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2009年7月18日 (土)

これでいいのか大学入試!

さて、今日をもって1学期が終了、夏休み突入である。
課題を提出していないと言って青ざめる諸君も一部おられるようだが、だいたいにおいて皆楽しそうだ。
図書室でも夏休みに向けて大量に本を借りていく生徒が目立つぞ。

それにしても、楽しそうにはしゃいでいる君、君は高3、受験生ではないのか?
受験生に夏休みなどにゃいのではにゃいか?

「推薦、とれるから、もうOK~」などとへらへらしておる。

1学期の定期考査も終了し、外部大学の指定校推薦狙いの受験生はだいたいの状況が見えてきている。
特にある程度成績の良い生徒は、他の生徒の動向から、自分が望んでいる推薦をとれるかどうか、だいたい分かってしまう。
あの子は一般受験だし、あの子は他の推薦狙いだし……、という感じで、ライバルがその大学を狙っていなければほぼ内定という感じだ。

しかしまだ1学期だぞ。
そんなに簡単に大学が見えてしまっていいのか?
何か釈然としないものを感じる。

「だって1年の時から真面目にコツコツやってきたんだからー、いいじゃない!」
そう言われれば確かにそうだ、分からないではない。
でも何かねー。

個人的な話、しかも随分昔の話で恐縮だが、私は一般受験組。
私の高校には、私の志望する大学からの指定校推薦は来てなかった。
それでも2月、3月まで必死に勉強、一般入試でどうにか合格できたのだが、なんとその翌年から指定校推薦が来るようになった。
ひえぇぇ……(嘆きの声)。
しかも、その指定校推薦を使って翌年入学してきたのは、よりによってバスケット部の後輩……。
(今となっては信じられないかもしれないが、中高はバスケット少年だった)
そして偉大なる先輩の後を追って、私の所属していたバスケットボールサークルにまで入ってきおった。
「分かっているだろうが、お前が入学できたのはこの偉大な先輩が実績を作ったおかげだからな(?)」 などと卒業するまでネチネチ言い続けたのは言うまでもない。
まぁ、あの頃は若かった、今の私はそんな意地の悪い男ではない(という気がする)。

というわけで、そういうトラウマ(?)もあるのだが、教師たるもの、推薦だろうが何だろうが生徒の希望が叶うことを喜ばなければいけない。
そう、生徒の喜ぶ顔こそ教師の生きがいなのである!

「さーて、何してあそぼーかなー!」

……やはり釈然としない……。
きっと彼女はグァムあたりで遊びほうけ、香港あたりでショッピング三昧、ロイヤルホストあたりで食い放題するに違いない。
サイゼリヤではないぞ、ロイヤルホストだぞ。
許せん!
校長、あいつはけっこう悪いことしてまっせ、推薦しない方が賢明ですよ、などと無いこと無いこといろいろ告げ口してやろうか……。

教師の風上に置けない、意地の悪い男がここにいる。