接客業は人間性
眠い。
この時期眠いと言えば想像つくだろうが、サッカーの見過ぎである。
さすがに全部をリアルタイムで見ることは難しいが、取りあえず夜中の23時から25時までの試合は毎日見る。
もともと寝るのはかなり遅い方だが、終わってからしばらく興奮してしまっているので始末が悪い。
眠れんなぁ……。
もともとサッカーを見るのは好きで、あまり大きな声では言えないが、日韓ワールドカップの時は「かなり積極的に」応援してしまった。
まだ小さかった息子に前はユニフォーム後は一面日の丸という派手なシャツを着せてあちこち連れ回ったが彼は試合のことなど全く覚えておらず暇つぶしに持って行った安物のドナルドダックのゲームをやっていたことだけ覚えていると言われて最近かなりへこんでしまってはいるのだが。
まぁ、子供なんてそんなものだ(泣)。
さて今日の昼休みは忙しくて(決して眠かったからではない)、来ていた図書委員にカウンター係をやらせていた、いや、やっていただいていた。
だがどうも不穏な空気が漂ってくるぞ。
ウチの制服はリボンの色で中学と高校の区別はつくが、夏服になってリボンをしていないと区別がつかない。
カウンターではまず生徒一人一人のホームルームナンバーで個人の情報を呼び出すのだが、中学か高校かを言わないで借りに来る生徒が多く、中高を間違えて入力してしまうことも多い。
で、その時カウンターにいたのは中学3年生、お客は高校2年生。
高2の客「すいませーん」
中3の係「はい、返すの借りるの?」(無愛想、声は重低音)
高2の客「あ、借ります」(表情こわばる)
中3の係「番号は?」
高2の客「××××番です」
中3の係「○○さん?」
高2の客「いえ、あ、高校です」(さらに表情こわばる)
中3の係「ゲー、高校っすか!」(激しく動揺)
高2の客「はい……」(複雑……)
中3の係「エー、あ、すいません」(謝罪するも無愛想)
見ている分にはなかなか笑えた。
そりゃぁ先輩に向かってその態度はないよなぁ。
その図書委員、「中学生だと思ったよー、どうしよどうしよー」と焦っている。
いやぁあの子はああ見えて実はウチの学校の裏スケ番だぞ、と言っていじめてやった、というのは嘘である。
お客の生徒は、息子の嫁に来てほしいくらい良くできた子なので、まぁ許してくれるだろうけどね。
それにしても君ぃ、間違えたのは仕方ないけど、その無愛想なのはどうにかならんかね。
一応接客業だぞ。
営業スマイルがやはり必要なのだ。
お客が来たら、まずにっこり、それが大切。
「でも先生、それ先生がやったら気持ち悪いです」
そうだろうね、そう言われると思ったよ。
分かっとるわい!!
そういえば去年まで図書室の常連だった卒業生がマクドナルドのバイトをしようと面接を受けたら落ちてしまったという話を先日聞いた。
あれって、落とされるなんてことあるのか?
誰でもできると思っていたんだけど、それは間違いか?
まぁ彼女の場合は必要以上に愛想は良かったので、おそらく人間性で落とされたのだろう(笑)。
接客業も、まずは人間性なのだ。
ということで、図書委員の皆さん、人間性はどうにもならないけれど、とりあえずスマイルを忘れずによろしく!