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2012年6月20日 (水)

赤本入るよ

毎度くだらない話を続けているので、今回はちょっとまじめな図書館アピールを。

先日の放課後、図書委員をぞろっとたくさん呼んで、書架の移動を行った。
書架を移動するというのはなかなか大変な作業であり、本が入ったまま運べるはずもなく(すごい重量である)、一度本を逃がして(外に出して)から書架を移動し再び本を並べることに。
しかも今回は大型本の書架だけに、本を出し入れするのもものすごく面倒。
このような残念な仕事を一言の文句もなく(とブログでは書いておこう)、もくもくと取り組んでくれた皆さん、感謝であります。

で、何で書架の移動などしているかと言えば、移動により空いたスペースに新しい書架を入れるため。
予定では全部で90cm幅×4連入ることに。
またまたそれは何でや、と言えば、赤本をはじめとする大学受験用の書籍を入れるため。
ちなみに赤本というのは教学社から出ている大学入試の大学別(あるいは科目別)過去問集で表紙の赤が特徴的。
似たような本は他の出版社からも緑本やら青本やらが出ているのだけれど、やはり歴史や点数から言っても過去問の代名詞は赤本でしょうか。

うちの学校では進路指導室の横にある自習室にズラーっと赤本が並んでいるのだけれど、やはり図書館に欲しいですね、という生徒および教員のご期待にお応えすることに。
自習室ほどいっぱいは置けないだろうけれど、生徒がよく使うと思われるものは揃えられるかな、と。
図書館にはいろいろな生徒が来るので、刺激になったり、モチベーションのアップにつながればいいのだけれど。
書架が入り次第、主だった大学のものから入れていきます。

という情報をどこから仕入れたのか知らないけれど、早速高3の生徒から尋ねられた。
「先生、赤本っていつ入るんですか?」
「書架が入ってからになるから、もうちょっとお待ちくだされ」
「貸し出しはできるんですか?」
「うーん、一応館内閲覧だけにする予定なんだけど‥‥‥」
「コピーは?」
「図書事務室でできるよー」
「そうですか! すごいですね、ありがとうございまーす!」
ハイテンションでそう言って去っていくのであった

で、後から考えてみると、あの喜び方はちょっと普通じゃなかったのでは?
コピーが「すごい」?
コピーできるのって、普通のことでは?

で、やり取りを反芻してみて気づいたのだけれど、もしやコピーをタダ(無料)でできると理解したのではあるまいか?
そりゃータダでバリバリコピーできるなら生徒としてはうれしいわな。
でもちゃんとお金必要です。
タダと言えば、絶対に何十枚もコピーしていくとんでもない生徒がぞろぞろ出てくるに違いない。
無理です。

あぁ不安だ。
赤本入れた途端、「先生コピーコピー」とか言って、大挙して生徒が押し寄せたらどうしましょー!
もちろん、タダじゃないぞ、お金かかるぞ、と言い返せばいいのだろうけど、大挙して嬉しそうな顔して来られると、無下に断れなくなってしまうぞ、優しい司書教諭としては(というより、押し寄せる生徒が怖いからですけど)。

タダでコピーしたい方々は、署名活動でもして校長に嘆願してみましょー!
(面倒な対応を校長に丸投げしようとする魂胆まる見えである)