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2021年2月

2021年2月16日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (170)

2021年2月16日

学校の敷地内には何か所も雑木林があります。

木の葉が少ないこの時期は、雑木林の中に太陽の光が射し込み、夏とはまた違った造形を作り出しています。

この時期のように光があることによって芽が出る植物もあり、雑木林の中は色とりどりです。

そんな雑木林の紹介です。

 

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雑木林

高校では、森林の階層構造を学習します。

夏の雑木林では、背の高い木の葉が光のほとんどを吸収してしまい、地面付近(林床)にはほとんど光が届かなくなります。

また、林床に届く光は遠赤色光になるため、光発芽種子の発芽を抑制してしまいます。

このような教科書に出てくる事柄を、図や写真で見るよりも、学校内で実際に観察できる環境にあることは幸せなことです。

 

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竹林

散歩の授業の時に生徒に聞くことがあります。

「この竹林には何本の竹が生えていますか。」生徒は答えに困ります。

中には一本二本と数えている生徒も出てきます。

しかし、答えは「一本」。

竹林のほとんどは、一本の竹からタケノコが生えて増えていき、竹林になっていくといわれています。

春になると、この竹林では毎年タケノコ掘りが行われます。

2021年2月 9日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (169)

2021年2月9日

立春も過ぎ、これから春に向かって一歩一歩進んでいく季節になりました。

気づけば、日暮れ時間もだんだんと延びてきています。

学校ではこれから年度末に向けて、卒業式や新入生を迎えるための準備をしていきます。

春はいろいろな花に出会える季節ですが、学校では出会いと別れの季節となります。

 

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フキノトウ

春一番に芽を出すフキノトウです。

天ぷらにして食べるには今の時期が良いのですが、もう少し経って花が咲きだすと華やかになり、目を楽しませてくれるようにます。

 

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ノボロギク

春から冬にかけてほぼ一年中花を咲かせています。

寒さのため、まだまだ背丈が低いですが、しっかりとした花を咲かせています。

 

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ホトケノザ

こちらも春一番に花を咲かせる植物です。

葉の形が仏様の座布団のようになっていることからこのような名前になったようです。

 

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タネツケバナ

春、まだ田植えをする前の田んぼ一面を、白一色にしてしまうように花を咲かせます。

寒さのため小さく、見落としてしまいそうですが、よく見るとあちらこちらで花を咲かせています。

 

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ニワトコの芽

漢字では「接骨木」と書きます。

枝を煎じるとあめ状になり、骨折時の湿布として用いたこともあったことからこのような漢字で書かれるようです。

この木は、ハリーポッタのダンブルドア先生が持っていた魔法の杖で有名になりました。

写真のような芽は、天ぷらにするとおいしいのですが、食べ過ぎるとおなかを壊すようです。

 

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サンキライ

サルトリイバラの実がまだついていました。

花屋さんでは「サンキライ」としてクリスマスシーズンに売っています。

写真では、カイヅカイブキの木の中から顔を出しているので、新種の植物の実のように見えますね。