インターハイ中止は全国に出る人だけに関係することではない~部活動の意義~
インターハイ中止となりました。
仕方ないという中で、それを目指していた高校生にとっては、本当に辛い現実でしょう。
また、関わる方にとっても大変なことです。
共立のサッカー部はここ数年予選に出られるかどうかで春休みはいつも高校2,3年生と議論をし、出場、1点、勝利を目指し頑張っていました。
このように出場を目指すことをまずは目標としないといけないチームである現状でも選手たちはひたむきに頑張っていました。
昨年度もインターハイ予選の出場はかなわなかったものの、皇后杯予選で高校3年生の引退試合ができました。
そして、昨年の高校3年生は引退後しっかり切り替えて、それぞれの進路にチャレンジしました。
3名いた高校3年生はまさに三者三様の卒業となりました。そして、卒業生の思いから感じることは、インターハイのトップレベルに出場を目標とすることと、インターハイ予選に出場を目標とすること、目標は大きく違えど、子供たちの大きな成長ということに、代わりはありません。
もっというと、予選を出場を目標にしている選手達にとっては、技術は高くなくても、サッカーができる喜び、仲間がいることの幸せを日々実感することができます。
共立の選手は、ここ数年結果がでなくても、試合ができて当たり前、運営してもらって当たり前、審判をしてもらって当たり前、そういう部分はないことが、私にとっての誇りです。
もちろん、そのうえで結果を出さなければ何を言っても認められないかもしれませんが、子供たちの成長という部分では本当に違いはありません。
そう考えると、インターハイの中止は全国を目指す人にとってだけの問題ではないことと痛感しています。
予選で勝ち上がり、運営に携わった高校生は、自分たちの身近な人が全国で活躍することをうれしくも思うでしょうし、そういう関わりがあることで、自分の進路にも一生懸命になれます。
そういう意味では、インターハイの中止は、予選に参加するかしないかのレベルの共立にとっても、実は大きな意味があると感じています。
でも、この中止は仕方ないですし、中止になったからといって、子供たちの成長ができないわけではありません。
いつ、どんな状況で引退を迎えるかわかりません。
引退試合の1週間前にACLの損傷で引退試合に出場できなかった選手もいます。
でも、その時に何が残り、次にどう動きだせるか、それを考えるのも部活動の大切な意義だと感じます。
いま、時間は午前3時過ぎからこのブログを書き始めました。
たまたま某テレビ番組で、体操選手の高校時代を追いかけた番組がやっていました。
競技を通しての仲間との切磋琢磨、つながり、それぞれの進路。
本当に中学・高校の3年間は大きいなぁと感じました。
今、私たちはこのような状況で、学校に通えていません。
しかしながら、このような状況だからこそ、大切なのはオンライン授業ではなく、心がつながっているかどうかだと感じました。
それをどうやっていくのか、すでに共立サッカー部を経験している選手は実感してくれている部分があるとは思いますが、新しく入った生徒たちにもどうすれば伝わるのか。
この状況だからこそ、内面の成長こそ一番の財産と考えています。
動画配信で数学の問題が解けるようになることも大切ですが、この状況でも仲間と切磋琢磨している状況ができることが、本当の学校の、部活動の勝ちなのではないかと感じました。
部活動の再開が待ち遠しいですが、再開後に熱く、本気で、勝負していきたいと実感しました。
コロナの影響はまだまだ厳しいですが、今自分がやれることを本気で頑張りましょう。
老若男女問わず、みんな苦しいのは同じだと思います。
だから、志を忘れずに、頑張りましょう!