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2011年6月28日 (火)

女子中高生発電

なんかなぁー。
まだ6月なのに、暑い暑いなどと言ってていいのだろうかと疑問に思うのだけれど、タイムリーな話題をお贈りする「まったり図書館」としては暑いと書かずにはいられないのである。
今までそんなタイムリーな話題などあっただろうかと訝しく思う向きもあるだろうが、まぁそういうことにしておいていただきたい。

とにかく冷房の効きが悪いので施設の担当者様にご足労願い、いろいろ調べたところ、案の定冷房のリモコンがちゃんと働いていないことが判明。
室温を正確に捉えないし、設定温度など一応設定はあるけれど機能はせずという状況。
25度くらいに設定してやっと室温が28度くらいになるといった状況。
「これって、壊れてるんですよね?」
「いやまぁ、リモコンなんてこんなもんだよ、ハハハー」
「そ、そうなんですかね、ハハハ………」
「ヘヘヘ」
「ひぃひぃ……」

というわけで、直すということではなく、うまい具合に使いこなしましょう、ということのようである。
そうなんですか。

とは言っても世の中は節電節電で、我が校でも冷房は28度設定のお達しが出ている。
それ以下にするには恐れ多くも校長に覚悟を持って申し出ねばならぬのだ。
そう言えば先日、中学1年が廊下で校長を呼びとめて、「校長先生暑いーどうにかしてください!」などと直訴していたぞ。
うーん、怖いもの知らずの中1はすごいな。
まぁ、ずっと我慢するわけにもいかないので、こちらもしっかり直訴しよう。

とにかく冷房との戦いが続いている今日この頃で、先日は28度設定でがんばってみていたが昼頃になってどんどん温度は上がっていった。
しかも昼休みになって図書事務室内にどんどん図書委員および図書委員もどきが入ってきて、明らかにさらに暑くなっているような……。
「先生、暑いー」
「図書館涼しいけど図書事務室暑いー」
「ここ何でこんな暑いのー」

あのなぁー(怒)!!
勝手なこと言うなー! 暑いなら来るなー! 
ゾロゾロ事務室に入ってこないで外で勉強せい!
君らが入ってくるから余計暑くなったじゃないか!
あー、そう言ってる間にまた温度が0.1度上がったぞー。
もうすぐ30度じゃん!

「あー、ほんとだ」
「リアルタイムで上がったー!」

だめだ、コヤツら楽しんでるな。
昼休みだけですでに0.5度上がってるぞ。
若いモンはとにかくエネルギー有り余ってるんで高熱を発している。
頼むから図書事務室で無駄な熱を発散せんでくれ!

そうだ、このご時勢、このエネルギーを無駄にしてはいかんな。
コヤツらの発散熱を集めてタービンを回し、発電してはいかがだろう?
中高生熱発電である。
自然エネルギーとも再生可能エネルギーとも言えるかどうか分からんけど、なかなかのアイデアではなかろうか。

総理、再生可能エネルギー買取法案もいいですけど、中高生熱エネルギー買取法案の成立を花道にしましょう!
ウチのように元気なのが多い学校はがっぽがっぽ儲かりまっせ!

ま、コストが高くつきすぎるだろうけどね(よく食うし)。

2011年6月23日 (木)

あつい。

言っても仕方ないのだけれど、暑い。
例のごとくウチの学校も節電節電であれこれ対策に大童(おおわらわ)。
電灯を間引き点灯させたり、便座ヒーターをオフに、なんていうのは我慢もできるのだけれど、やはり暑いのは厳しい。
冷房は28度設定で運転というのが原則なわけなのだけれど、エアコン自体まだちゃんと動いていないような状況。
新校舎に引っ越してきてから初めての夏、当然冷房も初めて。
昨日、今日とかなり暑くなったのだけれど、まだせいぜい試し運転といった感じ。
なんか教室などより、一階のホールや廊下の方が、風通しがいいせいか、涼しいような気がする。

さて図書館、ここも今のところ様子を見ながら……といったところ。
昨日は奥の学習閲覧室が暑かった。
教頭も様子を見に来て、これは暑いな、と漏らしていたので暑いのは間違いない、おそらく。
放課後勉強しに来た生徒も、「先生あと2度下げてください」とか、「いや3度は……」などと言いたいことを言う。
中には「先生、氷をください」などと訳のわからんことを言ってきたり。
さらに「節電のため冷房が入れられないのは仕方ないので、放課後勉強しなくても済むようにテストをなくしてください」とわざわざ曲解する者もいる。
君、別のことに脳ミソを使いなさい。

そういえば、今日は中学生がなにやら不穏な動きをしていた。
何だろうとちら見しながら観察していたが、どうも数人の生徒が交代して壁に顔を近づけているような……。
最初何だかまったく分からなかったのだけれど、気がつきました。
新しい図書館はとにかく広いので、エアコンはボイラー室で集中管理。
リモコンなどは室内に設置されていないから、冷房を勝手に強くすることはできない。
しかし、室温のセンサーはしっかり取り付けられている。
どうも彼女たちはそれを見つけて、そこに熱い息を吹きかけていたようだ。
なるほど、室温が高いと判断されれば冷房は強くなるだろうね。
よく考えたねー……などと感心していてはいかん。
注意しようかなーと考えていたら、すぐに止めてしまった。

まぁ、確かにそんなに簡単に温度は上がらないだろうね。
センサーはちゃんとガードされているし、ずっと温めてないとすぐに元通りになるだろうし。
君たちも他のことに脳ミソを使ってくれ。

さて、図書事務室も困った状態。
例の室温センサーが、奥の方の書庫の本棚の後ろに設置されていて、ここがけっこう涼しい。
仕事をしているところとは3度くらい温度差があるのだけれど、涼しいところで温度を測っているわけだから、当然冷房は弱い。
というわけで、図書事務室は暑い!
というわけで、仕事にならない!
というわけで、仕事休んでいいですかぁー。

もっとも休んでいれば仕事が溜まって自分が苦労するのは目に見えているけどね。
冷房、どうにかしてください。
息でも吹きかけてみようかしらん。

2011年6月15日 (水)

推しメン

先日ちょっとAKBの話を書いたら、ちょうど「総選挙」の時期ということもあって、生徒がやたら推しメンを訊いてきた。
訊くだけならいい、しかし訊いておきながらダメ出ししてくるのはいかがなものかと。
先生、AKBの推しメン誰ですか?
んー、AKBよりもむしろSKEの誰それとか……。
えー、やだぁー。
何が「やだぁー」だ!
「先生ダメですって、AKBはともかく、SKEまで知ってるとかって、ちょっとキモーですよ、それは言わない方がいいですよー」
……おいおい、そっちが訊いてきたんだろがぁー!!

全く失礼である。
AKBでもSKEも同じようなもんだろうー!
こっちはいいけどあっちは駄目などという理屈がどこから出てくるんだ?
何とも訳の分からぬ言われようである。

さらに調子に乗って言ってくる。
「大丈夫ですよ先生、誰にもいいませんから。」
嘘だな!
教室に戻ったら絶対笑いのネタになっているな。
だいたい何が「大丈夫」なのだ、知られて困るようなことではにゃい!
と言いつつ、ご忠告に従い、とりあえずここでは名前を伏せてしまった自分が残念であるが。

言っておくが、ジャンルは問わない音楽好きなので、一番聞くのはクラシック系だけれど、J-POPも好きなものは好きだ。
オヤジのくせに……などと言ってはいけない、いいモノはいいのだ。
AKBもけっこういい楽曲あるねーと思っている(金もかかっているんだろうけど)し。
秋元康の計略に見事にひっかかっていると言われそうだが、その通りなので否めない。

だが間違えてはいけない、この文章の主眼はAKBにあるのではない。
司書教諭として言いたいのは、ジャンルにこだわってはいけない、いい本はいい、ということ。
私はこのジャンルの本は読まない、と宣言してしまう生徒がいるが、まぁそう言わずにいろいろ読んでみることが大切。
成長とともに好みも変わったりするしね。
分かったかな、読書についてのお話だったのだよ。

 

ま、こじつけですけどね。

2011年6月 8日 (水)

ペンギン来襲

最初に断わっておくが、本当にペンギンがやって来たわけではない。
(当たり前だけど)

体育大会も終わり、ちょっと一息の今日この頃。
図書委員会では生徒たちの推薦本を尋ねるアンケートを実施することに。
ということで委員会の担当役員がやってきて、図書事務室でアンケートの書式を作成中である。
だがこの某役員、端的に言って、とにかく落ち着きがない。
何だかいつも焦っている。
バタバタしている。
どうどう、落ち着け餅つけと、馬を鎮めるがごとく落ち着かせようとするがダメだ。
羽を、もとい、手をバタバタさせているところは何かに似ていると思っていたが、やっと分かった。
あの、動物である。

で、アンケートのデザインにやたら凝っていて、パソコンで作っているところにやってきて、あーだこーだとうるさく口を出してくる。
今日もアンケートのタイトルを決めるだけのことに延々と注文をつけてきた。
タイトルなんて「図書委員会アンケート」でいいでしょーに。

「先生、だめですそんなの、もっと綺麗なタイトルにしないと」バタバタ
「もうどうでもいいよー、いっそのことひらがなで『あんけーと』でいいんじゃない?」
「かっこ悪いです。アンケート、英語で書いてください!」バタバタ
「アンケートはフランス語でしょ?  それじゃー『図書委員会安系等』とかどう、族っぽく」
「先生、センス悪いですね」バタバタ
「(このぉ……)じゃあ『しゅららぼん』にするぞ、『しゅららぼーん』※」
「先生、ふざけないでください!」バタバタ
(※「偉大なる、しゅららぼん」―万城目学の新作。相変わらず荒唐無稽だが相変わらず面白い)

かと思えば突然話が変わる。
「先生、柏木由紀ちゃんって可愛いですよね、私的には今世界一可愛いんじゃないかと思うんですよ、AKB48ですよ、AKBの柏木由紀ちゃん、ちょっと前までは戸田恵梨香ちゃんが一番だったんですけど、今はやっぱり柏木由紀ちゃんですね、先生AKB48の総選挙、3位大丈夫ですよね、ね?」
「……知るか!」

まったく、やる気があるのかないのか、分からんな。
今度は突然バタバタと図書館を出て行って、またバタバタと戻ってきた。
「ネイティブの先生に聞いてきました!『questionnaire』でいいそうです!」
ほんとーかなぁ、このバタバタ状態では先生に正確に説明できたとは思えないのだけれど……。
まぁでも、とりあえず和訳は質問、アンケートとあるようなので、「Book Questionnaire」に決定。
やっと終わった……、と思ったのだが。

「先生、英語は筆記体にしてください!」
「はいよー。(半ばヤケ)」
「先生、これじゃ文字の線、細いです、太くしてください!」
「はいよー。(もう絶対ヤケ)」
「先生」、「先生」、「先生」………。
「はいよー」、「はいよー」、「はいよー」!

ということで、もう好きにしてくれ、という状態だけど、とにかくアンケートは決行します。
生徒諸君、ご協力お願いします。
というか、いろいろ書きまくってこの某動物系お嬢さんをぎゃふんと言わせてくれ。