中学入試2日目~入れ替え戦に向かう中で考えること~
中学入試2日目です。
受験生の皆様頑張ってください。
受験生の取り組む姿勢を見ると、このような姿勢でサッカー部も取り組んでいけるようにもっともっと工夫したいなぁと思います。
入れ替え戦を1週間後に控え、いろいろと考えます。
学校でサッカーを教える立場として、どのように生徒たちの指導をしていくのか。
正直、女子サッカーでは高校で終えて大学以降はプレーをしない選手もまだまだいます。それでもうちのOGたちは集まってはフットサルの大会などに出ているようですが。
そう考えると、実はサッカーそのものの面白さを伝えるよりも、勝利の面白さを感じさせることも大切なのかなぁと。
やるからには勝利を目指すのは絶対ですが、優先順位は最上位ではありません。勝つためにサッカーをしっかりと練習し表現してもらうことが重要だと考えています。
単に蹴る、クリアーで逃げて難を逃れる、そういうサッカーだと創造性のないサッカーとなり、サッカーは練習というより鍛えるということになります。それも鍛えるのが頭ではなく身体になります。
やはり、サッカーは頭を鍛えてこそ面白いと思います。
内容や質にこだわると、勝利するのはとても大変です。同じぐらいの相手だと負ける可能性が高くなることもしばしばあります。
自陣ペナルティ付近でもしっかり連動してドリブルやパスを工夫して、ボールを前に運ぶことができなければ、自分たちのミスから失点することも少なくはありません。
しかし、そこをうまく工夫できた時はかなりの面白さがあります。
さらには、自分たちよりも強い相手にでも勝利することができます。
そういう選手たち自身の予想を超えるプレーができて勝利できた時は本当の面白さがわかると思います。
それを追求していると、このような入れ替え戦でもうまくいかないときはありますが、ここで残留することを一番の目標にすることがよいのかどうなのかと考えると、やはりサッカーを追求していくことが大切だと思います。
卒業すると、サッカーを続ける人が少ないかもしれませんが、それでもサッカーの真の楽しさの追及をしていくことで、サッカー以外のところでも本質を見極めて努力できる女性を目指せると信じています。
うちの選手もそれをよく理解して、練習しています。この直前でもしっかりと自分たちで考えて基礎練をしています。
だから私はそれを実戦形式にイメージできるような練習もということで、少しゲーム形式を最近は入れました。
一番いいのは、自分たちのサッカーで勝利できることです。決してパワーサッカーがいけないとも思わないですし、個人的にはそういうサッカーも嫌いではないので、いろいろなサッカーを追求し、その中で選手たちがベストパフォーマンスをしてもらえればと思います。
そんな風に練習するのが実は面白いけど、一番きついことなのです。
ただ、目先の結果や楽しさだけを求めるのではなく、やはりその先につながることとしてサッカーを頑張ってほしいなぁと思います。
単に趣味ではない、だけど勝利だけを追い求めない。そんな姿勢を崩さずに、しっかりと残り1週間準備しましょう。