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2019年11月

2019年11月16日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (154)

2019年11月16日

秋の天気は清々しく、澄んだ青空を眺めていると心が元気になっていきます。

少しずつ始まってきた前庭や中庭の紅葉を眺めながら、生徒たちは明るい笑顔で学校生活を送っています。

耳をすませば、モズの高鳴きが聞こえるようになりました。

「モズの高啼き七十五日」と言われますが、霜が降りる日も近づいてきて、これから本格的な冬が訪れます。

 

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ムラサキツユクサ

朝まで降っていた雨粒がまだついていますが、この時期まで頑張って咲いています。

花の少なくなってきたこの時期は紫色の花がより映えて見えます。

 

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チャ

どこからか種子が運ばれてきたのでしょうか、雑木林の中にひっそりとチャノキが生えていました。

よく見てみると花がいくつも咲いていました。

 

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ハキダメギク

有名な植物学者が自宅付近の掃きだめで見つけたといわれる外来植物です。

他の植物が減ってくるこの時期になると、その存在が特に目立ってきます。

 

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ケヤキの種子

ケヤキの落ち葉が目立つ季節となりましたが、落ち葉をよく見ると小枝が混ざっているのが観察できます。

この小枝には種子がついていて、北風に吹かれて遠くまで転がっていきます。

子孫を遠くまで運び、芽生えさせる工夫の一つです。

 

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イロハカエデの種子

今年の紅葉は少しのんびりとしているようで、まだまだ緑葉が多く見られます。

カエデの木を下から眺めてみると、次世代を残すための種子がたくさんついていました。

 

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クチナシ

初夏に甘い香りを漂わせてくれた花は、今では果実になっています。

普通の果実は割れて中から種子が出てくるものが多いのですが、クチナシの果実は割れません。

種子が出てくる口がないので、クチナシと呼ばれるそうです。

 

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ノイバラ

生徒たちはこれが野バラとは気づかないようです。

赤い果実をつけた野バラも味があって良いものです。

2019年11月 7日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (153)

2019年11月7日

今年は夏から天気が安定せず、地面がほとんど乾くことがなかったように思われますが、ここ数日、やっと天気が安定してきたようです。

朝晩はやや冷え込みますが、日中は太陽の光を浴びて気持ち良く過ごすことができます。

早めに紅葉をしている木々や落ち葉を見ながら学校内を歩くと、心が優しくさわやかになっていくような気がします。

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カラムシ

今ではほとんど注目されない植物ですが、昔はこの繊維をとって衣類や紙を作ったそうです。

1000年以上前から栽培され、麻のような服を作ることができるようです。

 

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カヤツリグサ

どこにでも生える雑草の一つです。

茎が縦に避けて蚊帳のような形になることからこのような名前で呼ばれてきたようです。

 

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イヌタデ

小さいころに、この花を集めておままごとをしたことある人はいるか?と聞いたところ、そのような生徒はいませんでした。

昔は「あかまんま」と言って、女の子の中では有名な花だったのですが。

 

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クサギ

葉をもんでにおいをかいでみると臭いことからこのように呼ばれています。

時間とともににおいは和らいでいくようで、この葉をお茶にしたり食べたりすることもできるようです。

 

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カマキリ

草かげで虫が羽ばたく音がしたのでよく見てみると、カマキリがハチを捕まえて食べていました。

秋も深まり、そろそろ産卵の時期です。

このカマキリはオスのようですので、相手を探している最中の食事だったようです。

 

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アキノノゲシ

天気が良い日はこの花がとても柔らかく感じられます。

淡い黄色の花の色は、心を落ち着かせてくれます。

 

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ホトトギス

秋の日かげに咲くこの花の模様が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることからこのように呼ばれているようです。

インターネットを使ってこの花を調べると、鳥の写真がたくさん出てきます。

 

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ムラサキゴテン

葉も花も紫色で神秘的な雰囲気をつくり出してくれています。

生徒玄関わきに生えているので、毎朝生徒たちを出迎えてくれる花なのですが、昼過ぎにはその花を閉じてしまいます。