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2017年6月

2017年6月23日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (109)

2017年6月23日

夏至の日からやっと梅雨らしくなってきました。

梅雨はうっとうしくてあまり好きになれない時期ですが、生き物たちにとってはとても大切な時期です。

植物はもちろん、その植物を食べている動物の生活にも大きく影響します。

1か月以上続くこの季節があるからこそ、生態系が保たれて日本独特の自然ができるのです。

そのように考えると、じめじめしたこの季節も悪くはないのではないでしょうか。

 

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ムラサキカタバミ

どこからか園芸用の種が飛んできたのでしょうか。

他の植物が生えないような乾燥した土の上に生えていました。

これから何年かしたらどんどんと勢力を伸ばしていくのでしょうね。

 

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ヒメコウゾの実

写真を見ると美味しそうな実に見えます。

実際に食べてみても美味しいです。

今年はこの他の植物でも、実をたくさんつけたものが多くみられました。

 

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ニワゼキショウの実とネジバナ

1か月ほど前は、芝生の中でたくさんの花を咲かせていましたが、今は丸くてかわいらしい実になっています。

ネジバナに次の季節を譲ったといったところでしょうか。

 

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イトトンボのヤゴ

7号館の実験棟の裏側にあるビオトープでは、これからたくさんの種類のトンボが羽化します。

トンボの他にもトビケラやヘビトンボなどの多くの水生昆虫が生活しています。

 

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カマキリの幼虫

秋になるまで小さな虫を捕まえて大きく成長していきます。

今はまだ1,2㎝ほどしかありませんが、これから日に日にたくましくなっていくことでしょう。

 

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ヤマアカガエルの子どもとオタマジャクシ

2月にふ化したヤマアカガエルのオタマジャクシがどんどんカエルになっています。

ビオトープの周りには飛び跳ねている小さなカエルがいます。

池の中にいるオタマジャクシも、あしが生えて、数日後にはまだ経験したことのない陸上の生活を迎えます。

 

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セイヨウミヤコグサ

旧校舎があった場所には草原が広がっています。

その草原にいち早く侵入してきた植物の一つがこの花です。

花の時期になると、地面を黄色く染めてとてもきれいです。

2017年6月 1日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (108)

2017年6月1日

今生徒たちは、今週末に行われる体育大会に向けて、毎日最終下校まで練習を重ねているため、学校内は活気に満ちあふれています。

そのような放課後のある日、グランドから生徒の大きな声が聞こえてきている中庭に出てみると、アナグマがオオシマザクラの実を食べに来ていました。

カメラを構える前にこちらに気づいて駆け足で逃げていきました。

お腹がすいて夜まで待てなかったのでしょうか。

ずんぐりむっくりとした大きなお尻を左右に振りながら逃げていく姿はとても可愛く、愛らしさを感じました。

 

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チガヤ

これから夏に向かっていくこの時期に、秋のような姿をして生えています。

穂が出る前に食べるとおいしいそうです。

 

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スイカズラ

咲き始めは白色の花が咲きます。

でも時間が経つにつれて次第に黄色に変化していくようです。

そのため、白色と黄色の花がミックスされてよりきれいに見えます。

花を摘んで蜜を吸うことができることからこのような名前になったようです。

 

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オオシマザクラの実

アナグマが食べにくるだけあり、熟した実を食べると甘酸っぱくてとても美味しいです。

この1、2週間が食べ頃ではないでしょうか。

 

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クワの実

昔はこの実をおやつ代わりにしたようですが、今の時代はお菓子が豊富にあるので食べたことがない生徒が増えています。

学校では誰でも自由にとって食べてもいいのですが、あまり食べている姿を見たことがありません。もったいない。

 

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タケウチトゲアワフキ

シナノキに並んでついている姿は不思議に見えます。

とげを持っているためツノゼミと間違えてしまいます。

栃木県ではレッドデータブックに記載されているようです。

 

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ウツギ

漢字では「空木」と書くように、茎が中空になっています。

学校のあちらこちらで咲いているのですが、その花に注目している生徒はほとんどいないようです。