自然 Feed

2025年6月 9日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (246)

2025年6月9日

学校内の自然に耳を傾けると、雑木林方面からアオゲラの鳴き声と木をたたくドラミングが聞こえてきます。

少し前の中庭では、モズのヒナが親にエサをねだっている声が響き渡っていました。

それが何の声や音なのか生徒たちはわからないかも知れませんが、そのような自然の中で心は着実に育っていきます。

 

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コモチマンネングサ

学校内のあちらこちらで黄色い花にまぎれて、いつの間にか咲き出していました。

種子で増えるのではなく、葉の付け根に「むかご」ができ、それが発芽して増えていく多肉植物です。

 

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オオシマザクラのサクランボ

今が一番おいしい季節ではないでしょうか。

生徒たちに「サクランボだよ」といっても警戒して食べようとしませんが、勇気ある生徒が食べると「おいしい~」といってくれます。

 

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ミヤコグサ

この花も黄色い花にまぎれて見つけにくい花です。

近くで見るとふっくらとした形の花で優しさがあります。

 

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ヒナキキョウソウとニワゼキショウの実

花が先端にひとつ咲くヒナキキョウソウとニワゼキショウの実が一緒にありました。

梅雨の時期によく似合う植物たちです。

 

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ノビル

土の中にある小さなタマネギのようなものを食べたことがあるという人は多いと思いますが、花はあまり知られていません。

小さな花をよく見るととてもきれいに咲いています。

 

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カラスノエンドウ

この時期になるとさやが黒ずんでいきます。

そこから「カラス」の名がついたといわれています。

どこにでもある植物で、人から嫌がられることも多いと思いますが、冬に芽が出て春に花が咲いて、初夏になると黒いさやをつけて種子をまき次の世代に命をつないでいきます。

2025年5月24日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (245)

2025年5月24日

学校では定期考査も終了し、生徒たちは来週にある体育大会に向けて練習をしています。

練習は外に出て行うことが多いため、学校内の自然に接する機会も増えていきます。

意識をしなくても自然と接することができる素晴らしい時期です。

 

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ツボミオオバコ

中庭のバラ園でたくさん生えています。

花があまり開かないためこのように呼ばれているようです。

 

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ヘラオオバコ

葉がヘラのような形をしているためこのように呼ばれているようです。

環境適応能力があり道端や空き地などで増えている植物のひとつです。

 

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カタバミ

天気の良い日には鮮やかな色で輝いています。

花は可愛く目を楽しませてくれますが、数週間後にできる実は触ると種子がはじけて不思議な感触を楽しませてくれます。

 

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アカバナユウゲショウ

この花の美しさは格別なのではないでしょうか。

この20年ほどで学校の周りにたくさん増えてきた植物です。

2025年5月16日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (244)

2025年5月16日

中学の教室から外を眺めると、トチノキの花が間近に観察することができます。

外に出てみるとオオジシバリ、オニタビラコ、カタバミ、タンポポなどの黄色い花が咲き乱れています。

生徒の話では、中庭のウバメガシの中にモズの巣があり子育て中とのことです。

学校内では、このような生き物たちが力強く生きる姿を見ることができます。

 

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ヤセウツボ

光合成せず他の植物に寄生している植物です。

シロツメクサなどのマメ科やジシバリなどのキク科植物などに寄生しています。

中庭ではこのどちらかに寄生しているようです。

 

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シロツメクサ

まだ荷物に入れる緩衝材がないころにこの植物を荷物に詰めたことから「つめくさ」と名前がついています。

葉をかき揚げにして食べるととても美味しいです。

 

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ハルジオン

来月には同じような花を咲かせるヒメジョンが咲き出します。

この花もたくさん咲いていると春らしい景観をつくり出してくれます。

 

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ダイコン

スーパーで売っている大根はよく見る姿ですが、花は見ることが少ないのではないでしょうか。

根は料理にすると美味しいですが、うす紫の花もよいものです。

 

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エビネ

前庭で誰にも知られることなく毎年咲いています。

自然と生えてきたのか、誰かが植えたのかわかりませんが、今の時期に群生して咲いています。

2025年4月21日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (243)

2025年4月21日

「春は3日の晴れなし」といわれますが、雨が降ることによって植物の状態が少しずつ変化していきます。

そのような自然の変化を見ていくこともこの時期の楽しみのひとつです。

季節の変化は気持ちを落ち着かせるだけでなく、豊かな心も育みます。

 

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キュウリグサ

この植物を揉んでにおいを嗅ぐとキュウリのにおいがします。

キュウリとは全く違ったなかまですが、そのにおいから名前がついています。

 

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タチツボスミレ

よく見るとスミレの花の形は不思議な形をしています。

大工さんが木材に線を引く道具に「墨つぼ(別名墨入れ)」というものがあります。

この形がスミレの花に似ているので「墨入れ」から「すみれ」といわれるようになったという説があります。

 

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ムラサキハナナ

ムラサキハナナ、ショカツサイ、オオアラセイトウ、ハナダイコン・・・多くの名前をもつこの植物は、戦後焼け野原になった日本に花を咲かせたいと願った星薬科大学の先生が、種を広めたといわれています。

 

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カラスノエンドウ

花が咲き終わると黒いさやをもつ種子ができます。

その黒色からカラスと名付けられたといわれています。

学校内には似た種類として、スズメノエンドウやカスマグサが生えていています。

 

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カントウタンポポ

人によって踏み固められていない場所にはカントウタンポポが生えています。

学校内には、セイヨウタンポポとシロバナタンポポがありますが、それぞれが場所を分けて咲いています。

 

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ハナイバナ

「ハナ」という字を2つ書く名前をもっていますが、漢字で書くと「葉内花」と書きます。

葉と葉の間に花が咲くのでこのような名前で呼ばれています。

2025年4月12日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (242)

2025年4月12日

学校内には10種類のサクラがあります。

ソメイヨシノは終わりに近づいていますが、他の種類のサクラは次々と咲きだしてきています。

新学期を迎え、学校内は花花花・・・花盛りです。

理科の授業ではこれから恒例の学校内の散歩が行われます。

自然に触れて季節を感じ、植物の名前やいわれの話を聞いて豊かな心を育んでいきます。

自然が持つ大きな力で心がさらに成長できる季節になりました。

 

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ミズバショウ

ここは尾瀬ではありません。

学校内にもミズバショウが咲いています。

ビオトープでは毎年この花が咲いてくれます。

 

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クヌギ

クヌギは冬の間枯れた葉を落とさずにいます。

そしてこの時期に新芽が出てきてやっと葉を落とすのです。

次の代に葉を譲っていく縁起の良い植物のひとつです。

 

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ウメの実

ウメの花は終わってしまいましたが、花のその後は中学生の学習にとても良い教材となります。

写真のように、おしべのついためしべが膨らんで実になります。

中学1年生の理科の教科書に出てくる内容がそのまま観察できます。

 

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アセビ

この時期にはきれいな花を咲かせますが、この木は毒をもつ植物です。

身近にある植物でも毒をもつものはたくさんあります。

それを知ることも大切な勉強です。

 

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フデリンドウの花束

毎年たくさん顔を出してくれるフデリンドウですが、前庭ではたくさん束になって花を咲かせていました。

東京都をはじめ各地で絶滅危惧種に指定されている花ですが、学校内では最もたくさん見られる花のひとつです。

 

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カエデの花

紅葉シーズンには注目される植物ですが、この時期には小さな花をつけています。

小さな花はすぐに落ちていき、種子をつけていきます。

2025年3月19日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (241)

2025年3月19日


何日か雪の日もありましたが、3月に入り暖かな日が増えてきました。

もう少しで本格的な春がやってきます。

春になれば学校内は多くの種類の花たちでにぎわいます。

楽しみいっぱいの季節がもうすぐです。

 

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フキノトウ

花だけでなく小さな葉も出てきています。

フキノトウは生徒や先生たちが家に持ち帰って料理に使っています。

学校内の植物が旬の味覚になっているものはたくさんあります。

 

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タネツケバナ

田んぼ一面に白いじゅうたんをつくり出していることがよくみられますが、学校内では所々で見ることができます。

花が終わると次々に種をつけていきます。

 

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ナズナ

ぺんぺん草でおなじみのナズナです。

春の七草としても知られています。

この時期の日差しに照らされると花が輝いて見えます。

 

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ヒメオドリコソウ

一か所からたくさん生えてくるので、たくさんの人が踊っている姿に例えられる花です。

この花を採って蜜を吸ったことがある人も多いのではないでしょうか。

 

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オオシマザクラ

春の花の代表はやはりサクラです。

中庭のオオシマザクラの冬芽も少しずつ膨らみ始めています。

 

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ハナカイドウ

この花も春になると華やかに咲きだします。

春の楽しみのひとつです。

2025年2月 8日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (240)

2025年2月8日

2月に入り寒さが厳しくなってきたように感じられます。

しかし、夕暮れの時間はどんどんと遅くなり、それに合わせるかのように生き物たちも春の準備をしています。

学校内では小さな春をあちらこちらで見つけることがきます。

 

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ウメ

今年の開花はここ5年の中で最も遅くなりました。

早い年では1月に入ってすぐに咲き始めました。

今まで早すぎたので、今年はやっと普通になったという感じがします。

 

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スイセン

この花も1月に入ってすぐに咲きだします。

教室がある1号館の校舎沿にたくさん植えられています。

きれいな花を咲かせるスイセンですが、毒草としても有名です。

 

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ジシバリ

天気の良い日にはこの花かオオジシバリのどちらかが学校内のどこかで咲いている一年中見られる花です。

地面をしばりつけるようにたくさん咲くということから名付けられたといわれています。

 

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カラスノエンドウ

この日はクロヤマアリが茎まで登っていました。

春の始まりといったところでしょうか。

茎も葉も柔らかいこの時期のカラスノエンドウはおひたしにして食べるにはよい時期です。

 

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ハハコグサ

春の七草のゴギョウといわれる花です。

道端やちょっとしたすき間に生えていることが多くみられます。

 

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キンカン

この時期の実はもう終わりに近づいていますが、ビタミンCが豊富でダイエットや多くの病気の予防に効果があり栄養の宝庫といわれる実です。

2025年1月21日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (239)

2025年1月21日

11月からほとんど雨が降らず晴天の日が続いています。

野菜の生育状況が悪くなったり、乾燥によって感染症対策も大変になったりと困ることも多々ありますが、学校の周りの景色は輝いています。

外に出ると寒さは厳しいですが、爽やかで気分も晴れ晴れします。

これが自然が持っている力なのだと改めて感じます。

そのような学校内の冬の自然を紹介します。

 

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霜柱

雨が少ないのでやや小さめな霜柱ですがこのような霜柱は所々で見ることができます。

これから日に日に大きくなっていくはずなのですが、気づくと生徒の踏み跡があったりします。

霜柱があるとなぜ踏みたくなるのでしょうね。

 

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落ちない葉

クヌギの葉は春に新しい芽が出てきてから落葉します。

よって冬の間は枯れた葉がついたままとなります。受験生にとっては縁起の良い植物ですね。

 

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雑木林

学校内の木はほとんど落葉樹なので、冬の雑木林の中は明るくて清々しく感じられます。

 

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雑木林の落ち葉

雑木林の下は落ち葉が何層にも溜まっていてふかふか状態になっています。

実際に歩いてみないとわからない貴重な体験です。

 

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雑木林の中で見上げて

雑木林の中では下を向いてしまうことがほとんどですが、ちょっと立ち止まって空を見上げるとまた違った自然を感じることができます。

 

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マツカサ

マツボックリは2年かけてできます。

茎の先端に花が咲き受粉した後に小さなマツボックリができます。

茎の先端はそのあとも伸び続けていくので、マツボックリは先端よりもやや下にできるのです。

 

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サザンカ

童謡にもあるようにたき火をする時期になるとこの花が咲き始めます。

学校ではたき火をして焼き芋をつくって食べる授業があります。

2024年12月 9日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (238)

2024年12月9日

快晴の日が続き、やっと冬らしい季節が来ました。

例年と比べると寒さはまだまだといったところですが、これから本格的な冬が到来します。

寒さは日に日に厳しくなり、生き物たちは冬支度に入っています。

 

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紅葉

今年の紅葉はかなり遅くなりましたが、やっと教室からの風景が紅、黄、緑色などで色とりどりになりました。

雑木林の中は澄んだ空気とさわやかな紅葉で気分がいやされます。

 

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カエデの紅葉

紅葉といえばカエデです。

紅く染まったカエデの木々は今見ごろを迎えています。

 

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ヤブコウジ

マンリョウ、センリョウ、カラタチバナと並ぶ縁起が良い植物といわれています。

新しい年もよいことがいっぱいあるといいですね。

 

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ベニバナボロギク

ダンドボロギクと共に学校ではよくみられる植物ですが、花が開かないので注目度はかなり低いです。

 

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オニタビラコ

春から冬にかけてほぼ一年中咲いている花です。

天気の良い日によく似合う花です。

 

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オニノゲシ

この花もほぼ一年中咲いています。

葉はとがっていてさわると痛いですが、花は小さなタンポポのように穏やかです。

 

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ゴンズイ

海にいるゴンズイにはとげがあり釣っても役に立たないサカナといわれています。

植物のゴンズイもそのサカナのように木材にしても弱く役に立たないといわれています。

よってサカナと同じ名前になったようです。

2024年11月15日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (237)

2024年11月15日

今年の紅葉は気温が高かった影響なのかあまり色づきがよくないといわれています。

しかし、学校内の木々の紅葉は少しずつ進んでいます。教室からは奥多摩方面の紅葉も見ることができます。

学校は一年の中でもっとも華やかな季節になり始めています。

 

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イヌタデ

身近な秋の草の代表ではないでしょうか。

親世代では「あかまんま」としておままごとで遊んだ人も多いのではないでしょうか。

中庭の芝生を赤く染めるように生えています。

 

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ハキダメギク

かわいそうな名前ですが、朝ドラで一般に知られるようになった牧野富太郎が命名した花です。

掃きだめで見つけた花なのでこのような名前になったといわれています。

 

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メリケンカルカヤ

1940年ごろに日本に入ってきたといわれる植物で、他の植物に影響を与える可能性が大きいといわれる要注意外来生物に分類されています。

学校でもここ数年で増えています。

 

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ワルナスビ

するどいとげがあり、家畜が食べるとおなかを壊し、その上繁殖力が強いという悪いことだらけの植物です。

だから「ワルナスビ」と名付けられたのでしょう。

 

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チカラシバ

先日理科の授業で散歩をしていた時に、

「この植物を抜こうとしてもなかなか抜くことができません。だからチカラシバと名前がついています」

と説明して生徒に引っ張らせたところ、簡単に抜けてしまいました。生徒の力が強かったのかこの植物が弱っていたのか・・・?

 

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カツラの落葉

カツラの葉は落葉すると甘いにおいを出します。

特に雨上がりはにおいが強くリラックス効果が抜群です。