あめもらった
生徒から飴をもらった。
「先生、“あめ”あげます」
「おう、ありがと」
そう言って受け取ってみてから、驚いた。
ほいっ、と手に一個落としてくれるのだろうと思ったら、紙袋をドンと手渡され、中を見ると大量の飴が積もっているではないか。
おいおいおいおいおい、どうしたんだいこれ?
その生徒曰く、どうも知人から貰ったものらしく、もっとたくさんあって食べきれないのでお裾分け、といったところのようであり。
いやぁ、ありがたいんだけど、こっちだってこんなに食べられんぞ。
どうしよう?
そう言えば、よく店で買い物をすると、会計した時に飴をサービスしてくれることがあるぞ(子供向け多し)。
ウチの図書館もこれを導入したらどうだろう?
本を借りた人には飴をサービス!
いいんでないかい?
駄菓子菓子、真面目な司書教諭は躊躇する。
いやいやいや、教育の場で、そんなモノで客を釣るような行為が許されてよいものか?
ま、いっか。
(躊躇約5秒)
しかしまたふと気が付く。
いくらたくさんあるとはいえ、いつかは無くなる。
その時、生徒たちの反応はどうだろう?
「先生、飴ないじゃないですかー!」
「飴欲しいからわざわざ借りに来たんですよー、どうしてくれるんですかぁ!」
「先生のウソツキ!」
「詐欺だ! 詐欺だ!」
え~い、うるさい!
人を詐欺師呼ばわりするでない!!
‥‥‥いかん、妄想の中で憤慨してしまった。
末期的だ。
しかし飴に慣れきった亡者たちの群れは図書館の静謐を破壊するに違いにゃい!!
仕方ない、無くなってしまったら司書教諭が自腹で飴を買いたそう!
‥‥‥嘘です。
ごめんなさい。
まぁそれでも、とりあえず先日買った「純なミルキー」をバババっと寄付しようではないか。
太っ腹、司書教諭!
本当は「生ミルキー袋(あっちゃんのスマイルキャンペーン)」が欲しいのだが、売り切れているのか知らんけど、未だに店で発見できないでいるのだ。
チッ。
あ、言っておくけど、別にキャンペーンのプレゼントグッズ、「ペコちゃん&あっちゃん コラボ記念人形セット」が欲しいわけじゃないからな。
誤解しないよーに。
ま、そういうわけなので、生徒の皆さんはテスト明けの「あめちゃんあげるよキャンペーン」をお楽しみに!
(期間限定、無くなり次第終了!)