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2009年11月 5日 (木)

大丈夫なのか?

前回も記したが、本校の新型インフルエンザはこのところ妙に落ち着いている。
近隣の学校ではひどい状態のところもあるみたいだが、ウチではその後も1クラスの学級閉鎖も出ていない。
やはりテスト前に思い切り学校閉鎖までしたのが良かったのか……。

というわけで、そちらの心配は今のところあまり必要ないのだが、心配事は他にもいろいろある。
図書室の常連の、ある高校3年生もその一つである。
彼女(仮に「K子」としておこう)は未だに自分の志望もはっきりしない困った受験生。
「君はどうするんだ?」と訊くと、「どーしようかねー」と返ってくる。
何とも生産性のない会話である。

最近は図書室にあったフランス語会話の本を読んで、「ぼんじゅーる、むすゅー」「めるすぃ、ぼくぅ-」などと一人会話して(不気味だ)喜んでおる。
「いいから勉強しろっ」と言ってはみるが、思った通りのれんに腕押し、無駄である。

先日このK子の後輩が本を借りに来た。
「勉強してるか?」と挨拶代わりに訊いてみた。
「ちゃんとしてますよ!。K子先輩とは違うんです!」と非難されてしまった。
ちょっと前にどこかの国の総理大臣が似たような言い回しをしていたが、それにしても後輩にこんな風に言われてしまうというのもいかがなものかと……。
それにしてもなぜここで突然K子が出てくる?

さらに続く。
「K子先輩、ホントどうするんですかねー。まだ大学どうするかとか全然決まってないみたいですよー、困っちゃいますよね-」
別に君が困ることはないだろう。
とは言え、気持ちは分かる、私も確かに困っちゃいます。

さらに別の生徒がこの話を聞いて曰く、
「K子先輩と比較するなんて、ちょっとレベルが低いですよねー」
おいおい、そこまで言うか……。

もっとも二人とも笑って話しているわけで、実は後輩に慕われている表れでもある。
人当たりはいいし、ざっくばらんな性格が好かれているのも分かる。
だがK子くん、もしかしたら知らないのかもしれないので言っておくが、後輩にいくら慕われていても大学には受からんのだぞ。
ほんとだぞ。

高3の皆さんが日々充実した学習生活を送ることを陰ながら祈っております。