2017年9月13日 (水)

物理基礎実験【運動の第2法則】

運動の第2法則の実験を行いました。

運動の第2法則とは、「物体に力が働き続けるとき、物体はその向きに加速する。

加速度の大きさは、力の大きさに比例し、物体の質量に反比例する。」というもの。

物理を一通り習った方は、“運動方程式”と言われた方がピンとくるかもしれません。

さて、物体を等加速度直線運動させたい場合、常に一定の大きさの力を加えなければなりません。

これがかなりムズカシイ…。

 

Img_4322 そこで今回の実験では、台車に滑車を通したおもりを結び、おもりを自由落下させることにしました。

 

Img_5275結果セッティングが少々面倒になり、生徒たちは組み立てに苦戦している様子。 

 

Img_5278_2 記録テープの処理はお手の物です。 

 

ちなみに、生徒はまだ運動方程式を習っていません。

とりあえず、「強い力で引っ張れば素早く動く!重たい物体は動かしにくい!」ということが感覚的に理解できればokです!

2017年9月 9日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (113)

2017年9月9日

秋風が吹く日が少しずつ多くなり、朝の陽ざしが「暑い」から「暖かい」に変わってきました。

秋という言葉はなぜか、せつない気持ちになりがちです。

わくわく感のある春と対照的な秋の学校の自然をお届けします。

 

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ハギ

万葉集では一番多く詠まれている花です。

中庭には、生徒たちが秋を感じることができるように秋の七草が植えられています。

その中でもこの花は、学校に秋の訪れを告げる花の一つとしてその役割を果たしています。

 

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オミナエシ

花言葉は「美人」です。

漢字では「女郎花」と書きますが、本来は、花が美女を圧倒するほど美しいので「女圧し」と書くようです。

 

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オトコエシ

オミナエシに対してつけられた名前と言われています。

オミナエシはその美しさから万葉集でも何首も詠まれているようですが、オトコエシはあまり歌にはならないようです。

ほとんど人が入らない雑木林の中で、静かに咲いていました。

 

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カナムグラ

万葉集において「ムグラ」、「ヤエムグラ」と詠まれている植物は、このカナムグラのことのようです。

生い茂っている様子を「ムグラ」というようで、場所によっては手が付けられないほどになってしまうことも。

この植物を歌にする昔の人の心の広さに感心します。

2017年9月 7日 (木)

ファーム教育の紹介

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本校では、技術家庭科や食育の授業とコラボして、ファーム教育を実践しています。

今回inter-edu.で「五感をはぐくむ共立女子第二のファーム教育」として紹介していただきましたので、ぜひご覧ください。

こちらをクリック

2017年8月31日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (112)

2017年8月31日

長くて短かった夏休みも終わりとなります。

今年の夏休みは雨の日が多く、海やプール、それに山登りと少し物足りなかったのではないでしょうか。

2学期になると秋もどんどんと感じることができるようになっていきますが、生き物たちはもうすでに秋の装いになっていますmaple

これからは日々、季節の移り変わりを肌で感じることができる楽しみな時季ですねhappy02

 

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ヌスビトハギ

種子の形が盗人の足跡に似ていることからつけられた、萩に似た花をつける植物です。

秋の訪れを感じさせる花の一つです。

 

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ツユクサ

春先から秋にかけてと長い期間の花期がありますが、この時期の花は特にきれいに咲いているように感じます。

 

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ヤブラン

一般的には観賞用に植えられているものをよく見かけますが、学校の雑木林では自然と生えてきたものばかりです。

日かげを好んで生えています。

 

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オニドコロ

ヤマノイモと同様に、他の植物に巻き付いて迷惑がられる植物ですが、今はかわいらしい花を咲かせています。

 

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フユノハナワラビ

いつもは冬に紹介している植物ですが、芽は今頃から出始めます。

シダのなかま独特の芽の出方ですね。

2017年8月30日 (水)

サマーゼミ頑張っています!(その3)

今日は4日目の実験、硫黄の同素体の紹介です。

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硫黄の粉末を加熱し、ろ紙の上に流し込みます。

少し固まったところでろ紙を開くと、針状の結晶が得られます。

 

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同じく硫黄の粉末を加熱するのですが、先ほどより長い時間加熱をします。

それを冷水中に流すと、ゴム状の物質ができます。

 

さて、これで4日間のサマーゼミが終了しました。

実験を通して、1学期の復習ができたら幸いです。

2017年8月29日 (火)

サマーゼミ頑張っています!(その2)

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サマーゼミ3日目の様子です。

今回は牛乳パックを使ったペーパークロマトグラフィーです。

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インクに含まれる色素を分離させる実験を行いました。

牛乳パックを短冊状に切り取り、フィルムの一部をカットしてできあがりです。

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エタノールを主成分とする溶媒に浸すと、色素が移動するようすが観察できます。

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ある班は10数種類のインクについて実験していましたが、どのような結果が得られたのでしょうか?

2017年8月28日 (月)

サマーゼミ頑張っています!

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希望者対象のサマーゼミが行われています。

今回紹介するのは、高1生の化学実験ゼミ、2日目の様子です。

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さて、今回のテーマはワインの蒸留です。

蒸留装置の組み立てはやや難しく、普段は簡易版で学習することが多いのですが、

夏季休暇中のゼミということもあり、時間をかけてじっくり丁寧にやってもらいました。

また、今回のゼミではレポートの書き方の基礎も学習しています。

受講している皆さんにとって有意義なものとなることを願っています。

2017年7月26日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (111)

2017年7月26日

夏休みに入り、毎日のように30℃を超す日が続いています。

校舎から外に出るとアブラゼミの鳴き声が響き渡り、じりじりと夏の太陽に照らされます。

そのような夏本番の学校の自然をお届けします。

 

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ハキダメギク

マリーゴールドの花を押しのけて、ハキダメギクの花が咲き誇っています。

かわいそうな名前を付けられた花ですが、明治に入ってから日本に定着した花です。

 

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タケニグサ

竹のように茎の中が空洞になっているから「竹似草」。

または、竹と一緒に煮ると竹が軟らかくなることから「竹煮草」と言われています。

手を加えていない草地に生える毒草です。

 

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コムラサキシキブ

秋に紫色の実をつけると名前の由来がよくわかります。

雑木林の中にはムラサキシキブも生えています。

 

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ギンヤンマの抜け殻

ビオトープからはいろいろなトンボが羽化しています。

ギンヤンマも毎年羽化しています。

 

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ムラサキエノコロ

ネコジャラシのなかまにもいろいろあります。

普通のネコジャラシ(エノコログサ)と比べると、穂の先がムラサキ色になっています。

 

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オミナエシ

夏の花を紹介しているのにもかかわらず、秋の七草です。

夏休みに入ったばかりですが、中庭に植えられた秋の草花が次々に咲き出しています。

 

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アメリカオニアザミ

外国から入ってきた葉に鋭いとげを持つアザミです。

花も種子も豪快です。ファーム周辺ではどんどん増えています。

2017年7月 6日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (110)

2017年7月6日

日に日に気温も上がってきて、雑木林を歩いていると蚊がたくさん寄ってくるようになりました。

蚊にとっては子孫を残すために動物の血の成分は欠かすことができない大切なものなのですが、こちらとしては迷惑な話です。

蚊に刺されることも自然の一つと考えるしかないのでしょうね。

でも、刺された場合は学校に生えている薬草がよく効きます。

 

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ノアザミ

アザミにもいろいろな種類がりますが、どれも葉にとげがあり、歩いているとき足にとげがささり痛い思いをすることがあります。

 

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ゼンマイ

山菜として有名ですが、学校内の所々に生えてきます。食用になる植物は学校内に数多く生えています。

 

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リョウブの花

普段は何の特徴もない木ですが、この時期には白い花をつけ、人一倍目立つようになります。

若い葉は食用になるようで、平安時代より飢饉のとき用の保存食として利用したようです。

 

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ラベンダー

中庭などにはラベンダーの花が咲いています。

茎を折ってにおいをかぐと、とても良い香りがします。

学校に来る機会があれば、ぜひやってみてください。

 

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アレチマツヨイグサ

これからの季節はこの花があちらこちらでたくさん咲きだします。

「月見草」と呼ばれるなかまになります。

花の色からすると違うように感じますが、「アカバナ科」のなかまです。

 

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ワルナスビ

外国から入ってきた繁殖力の強い植物で、とげがあるので触ると痛く、食べると中毒症状を起こすといわれています。

悪いことばかりですね。

2017年6月23日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (109)

2017年6月23日

夏至の日からやっと梅雨らしくなってきました。

梅雨はうっとうしくてあまり好きになれない時期ですが、生き物たちにとってはとても大切な時期です。

植物はもちろん、その植物を食べている動物の生活にも大きく影響します。

1か月以上続くこの季節があるからこそ、生態系が保たれて日本独特の自然ができるのです。

そのように考えると、じめじめしたこの季節も悪くはないのではないでしょうか。

 

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ムラサキカタバミ

どこからか園芸用の種が飛んできたのでしょうか。

他の植物が生えないような乾燥した土の上に生えていました。

これから何年かしたらどんどんと勢力を伸ばしていくのでしょうね。

 

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ヒメコウゾの実

写真を見ると美味しそうな実に見えます。

実際に食べてみても美味しいです。

今年はこの他の植物でも、実をたくさんつけたものが多くみられました。

 

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ニワゼキショウの実とネジバナ

1か月ほど前は、芝生の中でたくさんの花を咲かせていましたが、今は丸くてかわいらしい実になっています。

ネジバナに次の季節を譲ったといったところでしょうか。

 

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イトトンボのヤゴ

7号館の実験棟の裏側にあるビオトープでは、これからたくさんの種類のトンボが羽化します。

トンボの他にもトビケラやヘビトンボなどの多くの水生昆虫が生活しています。

 

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カマキリの幼虫

秋になるまで小さな虫を捕まえて大きく成長していきます。

今はまだ1,2㎝ほどしかありませんが、これから日に日にたくましくなっていくことでしょう。

 

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ヤマアカガエルの子どもとオタマジャクシ

2月にふ化したヤマアカガエルのオタマジャクシがどんどんカエルになっています。

ビオトープの周りには飛び跳ねている小さなカエルがいます。

池の中にいるオタマジャクシも、あしが生えて、数日後にはまだ経験したことのない陸上の生活を迎えます。

 

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セイヨウミヤコグサ

旧校舎があった場所には草原が広がっています。

その草原にいち早く侵入してきた植物の一つがこの花です。

花の時期になると、地面を黄色く染めてとてもきれいです。