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2015年2月26日 (木)

書かない脅し(ではない)

玄関ホールには各委員会の連絡用白板があって、委員会の招集や各種の連絡が記入される。
金曜日は委員会の日なので、実施する場合は何時にどこに集合、内容はこんなこと、などと書かれるわけだけど、図書委員会は全体の集まりはあまり開かれない。
この前も「なし」と記したが、すでに〆切を過ぎているのにPOPカード(お勧め本を紹介するカード)を提出していない委員がいたので、その生徒たち向けに連絡を記す。

「POPカード未提出者は至急提出のこと。提出しない場合は……」

さて、そこまで書いてどうしようか考えた。
書き始めたはいいけど、出さない者に対する罰則など考えておらんかったわ。
テスト直前に居残りで2枚書いてもらうなんてどうだ?
あるいは図書委員全員の前で一芸を披露とかどうだ?
などとくだらないことを考えているうちに決断がつかなくなり、面倒なのでそのままにしてしまった。  

すると次の日、まだ提出していなかった中学生の委員が、バタバタと走ってカードを持ってきた。

「お、なんだやっと描いたか!」
「どうも遅れてすいませーーーん」     
「確かにだいぶ遅れたけどな、それでもよく出す気になったな」
「いやだって、怖いじゃないですかー、何されるか分からないし……」

え?
何されるか分からないし、などと言われるほど極悪非道な振る舞いはしていないはずだが。
というか、むしろ紳士的な人間のつもりだが(あくまで「つもり」ですが)。

「だって『提出しない場合は……』って書いてあったじゃないですか、怖いじゃないですかぁ」

あ、そういうこと。
面倒だから最後まで書かずに済ませたのだが、読んだ方は勝手に妄想ふくらませて怖くなったというパターンですね。
まぁたしかに脅す時によくつかう言い回しですけどね(本当はただ考えてなかっただけだけど)。
それにしっかり応えてあわてて持ってきた中学生、かわいいもんです。
言っておきますが、脅しじゃないですからね。(たぶん)

ところがその後その白板を見に行ったところ、その文に誰かが勝手に手を加えておった。
「提出しない場合は、清掃!」と書き加えられていた。
何だよ「清掃」って!

と不思議に思ったけどあーあのことかもしれない。
学期末の大掃除の時、図書委員は図書館の清掃に来てもらうわけだけど(学年指定)、ハンディモップで本のほこりをとるだけのまったりとした掃除が楽ちんだということで、委員は教室などの清掃よりむしろ図書館の清掃に来たがる。
要するにカードを描くのが面倒なので、ゆるい清掃をして済ませようと思っているわけだ、そうに違いない!
許せん!

ということで「清掃」はすぐに消して、その替わりに「提出しない場合は、すごいことに……」と書き加えておいた。
妄想するがいい!
すごいことが待っているぞ!

……あ?、これは脅しかしらん?

そう言えば以前、委員会の有無を書くところに「なし」ということで梨の絵を描いておいたら、誰かが勝手にバナナの絵に描き換えるという事案があった!
あの行為も許されざるもの。
描き換えた者は…………(脅しではない)

 

ちなみに、そんなことより梨の絵を描いておくということ自体どうなんだ、という根本的な問題に気がつきました。
うーん……、ユーモアとしてお許しください(レベルはとことん低いけど)。