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2009年12月 1日 (火)

師走です

いやぁ。
とうとう師走でございます。
この一年もあっという間でした、と言わずにはおられないのは私のトシのせいでせうか。

さて昨日の昼休み、ちょっと席を外し戻ってみると、図書事務室の一角にどんよりと重い空気が沈滞している。
何だこの冬の日本海のような寒々しい空気は……?
と見ると、高3生が一人、脱力しきって座っている。
貞子か?(分かるかなぁ)
さ、寒い。
かかわると何か祟りがありそうなので、触らずにその場を離脱する。

しばらくしてその生徒の友だちがやってきて、笑ってちょっかいを出している。
聞いてみたところ、どうも前日に受けた指定校推薦入試の面接がメチャメチャだったようである。
メチャメチャでムチャクチャでボロボロだったようである。

どうやら口頭試問はないということだったのに、いざ臨んでみると「酸と塩基のあーたらどーたらは……」などと突然問題を出され、その瞬間ブチッと回路が切れたとのこと。
完全に舞い上がってしまい、その後の記憶がない、何を答えたのか思い出せないというのだから重症だな。
舞い上がってとにかくベラベラしゃべりまくり、面接官から「そんなに焦ってしゃべらなくてもいいですよ」と言われたことは覚えているらしい。

その生徒のことを知っているだけに、舞い上がってパニックになっている様子を思い浮かべるとつい笑ってしまうのだが、まぁあまりあからさまに笑ってはいかんな(おかしいけど)。
とはいえ、やっぱり「いやぁ、やっちまったか」と笑ってしまいましたけど。
「そこで笑うかぁー!!」と非難されましたけど。

まぁ大丈夫だ。
何といっても指定校推薦。
校長が責任をもって推薦してくれておるのだ。
面接官から「おうちの家業は何ですか」と訊かれ、「かぎょうですか、カ行はカキクケコです」と平然と答えた先輩も合格しているぞ。
よっぽどのことがない限り、悪い結果が出ることなどない!

(なお、「よっぽどのこと」がどれくらいのことかは定かではない。
念のため。)

人間万事塞翁が馬。
なるようになるから(なるようにしかならないから)、心静かに本でも読んでいたまえ。