共立二中高の自然がいっぱい2 (207)
2022年2月15日
学校内を歩いていると多くの生き物たちに出会うことができます。
その中でも今回はあまり注目されない不思議な生き物を紹介したいと思います。
変形菌
なんだこれは、生き物なのか、と思った方もいると思いますが、
9月に雑木林の朽木についていたものをシャーレの中で5か月ほど飼育していたものです。
この生き物はちょっと変わった生活をしています。
まず胞子が発芽して単細胞のアメーバ状細胞になり細菌などを食べて生活します。
アメーバ状細胞は次々に合体していき、1つの大きな細胞となります。それがこの写真です。
この大きな細胞は、1時間に1cmほどの速さで移動し、細菌などを食べて生活しています。
状況が悪くなると1~2mmほどのキノコのようなもの(子実体)に変身し、胞子を飛ばすようになります。
動物のような、植物のような不思議な生き物です。
クマムシ
顕微鏡写真なのではっきりと写っていませんが、大きな爪を持った8本のあしがある、0.5mmほどの生き物です。
コケの上にいることが多く、乾燥すると休眠状態となり、極度の高温や低温、放射線などにも耐えることができるといわれています。
よちよち歩く姿を観察していると、ほのぼのとした気持ちにさせてくれるとても愛着のある生き物です。