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2016年5月 9日 (月)

皇后杯3回戦

昨日、皇后杯3回戦が行われました。

結果8-0の敗戦。

もともと実力的には相手が上ですから、うまくは戦えないのは当然です。しかし、戦う姿勢が見られないから、戦えないという状況に陥り、思考も動きも停止する…。

この数年間で最悪な試合となってしまいました。

気づけば、ベンチメンバーからも声が聞こえず…。

私は2回戦以来、練習も見られず、どういう戦いをするかということも話も出来ず、聞けず、土曜日も研修でサッカー部は自分たちに任せっきりでした。

さらに、この日はこのあとのインターハイ予選の審判も入っていて、事前事後、何も出来ていません。そういうことを想定して、日頃から考えていけるように動かしてはいましたが、自分たちで考えてはいたものの、考え方がまだ甘かったようです。

結果として、私の責任です。選手達が小さくまとまって、悪い意味でうまくやろうという考えになっていました。さらには、前回から周囲に配慮が欠けるようになっており、この日もそういう意味ではあり得ないことになっていました。

もともと人数もスタッフも少ない中で動かなければならず、そこまで選手達と共有したり、指導することが出来ていませんでした。

私の中のイメージと選手とのイメージが全く共有できていませんでした。

ちぐはぐになれば、戦えるはずもありません。

私はメンバーを代えずに行けるところまでいこうと思っていましたし、前回と同様自分たちから飛び込むのではなく、チャレンジ&カバーをサイドではめ込んでボールを奪っていくという狙いでした。

が、完全に受け身なサッカーをするような戦い方を考えていたようでした。受けるだけで行かないという…。目の前の相手に負けず、食らいついていく、そしてチャンスの時に絶対1点でも多く決めるという単純な戦いをしたかったのですが、結果として戦わずして終わった、そんな感じでした。戦い始めないと、自分たちが目指すサッカーにもたどり着けないわけで…。

頑張っていないわけではない。

ですが、自分の範囲での頑張り。相手へのチャレンジの仕方がわからないといってもいいのかもしれませんが、悪い意味で無理をしない。そういうことになってしまいました。

数年前ベスト8などに入ったときは、強豪校相手に2桁取られる試合が続いても、1点を取りに行くぞという姿勢がありました。

2,3年前は上位校と戦うときには、数値的な目標を持ったり、内面的な目標を明確に持って臨んでいました。

3年前、8人で戦った飛鳥との新人戦。春に文京に24点も取られたから、20点未満で、8人で1点は取りに行く。そんな姿勢で本気で戦っていました。

本気で戦ったからこそ、ベンチで私一人もつらくはなく、逆に一緒に戦うぞ!という気持ちになりました。

昨日の試合はそういう姿勢が見られず、うまくやろう、失敗しないようにしようということしか考えてプレーしない選手ばかりでした。

チャレンジして失敗すれば得るものもあるはずでしたが、チャレンジしないで気づけば得点されている、そんな状況からは何も生まれないです。

ただ、もっとできるはずの選手にそうさせてしまったのは私です。もっともっと私自身も工夫しようと思いました。

そして、普段から100%の練習をしていないから、自分たちより強い相手と戦うときに、怪我もしやすいです。2回戦の時にもかなりの人数が足を痛めていたりしましたが、自分たちが100%でやっていないから、100%出したときに怪我をしてしまいます。

昨日のように避けられない怪我もありますが、実際に選手の多くは、厳しい戦いに耐えるだけの準備が出来ていないから、怪我も多くなります。もちろん、ベストな状態で試合ができることの方が少ないでしょうが、ベストの状態で練習をして、100%でやっていくことも必要ですね。

試合後、自分自身のモチベーションも下がってしまいましたが、会場にいらっしゃる高体連の先生や、上を目指して本気でチャレンジしている先生達を見て、自分が下がったらダメだと感じました。

選手達は次の目標をどのように考えているかはわかりません。

私自身、昨日の状況を見て、選手達は目標を下げるだろうと思ってしまいました。3決も最後少し見て、決勝は見ないでかえっていたような…。

でも、下がったなら下がったで、あげればいいこと!

先輩達が頑張っていた姿勢をこれからも伝えて引き継いでいけるように選手達をサポートしていく!

久しぶりに上位校にチャレンジして、そしてだからこそ、甘い自分たちに気づけたことが大きかったです。

何事も前向きに!

試合後、何人かの先生に「共立の試合はどうだったの?」と言われて「勝ちました!試合球だけ!」と唯一勝てた試合球に誇りを持ってグランドをあとにしました。

これから試験1週間前ですが、しっかり頑張りましょう!

これで、高校3年生が全員引退となります。

引退試合としては、煮え切りませんが、この気持ちを受験にぶつけてほしいと感じました。