すでに気持ちはクリスマス
街はとっくにクリスマスデコレーション、派手に化粧されている。
ということで、そろそろ図書室もクリスマスバージョンに変更だな。
ということで、カウンター前に今年もクリスマスツリーを設置。
ま、それだけなんですけどね。
けれどもイルミネーションをチカチカ光らせると、何となくそれらしいムードは出るのでよろしいかと。
ところが生徒は「ちっちゃい!」と文句を言ってくる。
うるさい、でかいツリーなど置く場所ないわい!
と怒る司書教諭の叫びなど聞く耳持たぬ生徒はさらにヒートアップする。
「じゃあさ、図書室にイルミネーション装飾したらどうかねー」
「あ、いいねー。カウンターの周りにグルッと走らせるとか、本棚の間に渡すとか、パソコンにぐるぐる巻きにするとか」
「うちに使ってないライトあるから持ってくるよ」
「あー、じゃあ私も持ってくる」
「けっこう集まりそうだよ。先生、やっていいよね」
「いいわけないだろぉ!!」
まったくこいつらは何を考えておるんだ。
電飾チカチカの図書室なんてどこにある?
……まぁちょっと興味がないわけでもなくはないこともないけど。
クリスマスはクリスマス・キャロルでも聞きながら静かに読書をしたまえ。