高校2年生 化学Ⅰ(銀鏡反応)
高校2年生の化学Ⅰの授業では、「有機化合物」について学習します。
今回は理系クラスの実験を紹介します。
らせん状に巻いた銅を加熱すると、黒色の酸化銅(Ⅱ)に変化します。
その銅をメタノールの入った試験管内に入れると・・・
あら不思議、元々の銅の色に変化しました。
このとき、酸化銅(Ⅱ)は還元され、メタノールは酸化されています。
2学期に学習した「酸化還元反応」です。
ところで、メタノールはホルムアルデヒドという物質に変化しました。
次に、硝酸銀水溶液にアンモニア水を加えました。
すると、褐色の沈殿が生成します。
しかし、もう少しアンモニア水を加えると、沈殿が消えてしまいました。
この水溶液をアンモニア性硝酸銀水溶液といいます。
この水溶液に、先ほどのホルムアルデヒドを加え、温水につけると・・・
なにやら、黒っぽい色をした物質が内壁に見られるようになりました。
水溶液が還元され、銀が生成されました。
銀が付着し、鏡のようになるので、「銀鏡反応」というわけです。
身の回りにある鏡も、この反応を利用してつくられています。