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2014年12月13日 (土)

栞、でしょうか?

定期考査も終了して、生徒は解放感に浸る日々。
まぁ終わったんだからいいんですけどね。
もっとも、テストの真っ最中にバタバタ図書館にやってくる生徒もいましたけど。

「せんせー、昨日返却ポストに返した本に何か挟んでありませんでしたか!?」
「何かって何?」
「えー、まー、ちょっとしたメモっていうかぁ……」(動揺)
怪しい、すごく怪しい。

まぁでも仕方ない、利用履歴を探ってもう一度その本に何か挟まってないか調べてみましたよ。
何もなかったけど。
生徒も溜息ついて帰っていったものの、また次の日やってきました。

「せんせー、すいませーん、ありましたぁ」
「どこにあったの?」
「今借りてるもう一冊の本の方に挟まってました」
「‥‥‥‥‥」(脱力)

いやさ、それってここに来る前に調べるべきなんじゃないのかね?
不思議だわ。
どうやらメモと言っても、いわゆる生徒間でやりとりしているお手紙だったようで、書いてある内容に数々の問題を含んでいたようですが。
「先生たちの悪口でも書いてあったんじゃないの?」
「い、いえいえ……そんなことは……」
焦っているのが笑えるが、わざわざ報告しにきたことに免じてよしとしましょう。

今回に限らず、本が返却されるとけっこうな確率でいろいろなものが挟まれたままだったりする。
栞のない場合に適当なものを栞代わりに使って、そのまま返却してしまうというのが多いパターンでしょうかね。
こういった本の中に置き去りにされた忘れ物は、気がつけば借りていた生徒に返すのがもちろん基本なわけでして。

もっとも今回のようなどうでもいい(というと生徒に怒られるけど)お手紙やら、コンビニのレシートやら映画の半券やら、返すまでもないのかしらん、というようなものが一番判断に困るんですけどね。
捨てちゃった後で必要だったんですよーとか言われても困りますしねぇ。

そう言えば以前、宝くじがはさまっていたことがありました!
もちろん金券みたいなものだろうから返さなくてはいけないのだろうけど、もう抽せん日過ぎてるみたいだしちょっと当たってるかどうかネットで調べてみたいような気もしたりして、それでなんと3億円当たってたりしちゃったりしちゃったらそっとポケットに入れちゃおうかしらん…………なんてことは、お、思いもしませんでしたよ(汗)。

まぁその本を借りた生徒はけっこうよく図書館に来る生徒で、それを見つけた翌日にまたやってきたので、すぐに返しましたよ。

「あ、それお父さんが外れたからいらないって言ってたので栞にしていたんですよぉー、捨てちゃっていいですよー」

いらんのか!
まぁ、そりゃそうだろうね、外れてなきゃ栞になどしないわな。
……とは思うけど、一人もんもんと葛藤したりして妙に損した気分だわ(いや勝手だということはよく分かってますけど)。

あ、ちなみにわざわざ返さなくてもいいかなぁと判断に迷った場合は、カウンターの辺りにしばらく置いておくことにしております。
思いもよらず生徒が取りに来ることを一応想定して。
あしからず……。