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2009年4月26日 (日)

4.26高校選手権東京都予選

VS 吉祥女子高校 @晴海総合高校

先週に引き続き格上の1部のチームとの対戦。今日は中学生が時間が遅く、場所が遠いことから、いない中での試合となりました。

その分、OGの人や保護者の方、さらには中学生一人が自らの希望で応援に駆けつけてくれました。その力を受けて、選手たちは試合へ。

松本監督は「気持で負けないこと。技術やパワーでは相手が上なのは仕方がない。自分たちの特徴を出していこう。そして、負けたチームの分も頑張ろう。」と選手を送り出す。

スターティングメンバーは先週と同じ。

前半開始後、2本連続のフリーキックを与えるなどピンチが続くが、そのフリーキックを高3のA.F.が飛びついて、かろうじてはじくファインプレーでチームを救う。

それを凌いだ後、徐々に共立のサッカーが出始める。今日は前線の3人が前からプレスを意識的にかけて、高い位置でインターセプトをする場面が出る。

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15分が過ぎたころ、共立が攻めを何度か繰り返し始めてから、中盤でM.O.がボールを持ち、ドリブルで攻め込む。スペースが空いた所にボールを出し、こぼれたところを高2のM.S.が25mくらいのところからシュート。浮いたボールはそのままゴールへ。(1-0)待望の先制点。格上相手に自分たちらしさを出しての得点。

しかし、吉祥女子もここから反撃が始まる。共立はなんと か得点を与えないと必死に耐えるが、直後のコーナーキックで、相手のキックはキーパーの前に入り、それをはじいて相手に得点を与える。(1-1)。

ここで、今までなら声がなくなり、沈むところだが今日の共立はここでは、終わらなかった。前半の残りは一進一退。ポゼッションは相手のほうが高いが、共立は前からプレスをかけて、相手に対し複数でボールを奪いにいく。木曜日の練習通り。その分チャンスを作る場面のいくつかあったが、前半は1-1で終了。

ハーフタイム。松本監督は「よくやっている。相手に対して、みんながプレスをかけている。よく動いている。後半も集中して楽しんで来い。」と。中学生がいない中、控え選手がマッサージ。

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少し長めのようだったハーフタイムは、格上相手との戦いの共立には救いとなる。選手は後半に向けて、最後気を引き締めピッチへ。いつも以上の引き締まった表情に、ベンチにいるマネージャー、控え選手も熱くなっている。

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後半も前半と同じように、一進一退が続く。何度かゴール前でシュート場面を作られるが、しっかりと体を寄せてシュートコースを防ぐ。また、前線の3人が前から後半もプレスをかけるとともに、サイドの選手もひたすら攻撃とカバーを繰り返し、ボランチの2人も1人が前後のこぼれ球ひろいとプレスかけ、もう一人は相手スペースへカバーと飛び出し。さらにバックは前線の二人にしっかりと入れ替わりでつき、最終バックもしっかりとクリアーとカバーゴールキーパーもしっかりと声を出し、ミスなくプレー。まさに、全員がそれぞれの動きをしっかりとする。正直、体力的に厳しく、辛い中での戦いだが、お互いの得意なプレーを生かしつつ、お互いのつらいところはしっかりとカバー。見ていて本当に熱くなる試合。途中、流れを変えるために、高1の元気印Y.K.を投入。迎えた20分過ぎ。トップと高3のM.O.が飛び出し、最後はM.O.が抜けて、キーパーをよく見て、勝ち越しのゴール(2-1)。そのあとは前線の高2のM.O.がゴール目の前でぼれシュート。惜しくもゴール上に外れるが、流れを引き寄せる。さらに、ピンチのあとの速攻でまたしても高2のM.O.が相手選手1人を抜いて、追加点というところをユニフォームを引っ張られ、防がれる。ベンチとしては、ここで高2のM.O.が追加点を取ってくれると安心したゲームになるところ。本人も取りたい気持ちが強かったはず。しかし、相手には脅威の存在で攻撃をつくる。

後半終了間際、相手コーナー。前半失点しているだけに、不安がよぎるが、共立が一歩早くクリアーしたところで、待ちに待った終了のホイッスル。

終盤は相手が4トップ気味になって攻撃してくる中、前線の選手からキーパーまでの全員が一つになってしのぎ、さらに自分たちの持ち味も出しての勝利。2週に渡っての格上との戦いに選手は笑顔の人もいれば、泣いて喜ぶ選手もいました。ベンチは泣いている人が多かった気が…。

そして、選手はみなさんに感謝。

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今日の勝利はまさに全員の勝利。決して選手は120パーセントの力を出したわけではありません。なぜなら、120パーセントの力は奇跡です。

しかし、今日は選手が限りなく自分たちの100パーセントを出してくれました。100パーセントの力は自分たちのできる限りの力を出すことです。今日の勝利は自分たちの100パーセントの力で得たのです。しっかりと自分たちの力を出しての勝利なので、今日の勝利は偶然でも奇跡でもありません。選手が日ごろからの生活や練習すべての結果がもたらしたものです。ただ、それができたのも選手を支える保護者の方や応援に来てくれたOG、中学生、みんなのおかげです。今日の勝利が選手たちの人生に大きな影響を与えると信じています。

私も今日の試合は選手が本当に必死に勝ちを目指していたので、病み上がりののどにムチ打って普段出さない声を出してみました。そして、ブログも帰宅後すぐに書いています。

こうやって、見ている側を熱くしてくれる選手にも本当に感謝です。今日の試合は後輩やすべての保護者の方にも見もらいたい試合でした。

ぜひ、みなさん今後の選手の頑張りにも注目です。それとともに、選手にも今まで以上の緊張感と厳しさを求めたいものです。

次節はブログ顧問不在のため、更新はどうなるかわからないので、ぜひ会場へ応援お願いします。