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2014年3月 3日 (月)

高校2年生 化学(反応速度の検証)

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化学変化とは、水素と酸素から水が生じるなど、構成する粒子の組み合わせが変わり、別の物質に変化することを言います。

今回は、この化学変化に要する時間がどの程度か、条件を変えながら比較しました。

反応に用いた試薬は、チオ硫酸ナトリウムと塩酸。

チオ硫酸ナトリウムは、カルキぬきといえば分かりますよね。

さて、この2つの試薬を混合ししばらく放置すると、硫黄の沈殿物が得られます。

Na2S2O3
+ 2 HCl → 2 NaCl + H2O + SO2 + S

この沈殿物がある一定量生成した時間を測定したいのですが、水溶液中の変化なので簡単には判断できません。

そこで、イラストを描いた紙の上にフラスコを置き、溶液を混合した瞬間から沈殿物によってイラストが見えなくなった時間を測定しました。

sokudo.wmvをダウンロード(沈殿が生成するようす)

 

一般に、濃度が大きいほど、また、温度が高いほど反応の速さは大きくなります。

今回は、濃度の異なるものを5種類、温度の違いによるものを3種類検証しました。

生徒たちは、原理については簡単に理解できましたが、数的処理に苦戦していたようでした。