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2011年11月14日 (月)

高揚する高3(一部)

最近図書館に来るお客の中で、特に多く見られるようになったのは高校3年生。
受験まっしぐらで、こもって勉強という高3はもちろん前からいるのだけれど、最近多くなったのはそうではなくて、ちょっと余裕を見せている輩。
指定校推薦は外部大学も共立女子大・短大も学内での選考が終わり、すでに推薦の決まった生徒は先が見えてきている。
(試験はまだ終わってないかもしれないけど、ほぼ大丈夫でしょうからね)
図書館に来る時間もできたというわけ。
そして、そんな図書館に通ってくる高3生にも何種類かのパターンがある。

その1 勉強型
真面目に事に当たる生徒は、推薦入試の試験や面接のことを考え準備に勤しむ。
医療の社会的問題の本などを借りていく生徒を見ると、あー、看護系に行くんだなーと思い、応援もしたくなる。
またある生徒は、普段滅多に借りられないロマン・ロランやエミール・ゾラの作家論を持ってきたりして、おーこんな本読むのかぁー、とカウンターでこっちの方がちょっと感激しちゃったりする。
フランス文学専攻するんでしょうね。
感心感心。

その2 読書型
今までは我慢していた読書を解禁して、小説を借りまくる生徒。
いろいろ読みたかったのだろうけれど、がんばって勉強していたんでしょうね。
歓迎します。
どんどん読んでくれ。

その3 高揚型
もうほぼ決まったような気になって、やたらハイテンションではしゃいで図書館にもやってくる生徒。
言わずもがな、この輩が問題。
こっちは仕事しているのに、やたらと話しかけてきたり、ちょっと目を離すと事務室の奥に隠れたり、小学生のようないたずらをしたり‥‥。

さらに会うたびに、合格決まったらお祝いに焼き肉食べに行きましょーとか言ってくる。
ふざけるな、何で私が君らに焼き肉をおごらなければいかんのだ、お祝いの言葉だけで十分じゃ!
だいたい君、焼き肉も3人前くらい食いそうじゃん!

「いやぁ先生、実は体重5キロも増えちゃったんですよー」
「何で?」
「震災の後お菓子とか買いだめしてたんですけどー、そのままにしてダメにしちゃうともったいないから、ためてあったお菓子みんな食べてたら太りましたー」
あきれた。
そりゃ太るでしょ。

「先生ー、だからダイエットしてるんですよー、ほめてくださいー」
おい、そう言いつつ私の机の上にあったお菓子を断わりもせず食べ始めているのはいったいどういうことだ?
「えー、だってこのお菓子おいしいんですよー」
理由になっとらん!
だいたいダイエットしてるモンが焼き肉誘っててどうする?

うーん、推薦決まったらこんなに脱力してしまうようではいかんな。
校長に推薦を取り消した方がいいんじゃないかと進言しようかしらん。