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2016年2月16日 (火)

土曜日~青空LHR~

土曜日は私は数学検定の監督があり、遅れて顔を出すと…。

みんなが輪になって話していました。

どうやら、また課題提出忘れがある中で、サッカーをやっていたと言うことらしいです。

私は残っていたメンバーに色々な話をしましたが、その中で私は出来ない選手をどうするかという具体的な取り組みもそうでしたが、それ以上に勉強もサッカーも両方頑張っている選手も、色々な境遇にあるということを考えてもらいました。

サッカー部の試合や練習は日曜日にも入りますし、そのなかで勉強の試験と重なることも間々あります。その時にどのような判断をしていくのかということに、焦点を置き換えて、みんなで考えてもらいました。

自分ならどうするのか?チームとしてはどうするのか?

この選手はチームの中心になりつつある中学生ですし、勉強でも中学の2年生ぐらいから急成長した選手です。ですから、戸山との練習試合でいないのは大変厳しいです。

教科指導という立場から見れば検定を受けてほしいですし、サッカーのチャレンジという意味でサッカーの試合に出ることも大切なことです。

ただ、私としては本人の判断に任せるべきともともと考えていました。ちなみに、検定を受けたら受かるであろう力を持っているとも言われていましたし、サッカーでもそこそこはできます。どちらを選んでも失敗にはならず、どちらも良いチャレンジですから、どちらを選んでも間違いではありません。

こういう、どちらを選んでも間違いではないし、正解がわからない問題に対しては、私はたとえ中学1年生であろうとも自分で判断をしてもらいたいと考えています。もちろん、判断するまでにたくさんの大人の話や、友達の話を踏まえて、そして自分はこうする!という決断をしてほしいと思っています。その経験を踏まえて、再度考えて成長していけると考えるからです。

ちなみに、サッカー部は半々でした。

受かる力があるのだから、受けずに試合に来てほしい。

受かる力があるのだから、きちんと合格してほしい。

前提は同じでも出す答えは人それぞれです。

さて、このときに、選手達にもう一歩考えてほしいことがありました。

目標と目的の違い。そのことに気づいている選手はほぼいないようでしたが…。

私の中では、今度の試合も、検定も目標の一つであり、目的ではありません。

したがって、この選手の目標が何で、目的が何かを考えて、様々な予想を考えてほしかったのです。

もし、検定を受かること、試合で勝つことが最終目的であるならば、その最終目的の方に行けばいいのでしょう。

しかしながら、目的はもっと先にあるのですから、きっと迷うのでしょう。どちらも大切な通過点なので、しっかりと考えなければなりません。

目的はサッカーを通してどうなるのか?強いチームにチャレンジすることを通して何を見つけて、それが将来どういう力になるのか?

また、勉強でも検定という資格をとることで、何につながり、どういうことを目指していきたいのか?

それを踏まえれば、どうすればどちらも良い方向に進むかは答えを出せるはずです。

中高一貫校でいえば、私は中学3年生の時点で数学検定3級から準2級はとってほしいと考えています。ですが、検定が最終目標ではないので、別のチャレンジをするのであれば、自分で本会場で受けたり、次回で一つ上の級を目指して数学を頑張る!という気持ちを持てれば、数学検定を受けないという選択肢も一つだと思います。もちろん、逆も然りです。サッカーの試合は今後もあるから、今回は検定を選ぶ。どちらも間違いではありません。

だからこそ、自分で考えた結果、どちらを選択するかを判断してほしい、それも低学年のうちからと思っています。

そして、自分で選択したのであれば、失敗してもそれを人のせいにしないで、自分で受け止めて、次に同じような選択があったときも同様にしっかりと考えて、努力をしていける人に少しずつなっていけるように感じます。

昨年、卒業した先輩の中には、次に数検準2級を受けるから今回は受けませんという人や、今回は検定を受けないとこのままダメになるという生徒がサッカー部に限らずいました。そういう先を見据えての判断を出来るようにしてほしいですね。

一番難しいことですし、私自身もなかなかできません。

なので、自分も生徒と同じように色々考えて一生懸命頑張り、生徒に何かを考えるきっかけを与え続けられる人でなければならないと感じております。

しっかりと自分の目標と目的、チームの目標と目的、それぞれを胸に、日々の生活頑張りましょう!

私も頑張ります!