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2009年7月 1日 (水)

へにょへにょ本

定期考査が近づいてきて、図書室の様子もちょっと落ち着いてきた。
放課後、自習する生徒はどっと増えたけど。
学校には自習室もあるのだが、図書室でも勉強熱心な生徒が励んでいる。
感心、感心。

さて、何を隠そう、本は紙で出来ている。
したがって水には弱い、とっても。
だが、うかつにも貸し出した本を水と仲良しにして、とんでもない状態にしてしまう生徒が毎年必ず何人か出てくる。
今日も今日とて、ひどいダメージを受けている返却本を発見。
ほとんど全部、へにょへにょ状態である。
おいおい、こんなになっちゃたのなら、ただ返さずに何か言ってけよー。

20090701

ちょうど梅雨の時季でもあるが、通学カバンに本を入れておいて、雨がカバンに浸入、本がふやけてしまう、というパターンが一番多いようだ。
まぁ不可抗力ということもあるだろうから、一言「すみませーん」とでも言ってくれれば笑って応えてあげるのだが、何も言わずぽいっと返されるとハラもたつわい。

「まぁまぁ、そう怒らなくても」
「コーヒーこぼされるよりはマシでしょ?」
「しょう油こぼされるよりはマシでしょ?」

常連の君たち、それは私を慰めているのかい?
だが「濡らす」ことを前提に比べられても、なるほど、とは頷けんわ。

そう言えば去年、いまだかつてないほどにふやけた(本の厚さが倍以上になっていた)本を返しに来た生徒がいた。
驚いて「どうしたの?」と訊いてみた。
「落としちゃったんですよー」
「どこに?」
「いやいやいや……」
「いやいやいや、じゃなくて、どこ?」
「あの……お風呂に……」

……まぁねぇ、お風呂で本を読むのが好きな人もいるんだろうけど、借りた本を風呂に持ち込むってのはねー。
仕方なく濡れてしまったというのとは、ちょっとわけが違うよなぁ。

「まぁ、同じただの水ですし、突然の大雨で濡れてしまったとでも思えば、諦めもつきますよねー」
そうだねー、って、自分で言ってんじゃないよ!!

皆さん、本を傷めてしまった場合は、叱らないから(特別な場合を除いては)ちゃんと報告してくださいねー。