自然 Feed

2024年5月17日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (229)

2024年5月17日

暖かな日差しの中、学校内ではホトトギスの声が響き渡っています。

そのような環境は人にとってはのどかな雰囲気にひたれますが、野鳥たちは自分の巣に托卵される可能性があるという嫌な気持ちになっているのではないでしょうか。

生き物たちの立場によって自然は受け止め方が異なります。

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オオジシバリ

ブタナとオオジシバリなどの黄色い花が、前庭と中庭を黄色く染めています。

タンポポと間違えている生徒も多いのですが、よく見ると全く違った花を咲かせています。

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ニガナ

この花を食べるととても苦いといわれます。

よってニガナと名前がついています。

酸っぱい葉の「スイバ」、キュウリのにおいがする「キュウリグサ」など、生徒はいろいろな経験をしています。

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コウゾリナ

この花も黄色いのでタンポポの一種と思っている生徒が多くいます。

キク科の黄色い花の見分け方は慣れないと難しいものがあります。

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カラスビシャク

仏炎苞と呼ばれる花の形状は不思議な形をしています。

ヘビの口から舌が出ているようにも見えますが、皆さんはどのように見えますか。

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ハコベ

どこにでも生えているハコベですが、おひたしにすると美味しくいただけます。

動物広場のウサギたちも喜んで食べています。

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イチジク

ゴルフ場の周辺ではイチジクの実が生っています。

生徒たちは気づいていないらしく、この実をとって食べる生徒はいまだにいません。

 

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ノミノツヅリ

コンクリートの隙間から顔を出している小さな花です。

「ツヅリ」とは衣服のこと。ノミが着る小さな服という意味です。

2024年4月27日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (228)

2024年4月27日

学校にいると多くの小鳥たちのさえずりが聞こえてきます。

シジュウカラやエナガ、ウグイスなどの声が聞こえているときはのどかな雰囲気となります。

ガビチョウが大きな声で鳴きだすと何故かせわしい気持ちになってしまいます。

気づけば雑木林の中ではタカの幼鳥も鳴いています。

自然というものは人間の気持ちを左右する大きな力を持っていることに気づかされます。

 

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イロハカエデの花

カエデというと紅葉した姿のイメージが強いと思いますが、今の時期にもかわいらしい花を咲かせています。

この小さな花からくるくる回って落ちていくはねのある種子ができます。

 

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キランソウ

地面に蓋(ふた)をするように広がって咲く姿から「地獄の釜(かま)の蓋」と呼ばれます。

また、よく効く薬にもなるため地獄へ行く釜に蓋をして命を助けるのでこのように呼ばれるともいわれています。

 

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サルトリイバラの花

冬になると赤い実をつけることで知られた植物ですが、その花はあまり知られていないのではないでしょうか。

今年はたくさん咲いてくれました。冬が楽しみです。

 

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コナラの雄花

出てきたばかりの小さな葉の付け根からたくさんの花が垂れ下がる独特な姿です。

花粉をたくさん飛ばしているようにも見えますが、多くは虫媒花によって受粉するようです。

花粉症の方々はご安心してください。

 

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アメリカスミレサイシン

外国から入ってきたビオラのなかまです。

中庭では毎年ほかのスミレよりも遅れて咲き始めます。

 

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モッコウバラ

中庭のバラ園を黄色に染めてくれています。

とげがないため庭木としてもよく植えられています。

2024年4月19日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (227)

2024年4月19日

理科の授業では恒例の春の散歩が始まっています。

散歩から得られる知識や感覚は教室の中では得ることができない貴重な体験です。

東京ディズニーランドの半分弱の広さがある学校内での散歩は他校ではあまり行っていない特別な授業です。

卒業生に聞くと、理科の授業では一番思い出に残っているものの一つのようです。

そのような散歩で観察される生き物たちを紹介します。

 

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ヤブレガサ

破れた傘のような形からその名がついています。

傘が開く前に摘み取っててんぷらなどにするととてもおいしい植物です。

 

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ベニバナトキワマンサク

よく街路樹に使われている植物です。

高尾から学校までのスクールバス経路では、窓の景色の一つとしても観察することができます。

 

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タラの芽

この時期になると、山菜としてスーパーでも売っているのをよく見かけます。

グランドや雑木林周辺などあちらこちらで見ることができます。

するどいとげがあるものもあるので、食べる前に安全のため切り取られてしまうものもあります。

 

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タチツボスミレ

スミレの中ではもっとも一般的にみられる種類です。

散歩では、名前の由来や種子のできかた、種子を運ぶ昆虫の話などをします。スミレだけでも話題満載です。

 

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ヒメスミレ

中庭の芝生の中をよく見ると濃い紫色の小さなスミレがたくさん顔を出しています。

花が小さいのでその存在に気づいていない生徒も多くいます。

2024年4月12日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (226)

2024年4月12日

菜種梅雨も終わり春本番となりました。

中庭では太陽の下、友人と仲良く昼食を食べる生徒の姿が目立ち始めていますが、生徒だけでなく多くの花も咲き始めて生き生きとした姿を見せてくれています。

春真っ盛りの学校内の生き物たちを紹介します。

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ハナカイドウ

中国から伝わってきた花で美人の代名詞として例えられる花です。

残念ながら雑木林の隅でひっそりと咲いているので、散歩で連れて行かないとほとんどの生徒たちは見ることができません。

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ウラシマソウ

花から延びる糸状のものが、浦島太郎がカメを助けたときに持っていた釣りざおの糸に似ているということからこのような名前がつけられました。

学校内にはこの花とよく似たマムシグサやミミガタテンナンンショウも見ることができます。

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シュンラン

緑色の花は葉の色と同化してしまい、よく探さないと見つけることができませんが、学校内には意外と多く咲いています。

雑木林の中などの日かげに咲く花のひとつです。

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クスノキの紅葉

紅葉というと秋を想像する人が多いと思いますが、常緑樹のクスノキはこの時期に紅葉します。

体育館のわきや前庭に生えたクスノキは普段見られる雄大な姿とは少し違った美しい姿になっています

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フデリンドウ

よく見て歩かないと踏んでしまう花ですが、東京都では絶滅危惧種に指定されています。

学校内では毎年生息域が拡大しています。

2024年3月23日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (225)

2024年3月23日

暖冬の影響で今年の春は早いと思っていたのですが、生き物たちの活動は意外と遅くなりました。

しかし、その活動が4月に入ると一気に進むと思うと新学期の楽しみが増えた気分です。

新入生には共立の自然を十分に満喫してもらいたいと思います。

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アセビ

「馬酔木」と漢字で書くと読めない人がほとんどだと思います。

この植物には毒があり、動物が食べるとフラフラしてしまうといわれています。

花はとてもきれいなので、庭木としてよく植えられています。

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ユキヤナギ

葉がヤナギの葉に似ていてたくさん集まった花は雪のように見えることから、このような名前がついたようです。

天気が良い日の中庭では、白い花が輝いて見えます。

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スノーフレーク

葉がスイセンのように細長く花がスズランのように下を向いていることから、別名スズランスイセンと呼ばれます。

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シラザギ

前回は池にアオサギが来ていましたが、今度はシラサギが来ていました。

シラサギという名は正式な名前ではありません。

ダイサギやコサギなどの白いサギのなかまの総称です。

空を飛んでいたのではっきりとわかりませんが、ダイサギではないかと思います。

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ハナニラ

この花も春の天気の良い日に似合う花です。

花を摘むとニラのようなにおいがします。

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年輪

冬の間に雑木林の伐採が行われました。

中には50年以上経っている木もあります。

雑木林の保護と安全のため切られた木は観察用として役立ちます。

最近ではあまり見ることも少なくなった年輪の観察には最適です。

2024年3月 1日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (224)

2024年3月1日

まだまだ寒い日もありますが、3月に入り春らしい日差しとなりました。

これから日に日に春の生き物たちが顔を出し、新入生と新学年の生徒を迎えてくれます。

一年の中でもっともにぎやかな季節に移り変わっていきます。

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シロバナタンポポ

西日本に多いタンポポです。

タンポポが黄色いと思っている人が多いと思いますが、黄色いタンポポが珍しい地域もあるのです。

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ホトケノザ

春一番の花のひとつです。

毎年この時期になると紫の花を咲かせてくれます。

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オオイヌノフグリの群落

中庭のバラ園ではオオイヌノフグリが咲き誇っています。

天気の良い日には見ているだけでも心が晴れやかになります。

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フキノトウ

フキノトウが顔を出す場所は2か所ありますが、この紫がかったフキノトウは2週間ほど遅れて出てきます。

トチノキの落ち葉をかきわけるとたくさん見つけることができました。

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アオサギ

雨水をためている池の中にいる魚をねらって、サギやカワウが訪れてきます。

深めの池なので魚がとれているのかはわかりません。

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ヒキガエルの卵

ビオトープには3種類のカエルが卵を産みに来ます。

今の時期はヤマアカガエルとこのヒキガエルです。

先にふ化するヤマアカガエルのオタマジャクシが、ヒキガエルの卵を食べてしまうので、ヒキガエルのオタマジャクシが毎年少なくなります。

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アナグマのすみか(?)

今この巣穴を使っているのかわかりませんが、何回かここからアナグマが出てくるところが目撃されています。

生徒があまり気が付かない大講堂の北側にあります。

アナグマもよいすみかを見つけたものですね。

2024年1月26日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (223)

2023年1月26日

冬は野鳥の観察に適した時期です。

学校内を散歩していると、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラなど多くの鳥たちに出会えます。

鳥たちの会話を聞きながら校内を歩いていると、いつの間にか自然と一体化している自分に気づきます。

自然の力を感じる瞬間です。

 

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クチナシの実

実は料理の着色に使われます。

この実を使って、栗きんとんや芋ようかんなどが作れるようです。

今度挑戦してみたいと思います。

 

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ノボロギク

この花は、一年中どこかで咲いています。

ボロギクのなかまは花が開かないので、注目する人は少ないようです。

 

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雑木林の地面

地面には落ち葉が何層にも積もっていてふかふかしています。

この感覚は歩いてみた人にしかわからないのではないでしょうか。

自然の良いところのひとつです。

 

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雑木林を見上げる

雑木林の中では、つい下を見て歩いてしまうことが多いですが、ちょっと立ち止まって上を見上げるといつもと違った景色に出会うことができます。

ぜひ一度やってみてください。

2024年1月20日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (222)

2024年1月20日

冬らしい日々が続いています。

快晴の抜けるような青空と乾燥した冷たい空気。

雑木林は葉を落とし、落ち葉の地面はふかふかしています。

そして小鳥たちのさえずりも響き渡っています。

寒さのため外に出る機会が少なくなるこの季節ですが、生徒たちにはこの季節ならではの良いところも感じてほしいと思っています。

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ウメ

今年の開花はやや遅めでした。

10年ほど前から咲き始める時期が早くなり、毎年3学期の始業式あたりから咲き始めるようになっています。

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サザンカ

冬の代表的な花です。

童謡の「たき火」で歌われているように、この花が咲くころになると学校の理科の授業では、たき火という名の焼きいもが始まります。

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ヤブコウジ

お正月の縁起ものである「万両」「千両」とともに赤い実をつけるので「十両」とも呼ばれます。

江戸時代には高値で売られていたこともあったようです。

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オオイヌノフグリ

この花は春の先駆けとなる花です。

暖かかった12月から咲いていましたが、1月に入ってから少し寒くなったためか花の勢いがなくなってきた気がします。

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ホトケノザ

葉の形が、仏様が座る座布団のような形をしていることからこのように呼ばれるようになったようです。

春の七草のホトケノザと間違われることが多いようです。

2023年12月15日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (221)

2023年12月15日

高校1年生の生物基礎では「遷移」という内容を学んでいきます。

「遷移」とは、その場所に生えている植物の種類が長い年月をかけて移り変わっていくことをいいます。

この範囲では多くの植物名が出てくるので、生徒にとっては勉強しにくい範囲だと思います。

今回はこの遷移と絶滅危惧種として教科書に出てくる植物の紹介です。


「遷移」で出てくる植物

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ススキ

火山が噴火した後の土もほとんどないようなところでも生えることができる先駆植物です。

秋のお月見にはなくてはならない植物ですね。

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コナラ

日なたに生える樹木の代表です。

教科書では学校よりも標高が高いところに生えるミズナラも掲載されていますが、どちらも夏緑樹林を形成する樹木です。

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オオシマザクラ

陽樹林を形成する樹木のひとつです。

教科書のColumnでは、三宅島で火山の噴火後140年ほどするとタブノキなどの陰樹とともにオオシマザクラが生えていたとの説明書きが掲載されています。

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ウメノキゴケ

一次遷移のもっとも最初に生える先駆植物の代表です。

土すらない噴火後の溶岩などに、コケとともにこの地衣類が最初に生えていきます。

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イタドリ

ススキとともにまだ栄養が少ない土に生える植物です。

地方によっては、太くなった茎を食べるようです。

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アカメガシワ

グランドの排水溝から顔を出していました。

このように普通の植物では生えることができないところでも生育できる先駆植物です。

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アカマツ

陽樹林を形成する樹木の代表といえばこのアカマツです。

マツのなかまにはクロマツもありますが、木の幹の色と葉先に触れても痛くないということで区別できます。


「絶滅危惧種」で出てくる植物

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キンラン

絶滅危惧種Ⅱ類として教科書に掲載されています。

雑木林の中のあちらこちらでひっそりと咲いています。


「特定外来生物」で出てくる植物

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オオキンケイギク

この植物は特定外来生物として駆除しなければならない植物として掲載されています。

幸いにも学校内にはまだ入ってきていません。

この写真は学校近くのスクールバス通りに生えていたものです。

生徒たちは5月ごろになるとこの花を見ながら下校することになります。

2023年12月 4日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (220)

2023年12月4日

高校1年の生物基礎では「生物の多様性と生態系」の分野を学んでいます。

この章では植物の名前がたくさん出てくるため生徒は苦労するところです。

私たちの学校では教科書や問題集に掲載された植物を直接観察ことがでるため、試験前に学習するときにも役立ちます。

今回は学校内に生えている教科書・問題集に出てくる植物紹介の1回目です。


「森林の階層構造」で出てくる植物

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モチノキ

ヤブツバキとともに森林の階層構造に出てくる亜高木層の樹木です。

厚みのある葉をもち、赤い実がなります。

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ヒサカキ

森林の中でひっそりと生える低木層の樹木です。

林床は光があまり入らないため薄暗いですが、そのような中でもちゃんと光合成ができる能力を持ちます。

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アオキ

こちらも低木層の代表です。

雑木林の林床にはこの木がたくさん生えていて、時期になると赤い実をつけます。


「バイオーム」で出てくる植物

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トウヒ

北海道などの亜寒帯地域ではエゾマツやトドマツなどの針葉樹が優占種となります。

見た目では区別がつかないトウヒもこのなかまに含まれます。

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アラカシ

シイ、タブとともに照葉樹林の極相林として掲載されています。

学校内にはアラカシの他にシラカシもあります。