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2025年6月

2025年6月20日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (247)

2025年6月20日

蒸し暑くどんよりした日々。

日本の梅雨はあまり好きだという人が少ない季節ですが、植物たちはこの時期に勢いを増していきます。

梅雨が例年と違っていると、その年の生き物たちの生活も変わってしまいます。

梅雨は生き物たちにとってなくてはならない季節なのです。

 

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コバンソウ

穂が小判のように見えるのでこの名前がつきました。

実際のものを見ると名前の由来がとてもよくわかります。

 

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カモジグサ

「かもじ」とは昔の女性が髪を長く見せるためにつけた髪の毛のことで、古くは奈良時代から用いられてきたそうです。

「かもじ」にはいろいろなものがあるようで、この草のような形をしたもののあったのではないでしょうか。

 

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ネズミムギ

明治時代に牧草として持ち込まれたものが野生化してしまったようです。

とても強い植物なので、駆除に困っている地域もたくさんあるようです。

 

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サルトリイバラの実

テニスコートわきでルリタテハの幼虫を育てるために保護している植物です。

この場所ではルリタテハの幼虫が育っていますが、毛虫なので写真では紹介していません。

しかし成虫になると、はねに瑠璃色の線が入ったきれいなチョウチョに変身します。

 

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ドクダミ

この植物は嫌なにおいがあるので好まれませんが、葉をてんぷらにするとにおいも消えてとてもおいしくいただけます。

 

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ジシバリ

「地面をしばりつけるように繁殖する」といわれるように花が終わった地面は葉で覆いつくされています。

タンポポと間違える人が多い黄色いかわいい花を咲かせます。

 

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チガヤ

この植物がたくさんあると、まだ夏も終わっていないのにここだけ秋になったような景色になります。

こどもの日には欠かせない「ちまき」はこの植物の葉でまいたからこのように呼ばれるようになったそうです。

2025年6月 9日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (246)

2025年6月9日

学校内の自然に耳を傾けると、雑木林方面からアオゲラの鳴き声と木をたたくドラミングが聞こえてきます。

少し前の中庭では、モズのヒナが親にエサをねだっている声が響き渡っていました。

それが何の声や音なのか生徒たちはわからないかも知れませんが、そのような自然の中で心は着実に育っていきます。

 

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コモチマンネングサ

学校内のあちらこちらで黄色い花にまぎれて、いつの間にか咲き出していました。

種子で増えるのではなく、葉の付け根に「むかご」ができ、それが発芽して増えていく多肉植物です。

 

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オオシマザクラのサクランボ

今が一番おいしい季節ではないでしょうか。

生徒たちに「サクランボだよ」といっても警戒して食べようとしませんが、勇気ある生徒が食べると「おいしい~」といってくれます。

 

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ミヤコグサ

この花も黄色い花にまぎれて見つけにくい花です。

近くで見るとふっくらとした形の花で優しさがあります。

 

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ヒナキキョウソウとニワゼキショウの実

花が先端にひとつ咲くヒナキキョウソウとニワゼキショウの実が一緒にありました。

梅雨の時期によく似合う植物たちです。

 

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ノビル

土の中にある小さなタマネギのようなものを食べたことがあるという人は多いと思いますが、花はあまり知られていません。

小さな花をよく見るととてもきれいに咲いています。

 

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カラスノエンドウ

この時期になるとさやが黒ずんでいきます。

そこから「カラス」の名がついたといわれています。

どこにでもある植物で、人から嫌がられることも多いと思いますが、冬に芽が出て春に花が咲いて、初夏になると黒いさやをつけて種子をまき次の世代に命をつないでいきます。