高1生物Ⅰ ウニの発生と胚のポケット飼育
今年もウニの発生と胚のポケット飼育実験が始まりました。
千葉県にあるお茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターの支援と技術提供をいただき、館山産のバフンウニを教材として使用しています。
寿司のネタとしてもよく使われる大変おいしいウニです。
実験では、まず実際にウニを手に取り、どんな生き物かを確かめます。
その後、放卵・放精を人工的に行わせ、顕微鏡下で受精させます。
生命誕生の第一歩を皆食い入るように観察しています。
これまでは、人工受精からプルテウス幼生まで育てるのが限界でしたが、本実験では稚ウニ(ウニの赤ちゃん)まで育てることを目標に取り組んでいます。
大型ビーカーの中で低速度回転のモーターによるスクリューを回しながら、海の波を再現して飼育します。
ある程度育ったところで各生徒がポケット飼育器に移し、餌の珪藻を与えながら「Myウニ」を育てます。
毎年、ウニの赤ちゃんに名前をつける生徒が多くいます。
順調にいけば、3月上旬には稚ウニとなり、その後、館山の海に放流する予定です。
高尾で育ったウニをどれくらい海に放流できるか楽しみです。
ひとりひとりが大切に育てることによって、生物により愛着を持ってもらえればと期待をしています。