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2012年11月 6日 (火)

一応、読書週間(その2)

先週、ハロウィンという名のお菓子強奪祭があった。
突然多数の生徒が図書事務室に入ってきて、「とりっくおあとりーと、とりっくおあとりーと」と騒ぎたてる。
ご存じのとおりハロウィンは、子どもたちが近くの家を訪ねては「Trick or treat(ご馳走をくれないと悪戯するよ!)」と言ってお菓子をもらっていくわけである。
なるほど、それに乗じてお菓子をもらいに来たのか、でもひとこと言わせてくれ。

君たちお菓子に関係なく普段から悪戯してるじゃん!!

そんな司書教諭の心の叫びなどまったく気づく様子もなく、生徒はひたすらお菓子を目指す。
「とりっくおあとりーと!」
「ないない、お菓子などない、しっしっ(追い払う)」
「あー、ここにチョコあるじゃないですかー!」
ちっ、アーモンドチョコ、見つけられちまったか。
「えーい、もういいから、ほれ、持ってけぇー」

結局チョコレートをごっそり持ってかれた。
しかし横にあったハッピーターンは死守したぞ。
ふっふっふっ。

それにしても彼女たちの「くれくれエネルギー」はすごいな。
このくれくれエネルギーをうまく利用しなければいかん。

ということで、本題である。
読書週間ということで、現在図書館では特別企画「ノベルティーグッズ・付録プレゼント」を実施中。
本を借りるとプレゼント応募用紙がもらえ、好きなグッズに応募できる。
生徒たちの「くれくれエネルギー」を利用したあくどい、もとい、巧妙な図書館呼び込み企画である(そんな大げさなものではないが)。

もっともグッズと言っても、出版社がよくやる全員プレゼントの賞品とか、雑誌の付録についてきたバッグなどで、決して高価なものではない。
とはいえ、ただでもらえるとなると、とりあえず手を出したくなるのが人間の性(さが)というものであーる。
キャンペーン企画を始めて間もないのだけど、何かすごい勢いで応募してきてるな。
高校生くらいになるとあまり興味を示さなくなるのだけれど、中学生諸君はけっこう食いついてきてくれる。
まぁ行事でも何でも、こういうのは楽しんだもの勝ちだからね。

「先生、もっといいモノ賞品に出してくださいよ!」
あー、こういう勝手なことを言ってくるヤツが必ずいるんだなー。
「学校なんだし、そんな高価なものは出せませんよー」
「そんなことないですよ、探せばきっとありますって」
「いーや、にゃい!」
「あ、この前話していた、かもめーるで当たった切手シートとかいいじゃないですか、あれだって貰いものなんだからもともとタダじゃないですか!」
ギ、ギクッ。
「いや、あれは駄目なんだよー、あれは金券だから、学校景品法という法律で金券は賞品にしてはいけないと規制されているわけで、出したい気持ちはやまやまなのだけれど、残念ながら駄目なんだー」
「‥‥‥(疑惑の眼差し)」

ブログでうかつなことを書いてしまうと、あとあと面倒なことになると最近よーくわかってきたな。
まったく、学校景品法に救われたぜ。
とろこで「学校景品法」なんて法律あるんですかね?(まず、ないだろうけど)