自然 Feed

2021年7月14日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (179)

2021年7月14日

長い雨天が終わり、やっと太陽の日差しがみられるようになりました。

気づけば外の景色は緑一色になり、梅雨の時期の植物の成長の早さを感じます。

生徒たちも期末のテストが終わり、あと少しで夏休み。この時期は、生徒も植物たちも元気いっぱいです。

 

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ラベンダー

誰も手入れをしていないので地味に咲いていますが、中庭でたくさん存在しています。

花を摘むと独特の良い香りに包まれます。

 

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エゴの実

この実には毒があります。

噛んでみると悲鳴を上げたくなるようなえぐみがあり、その味から「えぐい木」と呼ばれ、「エゴノキ」という名前になったといわれています。

決して食べないようにしてください。

 

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クチナシ

花期も終わりに近づき、甘い香りがなくなってきましたが、まだまだ頑張って咲いていました。

花の後の実は、割れることなく種子が飛び出す口ができないため「クチナシ」と呼ばれるようになったようです。

 

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アメンボの影

ビオトープにはアメンボがたくさんいますが、池底に描かれた影を見ると意外とかわいらしさがあります。

見方を変えると生き物の違った姿が観察できます。

2021年6月11日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (178)

2021年6月11日

梅雨に入るのかと思っていたらなかなか入りませんが、気温と湿度は日に日に上昇してきているので、外に出た後は冷房が必要な時期となりました。

教室の中は冷房が入っていますが、換気のために窓を開けているためか、ほのかに涼しいといったところでしょうか。

 

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モリアオガエル

毎年この時期になると、ビオトープ周辺で鳴き声が聞こえます。

昨年はメスと出会えなかったのか、産卵はありませんでした。

今年はどうでしょうか。木の上に産卵する珍しいカエルです。

 

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ムラサキツユクサ

中学生の実験でよく使う植物です。

おしべを顕微鏡で観察したり、葉を使って気孔を観察したりといろいろと使える植物です。

 

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ナツメ

春は芽を出さず、初夏になって芽を出し始めるので「ナツメ」と呼ばれます。

花は目立たないので、よく見ないと見落としてしまいそうです。

 

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ムラサキカタバミ

外国から園芸用として入ってきたものが野生化したといわれています。

種子をつけないで根から増えていくようです。

 

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ドクダミ

独特のにおいがあるので嫌われることが多い植物ですが、花がいっぱい咲いていると意外ときれいです。

また、若芽をてんぷらにして食べるととてもおいしいことに驚かされます。

 

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ウチョウラン

室内で栽培したものですが花盛りを迎えました。

種子はダンボールと一緒にまかないと発芽せず、発芽してから3年ほどしないと花が咲かないなど、手がかかる植物ですが、1か月近く花を楽しませてくれます。

2021年6月 2日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (177)

2021年6月2日

そろそろ梅雨に入るころとなりました。

この時期になると、学校内にはホトトギスの鳴き声が聞こえるようになります。

緊急事態宣言が延長されなければ、生徒は体育大会の練習で大忙しになるこの時期ですが、今年は静かな校内でホトトギスの鳴き声だけが響き渡っています。

 

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コモチマンネングサ

道路わきの隙間などで咲いているのが多くみられます。

葉の付け根にむかごがあり、それを利用して増えるようです。

名前の「子持ち」はそこからきているのでしょうか。

 

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ヒメフウロ

外国から入ってきた植物の中で、この花も最近よく見かけるようになりました。

花は小さいですが、かわいらしくて愛着がもてる植物です。

 

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サンショウの実

この実を食べるとあまりにも強烈な味がして悲鳴をあげたくなりますが、後味がよくまた食べたくなってしまう不思議な実です。

ウナギなどにかける山椒の良い香りが口いっぱいに広がります。

 

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フタリシズカ

源義経が愛した静御前とその亡霊が舞う姿に例えられた植物です。

雑木林の暗めの場所に生えることからもそのような印象を与えてくれたのかもしれません。

 

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オオシマザクラのサクランボ

このサクラの葉は桜餅の葉となり、実は甘くておいしいので生徒たちにも人気の植物です。

中庭にあるこの木の実はただいま熟していて食べごろです。

 

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クワの実

どうぶつ広場にあるこの植物の実もただいま食べごろとなりました。

セイヨウグワのマルベリーです。そのまま食べてもジャムにしてもおいしいと評判です。

生徒たちは自由に食べに来ています。

2021年5月19日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (176)

2021年5月19日

梅の実が熟す頃という意味でこの時期を「梅雨」という漢字で書きますが、今年はまだ実が熟す前にこの季節がやってきてしまったようです。

生き物たちにとっては、とても大切で最も成長をすることができる時期となります。

私たちにとっては蒸し暑くあまり好ましい時期ではありませんが、夏を迎える大切な時期なのです。

 

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ヤマボウシ

前庭の円形花壇に植えられているヤマボウシの花が今年やっと元気に咲きました。

第二高校創設時からお世話になった元理事長先生が第二高校50周年を記念して植樹したものですが、花壇の土がよくなかったのでしょうか、今までは小さな花しか咲きませんでした。

今年こそはおいしい実がなって生徒が食べることができるでしょうか。

 

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ナガミヒナゲシ

道路わきに咲く外来生物としてよく見る機会があると思います。

春早くから咲いていますが、この時期にもまだ頑張って咲いていました。

 

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ニワゼキショウ

前庭や中庭の芝生の中からたくさん顔を出しています。

白い花もあり、また別種のオオニワゼキショウも咲いています。

今年は花がとても小さいものが多くみられます。

 

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成長したタケノコ

春に芽を出したタケノコが大きく成長しています。

皮がはがれて緑色をした部分が見えてくるものが「タケ」といい、皮がはがれないものを「ササ」と呼びます。

 

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ガマズミ

あまり目立たないところに咲いているので気づかない生徒も多いかもしれませんが、甘酸っぱい赤い実がなるので、場所を覚えておくとよいかもしれませんね。

 

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スイカズラ

甘いにおいをかすかに感じさせながら白い花が咲きます。

それがどんどんと黄色の花に変化していき、白色と黄色が混合するようになっていく不思議な花です。

2021年4月26日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (175)

2021年4月26日

数週間前、日本中の人が注目していたソメイヨシノは花を落とし、今は普通の木に変身しています。

春の植物の移り変わりはどんどんと進み、毎日変化が見られます。

気温や天気によっても姿が変わり、目を楽しませてくれます。自然は良いものですね。

 

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カタバミ

中庭には黄色い花がたくさん咲いています。

その中の一つがこのカタバミです。

遠くから見ると、黄色いじゅうたんを敷き詰めたように見えます。

 

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オニタビラコ

あまり注目されない雑草ですが、たくさん咲いていると見違えてしまうほど華やかになります。

葉が地面に張り付いたように広がり(ロゼット)、そこから花は高く伸びる独特な咲き方をします。

 

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ヤブレガサ

葉の形が破れた傘のようになっているのでこのように呼ばれます。

雑木林のところどころで群生しています。

 

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ホウチャクソウ

雑木林の中には目立たない花がたくさんありますが、この花もその一つです。

花は開かず、ほとんど閉じたまま終わります。

2021年4月21日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (174)

2021年4月21日

テレビを見ていても、新聞を読んでいても、SNSを通じても、新型コロナウイルスのことばかりで気持ちがなかなかたかぶることがありませんが、太陽に照らされて生き生きした生き物たちを見ると、少しだけ心がほっとします。

このBlogをみて、少しだけでも癒される人がいればありがたいです。

 

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エビネ

園芸品種としていろいろなものが栽培されています。

写真のエビネも、種子を無菌培養したものを植えたのですが、毎年この時期に花を咲かせてくれます。

 

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ジシバリ

地面をしばるように生えることからこのように呼ばれています。

その名の通り、学校のあちらこちらで群生して咲いています。

 

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オオジシバリ

ジシバリよりも花が大きいといわれますが、比べてもほとんど変わりません。

ジシバリとは葉の形が異なりますが、生徒のほとんどがタンポポと間違えているようです。

 

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シュンラン

雑木林の中にひっそりと咲いていました。

花の色が目立たないので、咲いていてもわからないことがあります。

 

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チゴユリ

この花も雑木林の中でひっそりと咲く一つですが、今年は花の咲きだしが早く、また数も多くはありませんでした。

花が多い年は、雑木林の中を踏まないで歩けないくらい一面に咲くこともあります。

2021年4月 9日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (173)

2021年4月9日

新入生を迎えて新年度が始まりました。

フレッシュな新入生に負けないくらいに学校内の生き物たちも次々に顔を出してきています。

一日ごとに咲いている花が増えてくるような春はよいものです。

 

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オタジャクシ

2月にビオトープに産卵されたヤマアカガエルのオタマジャクシが大きく育っています。

ビオトープにはこのほかにもヒキガエルのオタマジャクシが泳ぎ回っています。

 

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キュウリグザ

この花を摘んで揉むとキュウリのようなにおいがするのでこのように呼ばれています。

見落としてしまいそうな小さな花ですが、かわいらしい花を咲かせています。

 

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スミレ

学校内には何種類ものスミレが咲いています。

スミレの違いを見つけながら散歩するのもよいものです。

 

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ヒメリンゴ

10月には実がなり、酸っぱいですが食べることもできます。

園芸用としてつくられた品種なので、自然界には存在しない植物です。

 

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キバナオドリコソウ

日陰の一角で群生していました。

外国から園芸用で入ってきたものが野生化したといわれている花です。

 

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タケノコ

今年もこの季節が到来しました。

毎年採りきれないほど顔を出しますので、多くの生徒たちが持ち帰って、食卓の一品になっているようです。

 

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マツバウンラン

日なたで群生するととてもきれいな花です。

松の葉のように細い葉と、ウンランのような花が咲くことからこのような名前で呼ばれています。

 

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アミガサタケ

日本ではあまり食べることがないキノコですが、フランスでは高級食材のようです。

見た目で判断してはいけません。

食べてみると意外とおいしいです。

2021年3月25日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (172)

2021年3月25日

散歩には最適な季節になりました。

日に日に花の種類も増えていき、花の紹介には困ることがない季節です。

花粉は多いですが、散歩をして太陽の日差しを浴びて免疫力を高めて、健康なからだづくりをしてみるのもよいものです。

4月からの理科の授業はまず散歩から始めたいと思います。

 

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ハナモモ

観賞用に品種改良されたもので、食用の実をつけるモモとは区別されます。

ウメの花が終わり、これからサクラとハナモモが見ごろとなります。

 

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オランダミミナグサ

どこにでも生えている雑草なので、注目をする人はほとんどいないのではないでしょうか。

葉がネズミの耳に似ているので「耳菜草」と呼びますが、写真はヨーロッパから帰化した種類です。

 

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アセビ

庭などに好んで植えられる植物です。

有毒なので動物に食べられることがありません。

 

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タラの芽

タラの芽のてんぷらは最高ですが、出てきたタラの芽を何回も取ってしまうと木が枯れてしまいます。

来年の栄養をつけるための葉を残してあげることも大切です。

 

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スズメノエンドウ

カラスノエンドウよりも小さく花も目立たないですが、よく見るとどこにでも生えていることがわかります。

小さな花にも注目して観察してみてください。意外ときれいなことに気づかされます。

 

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ツクシ

漢字では「土筆」と書きますが、「付子」と書くことがあります。

ツクシはスギナの胞子を飛ばすために出てきたもので、スギナの横に「付く子ども」といった感じでしょうか。

 

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スノーフレーク

スズランスイセンとも呼びます。

庭などに植えている人もいると思いますが、学校でも毎年必ず花を咲かせてくれる植物です。

2021年3月16日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (171)

2021年3月16日

各地でソメイヨシノの開花が騒がれる季節になりました。

今年は昨年に続き開花が早いようですが、学校ではやっとエドヒガンが咲きだしたところで、その次に咲き出すソメイヨシノはまだのようです。

昨年の春は、新型コロナ感染防止のために休校となり、この「自然がいっぱい」もお届けできませんでしたが、今年はなんとか春の花をお届けできそうです。

花に包まれた学校の春をご覧ください。

 

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フキの花

先月はフキノトウとして紹介しましたが、今は「フキの花」といった感じになりました。

地味な花ですが、たくさん揃うと華やかになります。

 

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ハクモクレン

ハクモクレンとコブシは似ていますが、花の向きと花の下の部分に違いがあります。

ハクモクレンのがくは花びらと同色になり区別が難しいですが、それらは上を向きます。

よく観察をしてみると違いがわかっていきます。

 

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コブシ

コブシの花の下には小さな葉がついています。

そこもハクモクレンと違うところです。家の近くで咲いてたら、そこにも注目してみてください。

 

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ハナニラ

葉のにおいをかぐとニラのようなにおいがすることからこのように呼ばれています。

明治時代に園芸用として入ってきたようですが、今では春の代表的な花になりました。

 

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フデリンドウ

4月に入るとこの花で前庭やゴルフ場裏が埋め尽くされます。

よく見て歩かないと踏んでしまうので気を付けなければなりません。

2021年2月16日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (170)

2021年2月16日

学校の敷地内には何か所も雑木林があります。

木の葉が少ないこの時期は、雑木林の中に太陽の光が射し込み、夏とはまた違った造形を作り出しています。

この時期のように光があることによって芽が出る植物もあり、雑木林の中は色とりどりです。

そんな雑木林の紹介です。

 

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雑木林

高校では、森林の階層構造を学習します。

夏の雑木林では、背の高い木の葉が光のほとんどを吸収してしまい、地面付近(林床)にはほとんど光が届かなくなります。

また、林床に届く光は遠赤色光になるため、光発芽種子の発芽を抑制してしまいます。

このような教科書に出てくる事柄を、図や写真で見るよりも、学校内で実際に観察できる環境にあることは幸せなことです。

 

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竹林

散歩の授業の時に生徒に聞くことがあります。

「この竹林には何本の竹が生えていますか。」生徒は答えに困ります。

中には一本二本と数えている生徒も出てきます。

しかし、答えは「一本」。

竹林のほとんどは、一本の竹からタケノコが生えて増えていき、竹林になっていくといわれています。

春になると、この竹林では毎年タケノコ掘りが行われます。