づかれずに咲いていました。

あまり目立たない花ですがただいま真っ盛り。じっくりと見てあげてください。

 

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ルリタテハの卵

テニスコートの周りにあるサルトリイバラに毎年卵を産みに来ます。

成虫は、はねに瑠璃色のラインが入ったきれいなチョウチョですが、幼虫は写真ではちょっと見せることができない毛虫です。

でも毒はありません。

 

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イヌツゲ

庭などにもよく植えられている植物です。

よく見るとこの時期に小さな花をたくさんつけています。

2023年4月21日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (211)

2023年4月21日

暖かい日が続いているというよりは初夏のような気温になる日があります。

中庭では生徒たちが太陽にあたりながら昼食を食べています。

のどかな風景も少し暑すぎるようになってきているようです。

 

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ノボロギク

どの季節でも見られる花ですが、綿毛をつけていると秋にでもなった気分にさせてくれます。

 

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ハルジオン

頭を下げてつぼみが出てきます。

少し遅れて出てくるヒメジョンとそこが違います。

きっと礼儀正しい花なのでしょうね。

 

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オタマジャクシ

ヤマアカガエルとヒキガエルのオタマジャクシがビオトープで育っています。

もう少しすると小さなカエルがたくさん出てきて、数年後にまた産卵をしに戻ってくるのでしょうね。

 

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ムラサキケマン

紫色の花の形が仏像を飾る華鬘(けまん)に似ていることからこのように呼ばれています。

よく見るとおもしろい形をしています。

 

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ハコベ

春の七草のひとつです。

花弁が10枚に見えますが、切れ込みがあるだけなので花弁の枚数は5枚です。

 

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カラスノエンドウ

エンドウのようなさやを持ち、そのさやが黒くなることからこのように呼ばれています。

黒いさやがはじける時はパチパチという音がして不思議な世界に浸れます。

2023年4月13日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (210)

2023年4月13日

新年度も始まって春本番となりました。

今年の春は例年よりも1,2週間早い気がします。

サクラもヤエザクラが満開となり、竹林では今が旬のタケノコガ伸びすぎてしまっています。

理科で毎年行っている春の散歩も早めにしなければ春が終わってしまいそうです。

 

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トキワハゼ

ムラサキサギゴケに似ていますが、直立していて、上側の花弁に切れ込みがないことで区別できます。

 

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フデリンドウ

毎年この花が勢力を増してきています。

学校のあちらこちらに群生している場所が増えてきて、気を付けないと踏んでしまいそうになります。

 

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ニリンソウ

二輪の花が咲くのでこのように呼ばれています。

イチリンソウより花がやや小さめになります。

 

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イチリンソウ

雑木林の一画に群生して咲いています。

植え替えて移植することができない花なので、この場所は貴重な生息場所になっています。

 

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タケノコ

物価上昇により、スーパーでは1本600円ほどで売られています。

家計の足しに(?)生徒に採らせて家に持ち帰らせています。

 

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セイヨウジュウニヒトエ

観賞用として持ち込まれたものが野生化したといわれています。

学校では在来のジュウニヒトエも生えています。

2023年3月13日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (209)

2023年3月13日

暖かな春の陽気が続いています。

生き物たちは長かった冬からどんどんと目覚め始めています。

目覚め始めると数時間で形の変化が見られるものもあります。

そのような春本番前の学校の生き物たちを紹介します。

 

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紫色のフキノトウ

フキノトウが顔を出す場所は学校内には2か所あります。

この紫色のフキノトウは緑色のものと比べて、1,2週間遅れてでてきます。

 

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ヤマアカガエル

2月に産卵されたヤマアカガエルの卵の発生が進んできました。

あともう少しでオタマジャクシになります。

 

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コブシ

暖かな日差しにあたり、つぼみの中から白い花が顔を出し始めました。

数時間後にはさらに白い部分が大きくなり、違った姿を見せてくれます。

 

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サクラ

学校内の9種類あるサクラの中でも一番早く開花するエドヒガンのつぼみです。

あともう少しといったところでしょうか。

 

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モモ

つぼみの先端から桃色の花が見えてきました。

ウメ、モモ、サクラと春の代表的な花々が開花する時期は心が踊りますね。

2023年2月27日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (208)

2022年2月27日

2月も下旬になると、少しずつ暖かさを感じることができるようになります。

これからの季節は日に日に花が咲き始め、一年の中で最もにぎやかになります。

すぐそこまで来ている春が待ち遠しいですね。

 

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凍った池

寒い日には池も凍ります。

でもここ数年は薄く凍る程度で、人が乗っても割れない厚さのものはできなくなりました。

 

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ヒノキ

火をつけるときにこの木を使うとよく火がつくことからこのように呼ばれています。

葉の裏側を見てみると、Y字の白い模様があります。

ヒノキに似た葉はたくさんありますが、このYの模様(気孔帯といいます)があるのが特徴です。

 

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湧き水

たくさんある雑木林の中に水が湧き出しているところがあります。

春になると、ここには水辺の植物が咲きだします。

 

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ヤマアカガエルの卵

この時期のビオトープの池の温度は4~8℃程度しかありませんが、毎年この池にヤマアカガエルが産卵します。

寒天質の中に小さな卵が入ったかたまりが、多い時には10個以上も見つかることもあります。

 

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ウメノキゴケ

中庭の木の幹にたくさんついています。

コケと名前がついていますがコケのなかまではなく、菌類の中に藻類が入って共生して生活している不思議な生き物です。

2023年2月15日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (207)

2022年2月15日

学校内を歩いていると多くの生き物たちに出会うことができます。

その中でも今回はあまり注目されない不思議な生き物を紹介したいと思います。

 

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変形菌

なんだこれは、生き物なのか、と思った方もいると思いますが、

9月に雑木林の朽木についていたものをシャーレの中で5か月ほど飼育していたものです。

この生き物はちょっと変わった生活をしています。

まず胞子が発芽して単細胞のアメーバ状細胞になり細菌などを食べて生活します。

アメーバ状細胞は次々に合体していき、1つの大きな細胞となります。それがこの写真です。

この大きな細胞は、1時間に1cmほどの速さで移動し、細菌などを食べて生活しています。

状況が悪くなると1~2mmほどのキノコのようなもの(子実体)に変身し、胞子を飛ばすようになります。

動物のような、植物のような不思議な生き物です。

 

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クマムシ

顕微鏡写真なのではっきりと写っていませんが、大きな爪を持った8本のあしがある、0.5mmほどの生き物です。

コケの上にいることが多く、乾燥すると休眠状態となり、極度の高温や低温、放射線などにも耐えることができるといわれています。

よちよち歩く姿を観察していると、ほのぼのとした気持ちにさせてくれるとても愛着のある生き物です。

2023年1月20日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (206)

2022年1月20日

冬真っただ中の3学期が始まりました。

雑木林を歩くと、ふかふかの落ち葉の上を太陽に照らされながら歩くことができます。

理科の授業では散歩や焼きいもの授業が行われています。

寒さの中での外での授業も貴重な体験となります。

 

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オニノゲシ

真冬にもかかわらず元気に花を咲かせていました。

この植物は一年を通していろいろな成長段階がみられるため、春以外でも花を見ることができます。

 

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ネズミモチ

ネズミのふんのような実をつけるためこのような名前になったといわれています。

鳥がこの実を食べて、そのふんに含まれる種子によってあちらこちらに芽を出して増えていきます。

 

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ホオの落ち葉と実

雑木林の中にホオノキの葉と秋に実った実が落ちていました。

ほかの落ち葉に比べて大きいためよく目立ちます。

 

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コブシの冬芽

春に向けて冬芽が膨らみ始めています。

毛がたくさん生えた冬芽は暖かそうに見えます。

 

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ウメ

ウメの花が咲くと春はもうすぐだと感じさせてくれます。

ここ数年、ウメの開花が早まったように感じています。

これも温暖化の影響なのでしょうか。

2022年12月22日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (205)

2022年12月22日

今日で2学期も終了となり、明日から冬休みとなります。

冬休みは生徒活動も少なく学校内は静かとなります。

そのため、野生動物たちがたくさん顔を出すようになります。

学校内には、キツネ、タヌキ、ハクビシン、アナグナ、イタチ、オオタカ、フクロウ、キツツキなど何種類もの野生動物が見られます。

 

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ビワ

生徒が種から育てたビワの木に今年初めて花が咲きました。

種を植えてから14年です。来年実がなって、生徒たちの取り合が始まるのでしょうか。

 

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トクサ

生きた化石ともいわれるシダ植物のなかまです。

茎がざらざらしているので「研ぐ草」という意味のようです。

 

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ノキシノブ

「家の軒下に生育し、土がなくても耐え忍ぶ」という意味の名前が付いた植物です。

日かげの木にたくさんついています。

 

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イシクラゲ

気持ち悪い写真だと思った人もいるかと思いますが、教科書にも載っているシアノバクテリアの一種です。

食用にもなるようで、意外とおいしいそうです。

また、コレステロールを下げる効果があり、抗がん剤、抗ウイルス薬にもなるそうです。

2022年12月12日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (204)

2022年12月12日

教室の黒板に、「サンタさんが来るまであと〇〇日」と書かれたクラスがありました。

今年も残すところあとわずかとなりました。

生徒たちは先週で定期考査も終了し、冬休みを待つばかりとなっています。

学校内の生き物たちも冬支度に取り掛かっています。

今年の冬はどのような季節になるでしょうか。

 

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マンリョウ

日本では、お正月飾りにも利用される縁起の良い植物です。

でも、海外では外来生物として駆除対象になっているようです。

 

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ヤブコウジ

マンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、カラタチバナ(百両)と並んで、十両と呼ばれる植物です。

雑木林の中で、ひっそりと赤い実をつけていました。

 

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クロガネモチ

この木を植えると金持ちになれるといわれているため、庭や生垣によく使われています。

メスの木には写真のように赤い実がつきます。

 

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モチ

鳥餅に使われるモチノキにも赤い実がたくさんつきました。

この冬は鳥たちもエサが豊富で喜んでいることと思います。