猛烈な暑さが収まり秋の涼しさが感じられるようになりました。
気持ちが良い気候なので、久しぶりに学校の外に出てみようということになりました。
学校内で大きなスズメガの幼虫(いもむし)がいました。
それを手に取る虫が大好きな部員と虫が苦手な逃げ回る部員です。
天気があまり良くなかったのですが、その分暑くなく快適な散歩ができました。
途中で公園がありました。
ブランコに乗って遊ぶ部員もいました。
木に登る部員もいました。
中央道のトンネルを抜けました。
生き物観察より遊びの要素が多い散歩だったため、みんな楽しそうでした。
学校内にもどってクリも拾いもしました。
のんびりとした時間を過ごすことができました。
1時間45分ほどかけて歩きましたが、常に学校が見えていて学校の広さが良くわかる散歩でした。
2日前に、学校周辺では1時間に100mmに達するようなどしゃ降りの雨と大粒のひょうが降り、やろうと思った活動ができませんでした。
よって、今回は2つの活動をまとめて行いました。
1つ目は、スベリヒユを食べること。
2つ目は、学校内の木にラベルをつけるための調査です。
中庭にたくさん生えているスベリヒユです。
関東地方ではあまり食べませんが、東北地方ではよく食べられている植物とのことです。
中学1年生が理科の授業でダイコンを植えた畑にたくさん生えていました。
畑の草取りを兼ねて、野外研究部がいただきました。
スベリヒユを採った後は、中庭の木の調査です。
中庭周辺だけで60本以上の木がありました。
調査中に一人の部員がナツメの実を見つけて食べていました。
それを見たほかの部員たちもナツメの実をとり始めました。
学校にはいろいろな種類の実がなりますが、そのほとんどを野外研究部の部員は食べています。
生物室にもどってスベリヒユに毒草が混ざっていないかのチェックをしました。
きれいに洗ってゆでました。
かつお節としょう油をかけて出来上がりです。
部員全員が初めて食べる味でした。
とてもおいしかったのですぐになくなってしまいました。
9月14日15日に白亜祭が行われました。
野外研究部では、ポプリづくり、葉脈を使ったしおりづくり、コケ玉づくりを行いました。
準備は5月から学校内の植物を集めるところから始めました。
部員全員が満足できる内容だったと思います。
中庭のバラを使ったポプリづくりです。
バラの花びらは湿気を吸いやすいため、乾燥を保つのに苦労しました。
完成したポプリです。
アロマオイルでにおいをつけました。
ヒイラギモクセイを水酸化ナトリウムで煮て葉肉がボロボロになったものを歯ブラシでたたいて葉脈だけにします。
絵の具で色をつけて、ラミネートして完成です。
準備日の炎天下の中で部員が採集したコケと苗木を使ったコケ玉づくりです。
来校した方々も満足していただけたのではないでしょうか。
白亜祭までの活動日は、あと数回しかありません。
野外活動を中心に行っている部活のため、天気によって活動内容も変わってきます。
白亜祭の前日の準備日が雨の場合も考えられるので、前もってコケ玉のコケと苗木を探しに行きました。
とても良いコケが今年も生えていました。
コケと苗木は今年もたくさんありました。
今年はブルーベリーが鳥に食べられていないため、まだまだおいしい実がありました。
暑さの中で食べるブルーベリーはのどにやさしくおいしかったです。
歩いている途中、前庭の芝生の上を飛んでいる何匹ものトンボを見てある部員がいいました。
「合宿で見た光景みたい」
アカトンボのなかまは夏の間、暑さを避けて高原地帯にいます。
それが秋になると里におりてくるといわれてます。
自然観察をしていなければ感じることができない体験のひとつでした。
長かった夏休みも残すところあと数日です。
文化祭(白亜祭)までもあとわずか。
部員たちは白亜祭の準備と夏休みの宿題に追われる毎日を送っています。
今年の白亜祭では、学校内に生えている苗木とコケを使ったコケ玉づくりと、学校内のバラ園で採ったバラの花びらを使ったポプリづくり、ヒイラギモクセイの葉を使った葉脈のしおりづくりを行います。
コケ玉はまだつくったことがない1年生を中心につくってみました。
ポプリの花びらを入れる袋づくりです。
家庭科の先生にたのんでミシンを借りました。
家から持ってきた布を切ってミシン担当に渡す部員たちです。
部のキャラクターであるコケ玉ちゃんをつかったゲームの準備です。
こちらでもカードをつかったゲームの準備です。
部員たちは楽しめる企画をいろいろ考えています。
模造紙をつかって掲示物を作成しています。
当日はいろいろな参加型の発表を用意していますので、ぜひ参加しに来てください。
今年も尾瀬片品村にて夏合宿を行いました。
東京は毎日猛暑が続いたようですが、尾瀬は朝晩涼しく快適でした。
やや天気が不安定でしたが、多くの経験と知識を身につけられた合宿でした。
一日目は小雨が降る中でしたが、宿付近の散策を行いました。
ビロードモウズイカやセイヨウオトギリなどの他に、オオハンゴンソウなどの特定外来生物を観察しました。
二日目は尾瀬ヶ原に行きました。
天気に恵まれいろいろな植物が観察できました。
クマが食べ残したミズバショウの実も観察できました。
鳩待峠から山の鼻までの道です。
不思議な形の葉であるカニコウモリやコマドリの声も聞くことができました。
至仏山を背に木道を歩きました。
トモエソウやナガバノモウセンゴケ、キンコウカなど多くの植物に出会えました。
体長が2cmほどのハッチョウトンボがいました。
絶滅が心配されている貴重なトンボです。
サワギキョウが咲いていました。
尾瀬はすでに秋の始まりになっているようです。
池塘(池)にはヒツジグサが見られました。
未の刻(午後2時前後)に花が咲くところから名付けられた花です。
朝は全く見られなかった花が、10時ごろからどんどんと咲き始めていました。
三日目は川で遊びました。
部員が一番楽しみにしていた時間です。
やや深いところでは潜っている部員もいました。
遊ぶだけではなく、川の危険の知識も学び、水生昆虫の観察などもでき良い経験ができました。
遊ぶのと同時に飯盒を使ってご飯を炊き、カレーをつくりました。
自然の中で食べるカレーは格別でした。
食後は、川で冷やしたスイカを食べました。
夕食はバーベキューです。
肉をいっぱい食べました。
夕食後は花火をしました。
満足できた一日でした。