高1生物Ⅰ ウニの発生と胚のポケット飼育
3月8日 稚(ち)ウニ誕生!!
1月19日に高1生物の実験で人工受精を行ったウニの幼生がようやく変態(幼生から成体へ変わること)し、ウニの赤ちゃんが誕生しました。
この間、生徒によるポケット飼育で里子に出し、時折うっかりエサやりを忘れるなどのハプニングを乗り越え、プルテウス幼生たちは見事に成長しました。
今年の寒さはウニの成長にも影響を与えましたが、3月に入ってからようやく大人の体(原基)が見られ、幼生の殻を脱いで出てきました。
↑ 黒い部分がウニの原基
写真にもあるように、ちゃんと棘(とげ)と吸盤の付いた管足(かんそく)を持っています。
管足でよたよたと歩く様子はとても可愛らしく、思わず見入ってしまいます。
↑ 変態後のウニ。緑色は海藻。
↑ 横から見た稚ウニ。管足で歩きます。
学年末の定期試験だった「育ての親」たちは、成長したウニ(約0.7㎜)とご対面。
たくましくなったウニに驚きの声を上げていました。
ただし、ここまで育ったウニは最初の受精卵のうちのほんの数%に過ぎません。
多くは途中で死んでしまったり、変態できずに終わってしまうものもいるのです。
育てたウニは、お世話になった「お茶の水女子大湾岸生物教育センター」に返送し、海に放流していただきます。
共立生まれのウニが館山の海で元気に育ってほしいと願うばかりです。