知っているかな? 自然って不思議!(32)
秋に雑木林に入ると、クモの巣に引っかかり、嫌な思いをしたことがある方も多くいることと思います。
でもそんなクモの糸も、見方をかえると意外ときれいだったりもします。
お釈迦様が地獄にたらした1本のクモの糸。
この糸にすがりついて一人の悪人が地獄からはい上がろうとします。
しばらく上っていくと糸の下には多くの罪人が何人もついてくるではありませんか。
悪人は「このくもの糸はおれのものだぞ」とさけびます。
そのとたん、クモの糸は切れてしまい、みな闇の中へ落ちてしまいました。
これは、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお話ですが、クモの糸はこんなに多くの人をつり上げることができるくらい強いのでしょうか。
そこで問題
クモの糸を使っていろいろなものを作る研究が進んでいますが、クモの糸は実際にどれくらい強いといわれているでしょうか
① 鉛筆の太さぐらいの糸で巣を作れば、ワシのような大型鳥類を受け止められる
② 鉛筆の太さぐらいの糸で巣を作れば、時速100kmで走っている車を受け止められる
③ 鉛筆の太さぐらいの糸で巣を作れば、飛んでいる飛行機を受け止められる
答え: ③
(↑ 文字色を反転して、答えを隠しています。)
クモの糸は実際にそのものを大量に手に入れることが難しいとされていますが、
それが可能になれば、丈夫で破けない服や医療など幅広い分野で応用され、
私たちの生活が大きくかわっていくことになるでしょうね。