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2013年1月18日 (金)

高校2年生 化学Ⅰ(銀鏡反応)

高校2年生の化学Ⅰの授業では、「有機化合物」について学習します。

今回は理系クラスの実験を紹介します。

 

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らせん状に巻いた銅を加熱すると、黒色の酸化銅(Ⅱ)に変化します。

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その銅をメタノールの入った試験管内に入れると・・・

あら不思議、元々の銅の色に変化しました。

このとき、酸化銅(Ⅱ)は還元され、メタノールは酸化されています。

2学期に学習した「酸化還元反応」です。

ところで、メタノールはホルムアルデヒドという物質に変化しました。

 

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次に、硝酸銀水溶液にアンモニア水を加えました。

すると、褐色の沈殿が生成します。

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しかし、もう少しアンモニア水を加えると、沈殿が消えてしまいました。

この水溶液をアンモニア性硝酸銀水溶液といいます。

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この水溶液に、先ほどのホルムアルデヒドを加え、温水につけると・・・

なにやら、黒っぽい色をした物質が内壁に見られるようになりました。

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水溶液が還元され、銀が生成されました。

銀が付着し、鏡のようになるので、「銀鏡反応」というわけです。

身の回りにある鏡も、この反応を利用してつくられています。