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2016年11月13日 (日)

新人戦1回戦

新人戦1回戦を8人で迎えました。

相手は夏にリーグ戦で中学生を含めて11人で戦っても負けている同じ2部リーグの上水高校さん。

高校生だけだと部員は10人(選手9人、マネージャー1人)ですが、試合に出られるのは8人。そんな中で、勝ちを本気で目指していた負けず嫌いの部ログ顧問!普通ならいい試合ができればと思うでしょうが、正直、可能性は低くとも、やれることはたくさんあると思っていました。

そもそも、試合ができる以上、勝ちを目指さないことの方がサッカーに失礼と思ってしまいます。何が起こるのがわからないのがサッカー!

この大会に8人で出ると選手が決めた以上、戦う姿勢を求めました。大会にはたくさんの方が協力していて、たくさんの方が運営してくれているのです。だからこそ、妥協せずに、チャレンジし、工夫し、日ごろの努力を意識しさらには発揮し、何より自分たちの弱さに立ち向かうことをしてほしかったです。

そして、そのことでいかようにでもできる!ということを体感してほしかった。

結果は後半2-3!後半だけ見ると勝ちました!

でも、前半0-3、つまりトータル3-5での敗戦です。

実は、この試合に向けては具体的な指示はしていませんでした。それは、人数が少ない戦い方はすでに経験しており、そのときにたくさんのアドバイスを送っていたので、それを踏まえて今日は自分たちで準備させました。ポジションは選手が決めたものを採用!

ただ、試合前には約束ごとの確認していないことを注意し、あとは試合の中で修正していくことを確認しました。そして、試合中は頭を休めないことを伝えました。あとは自分たちがとにかくチャレンジすること。自分にまけないことを確認。

松本監督も自分たちでやると決めたんだから、最後までやりきること、そして、早く時間が過ぎてほしいとか考えないこと。試合ができることを楽しみ、苦しさを楽しみなさいと送り出してくれました。やはり、松本監督がいるとなんか大きい!

しかし、試合が始まるとそうはうまくはいきません。スタートして少しすると、いつも動ける選手が思ったより動けなかったり、消極的だったり、やはり確認していないので、ゴールキックなど対応がうまくいかず…。私は外からひたすら叫び続けました。

そして、長いボールを蹴らせてしまい、ゴールキーパーより先に相手のフォワードがとり、先制点を奪われました。

前半はその後も中盤とサイドバックのキャプテンがうまくやりとりできず自分たちのミスで失点、さらにサイドバックが行くべき場所なのに下がるというまさかの判断ミスで3失点。このまま崩れて終わるかと思ったら、左サイドから崩して、右サイドバックの選手が後ろから上がってきたところにボールを落とし、ミドルシュートを放つもポストに跳ね返り、トップの選手がつめるもクロスバーの上…。

前半は0-3で終了。

ハーフタイムの戻り方を見ると、まだまだやれそうな雰囲気。

私はここでかけに出ました。まずは選手を落ち着かせることと、後半は本当の意味で自分達自身にチャレンジしていって何かをつかんでもらうために、キャプテンのミスを思い切り指摘しました。

普段は感情を抑えるキャプテンも抑えられないほど追い込みました。しかし、このキャプテンならここからやれると思いましたし、周りもここからやってくれるだろうと思いました。

いい部分の確認を最後にして、後半も3回はチャンスが絶対にある。それを5回6回と増やせるかはみんな次第!と伝えました。

そして、キャプテンには「前半のミスを取り戻そうなんて思うな!とにかく自分に負けずに目の前の相手にチャレンジしていけ!ビビるな!」と伝えました。伝わったかはわかりませんが。

そして、後半が始まると1点を目指し、共立がしかけました。調子がよくは見えなかった左の中盤の選手が相手を3人かわしGKと1:1となり、シュート。入ると思ったのに、まさかの正面…。同じようなプレーが続きましたが、またもやシュートミス。

それを逃すと相手が先に追加点を奪い、0-4.私もこれで苦しいなぁと思いましたが、むしろ、ここからが共立が試されると思いました。苦しい中で踏ん張りながらも前にボールが運べるし、前線の選手や右サイドの中盤の高校から入った選手が先週以上にチャレンジして走っている姿を見ると、まだいける!と思いました。

すると、前線に運んだボールのこぼれ球を拾ったボランチの選手がミドルシュート!強烈なシュートはポストに跳ね返りGKにあたりゴールに吸い込まれました。

私がいった3回のチャンスはこれで終わりましたが、ここから選手たちは頑張りました。

これで勢いに乗れるかと思いましたが、疲れも見え始めて、相手に持ち込まれ5失点目。1-5となりどうなるかと思ったら、すぐに、1点取り返しました。取り返したのはハーフタイムに私に責任を追及された左サイドバックのキャプテンでした。

左サイドの選手がボールを持ち出し、抜け出してゴールラインまで行き、後ろに戻したボールを香川選手が切れ込むかのような切込みで、最後は思い切りよくシュート!

過去で一番のシュートがゴールを突き刺しました。これで2-5.

まだやれる!と思いましたが、疲れはピークを越え、限界に来ました。相手に再び押し込まれる時間帯などもありました。

それでも、また中盤の選手が切れ込んでシュートを放ったり、まだまだ追加点のチャンス。しかし、ゴールは遠く…。

それよりも、相手のカウンターなどでは、ディフェンスをする際には、裏のカバーよりも完全に前でサイドで取りきるという動きに代わり、見ていてひやひやしましたが、それがかえってよく出ました。逆サイドに振られる前にとりきり、攻撃につなげました。

高校から入ってサッカーを始めた選手が追いつけるかわからないボールを必死で最後まで追いかけ、さらには、最後はサイドバックに下がり、相手を一生懸命追いかけディフェンスし、カットして前につなぐ。

まさに必死な姿にベンチからはもう指示が出せませんでした。とっくに限界を超えて戦っていて、頑張れとも言えませんでした。

最後の指示は「自分に負けるな!」でした。

そして、アディッショナルタイムになって、チャンスがまた来ました。後半のスタートにシュートを外していた選手が、またもや後ろからのボールの競り合いで勝ち、抜け出して、今度は落ち着いてシュート。3-5.

結果として負けましたが、最後には本気で全員が戦ってくれました。

この試合の終盤から試合後に選手たちは様々なことを感じてくれたと思います。

日ごろの自分たちの取り組み、本気になったときの自分の動き、味方との支えあい、そして、仲間と戦える幸せ。

本気になればミスも怖くないどころか、1点を目指すということに必死になり、自分の弱さはどこかにいってしまいます。

それが全員に見えたのが試合終盤でした。

これが、日ごろの練習からできていればもっとできたはずです。

最後のミーティングで、私は褒めるどころか、厳しくダメ出しをしました。ただ、いつも以上に、いや、いつもと違う受け止め方を選手はしたと思います。

いい試合だったのですが、おそらく選手の中には達成感よりも悔しさというか、もっとこうすればよかったというものが生まれているように思います。

まぁそんなこと私がいうまでもなく、選手たちはすでにわかっているようでした!

こういう試合があるからサッカーはやめられません!

8人でも本気の勝負ができるし、これが3年間で1回でもあれば、この子たちの人生の糧になるはずです!

私は今でも妥協なく、学校生活、勉強、練習に本気になれないことに気持ちで指導してしまう、化石教師のようなやり方をしています。それで部員が少ないのかもしれませんが、それでも続けて頑張ってくれている選手が、こんな試合をしてくれて、可能性を感じさせてくれて、まだまだ選手に負けずに、気持ちでやるサッカーをやっていこうと思います。

指導者としては失格なのかもしれませんが、それでも部活の顧問として伝えるというか、一緒に考えて本気になっていきたいと思います。

今日は久しぶりに共立スタイルが見えました。泥臭くても、ダサくても、必死にやって、みんなの気持ちで戦う。

結果は負けなので、自己満足に過ぎませんが、次につなげられる試合でした。

あとは、選手たちがどうつなげていくかです。

後輩たちにも何か伝わったでしょうか?

やはり、共立のサッカーはうまさじゃない!気持ちです!笑われるでしょうが、それでも自信をもってやっていきましょう!

そんなチームでサッカーやりたい人、ぜひ共立へ笑!

そして、部活動を途中でやめてしまった共立生、本気になりたかったらサッカー部へ!

さぁ明日からまたグランドで吠えまくります!選手たちから吠えるエネルギーをもらった試合でした。

次に向けて頑張りましょう!

OGのみなさんもまた後輩たちを叱咤激励しに来てください!