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2010年10月19日 (火)

綺麗にたたみなさい

テスト直前である。
生徒はみな勉強にいそしんでいるようだな、一部を除いては、だが。

テスト前だというのに図書事務室で「ダーリンは外国人シリーズ」を読み漁っているキミ、キミはすでにテストを諦めているのか?
まさか外国人のダーリンを早いこと見つけて食わせてもらおうなどと考えているわけではあるまいな?
君の英語力では非常に困難と思われるが。

あるいは。
「せんせー、私今度のテスト悪かったら親にクラブやめさせられちゃうのよー!」と言いながら、本を3冊も借りていくキミ。
それは何か違うのではないだろーか?
忙しい時ほど本を読みたくなるという現象は人口に膾炙するところではあるが、その欲求に素直に従っていてはキミに明日はないぞ。

まぁ一度、痛い目に合うのもいい薬であろう。
などと突き放したことを言うと、また生徒から非難を浴びるのであらかじめ断わっておくが、これは愛のムチというやつである。
決して意地悪で言っているわけではにゃい。

ところで全く話は変わるのだけれど、最近図書室に置いてある新聞が、見るたびに「くしゃくしゃ」になっているようである。
次に読む人の迷惑を考えなさい!
と図書室の中心で叫びたいところであるが……。
それにしても、こんなこと言うとまた叱られそうだけれど、概して女性というのは新聞をたたむのが下手でないかい?

良い例が我が家にも見られるが、我が家の某女性(1名しかいないが)はちゃんと折りたたむことができない。
均一の厚みにならないので、積んでおくと必ず崩れてしまう。
かつてはそれを注意していた時期もあったが(かつてはそんな勇気もあったのだが)、今となってはもうお手上げです。

そう言えば誰かの小説にそんなことが書かれていたな、と思い日々衰えていく記憶を絞り出して探してみると、あった、あった。
以下、宮部みゆきの「ステップファザー・ステップ」から引用。

「どういうわけか、女性はくわえタバコと車両内での新聞の立ち読みが下手クソである。立ち読みというか、新聞をたたむことが下手なのだ。ガサゴソと音をたてて大判の紙面をひねくりまわし、結局くしゃくしゃにしてしまう。」
(中略)
「どうしてそういうふうに巧くできないのかしら」
俺にもわからない。いくらフェミニズム団体が怒ろうと、こればかりは永遠の謎である。

うん、宮部みゆきが言っているくらいだから、やはりこれは真実であろう。
いやいや、真実だから良いということではない、それが目的ではない。
身に覚えのある方々、それは個人の新聞ではないのだ、次に読む人のことを考えて綺麗にたたんでくだされ!