2020年6月24日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (159)

2020年6月24日

梅雨の晴れ間は気分的にもほっとします。

蒸し暑さはありますが、これから夏に向かっているという気分になります。

今年の夏休みは例年よりも少なくなりますが、やはり夏は良いものです。

そのように考えているとうっとうしい梅雨もうまく乗り越えることができようになります。

 

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オオニワゼキショウ

ニワゼキショウよりも花は小さいのですが、背が高いのが特徴です。

ニワゼキショウよりも少しだけ遅れて花が咲きます。

 

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ワルナスビ

何とも言えない名前を付けられてしまったものです。

外来種でなかなか駆除できず、毒やとげを持ち、家畜が食べてしまうと大変なことになることからこのような名前になったようです。

 

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ブタナ

タンポポと間違えてしまいそうですが、タンポポよりも花の位置が高く、花の時期も遅くなります。

タンポポに似た花はたくさんありますが、よく観察してみると違いがよくわかります。

 

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タラの芽

春1番のタラの芽はよく天ぷらにして食べますが、この時期のものでもおいしく食べられます。

今年はタラの芽を採らなかったので、いつもよりも元気に見えてきます。

 

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シロツメクサとセイヨウミツバチ

天気の良い日には、セイヨウミツバチとニホンミツバチの両方が観察されます。

シロツメクサに頭を突っ込んで蜜を集めている姿は、のどかな雰囲気を作り出してくれます。

 

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アジサイ

アジサイの色は土の成分によって変わりますが、色がついているところは「花びら」ではなく「がく」の部分です。

花は中にある小さな丸い部分なので、この写真の花はまだ咲いていない状態です。

 

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オッタチカタバミ

強い日差しの時には葉を閉じて、黄色い花を咲かせるのが特徴です。

学校内のカタバミは何種類もあります。

2020年6月19日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (158)

2020年6月19日

長かった自宅学習期間も終わり、少しずつ学校が再開されています。

生徒が登校できなかった期間に季節は移り変わっていきました。

生徒のいない静かな学校では、アオゲラのドラミングが響き渡り、タカの幼鳥が複数個所で鳴いていましたが、そんな自然も生徒がいないとなぜか寂しげに聞こえました。

生徒はまだ分散登校ですが、学校は少しずつ活気を取りもどしています。

 

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ホタルブクロ

学校のところどころに密集して咲いています。

この花の中にホタルを入れると、外灯のように明るく輝きます。

 

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オオカナダモ

理科の実験で使う植物ですが、この時期には水の中から白い花が顔を出します。

花が咲くので、藻類ではなく種子植物だということがわかります。

 

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アカバナユウゲショウ

花が終わる時期に近づいてきましたが、まだ頑張って咲いていました。

外来の花ですが10数年前から初夏の花として身近になった植物です。

 

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ニワゼキショウ

芝生の中からたくさんの花が顔を出しています。

色も2種類あり、花が終わるとかわいい玉のような実をつけます。

 

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ネジバナ

ねじれたように花を咲かせますが、よく見ると写真のように右巻きと左巻きがあることがわかります。

 

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ビヨウヤナギ

この時期に生け垣などで咲いている黄色い花は、この花とキンシバイがあります。

ビヨウヤナギは長いおしべが特徴です。

 

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ウメの実

梅の実が熟す時期に雨が降るので「梅雨」といいます。

この時期になると、スーパーでは梅酒や梅干しを作る道具をよく見かけるようになります。

 

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ナツツバキ

花は1日で終わってしまいますが、次から次に咲き出すので毎日楽しむことができます。

2020年2月17日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (157)

2020年2月17日

2月になると少しずつ春の訪れを感じさせてくれる場面に出会えます。

寒さに耐えるように、落ち葉や枯草の中から小さな芽や花を出し、日差しに照らされてそのからだを温めているような姿を見ると気持ちが緩やかになっていきます。

冬将軍を押しのけて、次の季節へとページがめくられていくのが楽しみです。

 

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ヒメオドリコソウ

落ち葉の下から顔を出していました。

春になると一か所にたくさん生えて、まるで踊っているような姿を見せてくれます。

 

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オオイヌノフグリ

春一番に咲く花のひとつです。

太陽に照らされて水色の花びらを開く姿は春そのものです。

 

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シロバナタンポポ

西日本に多いといわれるタンポポです。

ここ数年、学校では他の種類のタンポポよりも早く花を咲かせるようになってきました。

 

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地衣類

黄色や緑色をした地衣類があちらこちらの木の幹についています。

「コケ」と思ってしまう人も多いのですが、これは菌類(キノコやカビのなかま)の中に藻類がすみ込んでしまっている特殊な生き物です。基本的に空気のきれいなところに多いといわれています。

 

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フキノトウ

毎年たくさんのフキノトウが芽を出します。

天ぷらにするととてもおいしいです。

2020年1月18日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (156)

2020年1月18日

今シーズンは暖冬で、各地で雪不足になっているようです。

学校では、コートを着た生徒は少ないような気がします。

また、マフラーや手袋をしている生徒も少ないようです。

温暖化の影響なのかわかりませんが、やはり冬には霜柱を踏んだり、雪遊びをしたりして、季節を感じたいものです。

 

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マンリョウ

赤い実が日本の冬によく合っていると思います。

お正月の飾りにも使われますが、海外では外来生物として駆除対象になっている国があるようです。

 

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モグラ塚

えさの少ないこの時期は、一生懸命に穴を掘ってミミズを探しているのでしょうか。

あちらこちらでモグラ塚が見られます。

 

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サザンカ

花の少ないこの時期に学校内を華やかにしてくれます。

サザンカと言えば童謡の「たき火」を思い出しますが、最近は歌えない人が増えているようです。

 

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シナノキの冬芽

独特の形をした冬芽です。

冬芽の観察をしてみると、種類ごとに違って意外と楽しい気持ちにさせてくれます。

 

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ノキシノブ

中庭のトチノキや雑木林の木々にたくさんついています。

軒下で耐え忍ぶようにひっそりと生えることからこの名前がついたようです。

 

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オオシマザクラの冬芽

サクラの花が咲くまであと少し。

受験シーズンは体調を整え、今までの努力を信じることが大切です。

きっときれいな花が咲くと思います。

2019年12月 6日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (155)

2019年12月6日

朝の冷え込みもだんだんと増して、朝、布団から出るのがつらい季節となりました。

日の入り時間も一年のうちで一番早い時期となり、6時間目の授業が終わるともう夕方のような気分になってしまいます。

このような季節だからこそ、自然を十分に満喫して欲しいと思います。外の空気は澄んでいて青空が美しく、また雑木林の中は新鮮な酸素でいっぱいです。自然に接することで、心の中をきれいにできる季節の到来です。

 

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ユズ

ユズの色が鮮やかになると、冬至が近くなってきたなと感じます。

今年の実はやや少なめですが、においはユズそのものです。

 

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メタセコイア

大講堂前で2本のメタセコイアがきれいに紅葉しています。

朝日に照らされてきれいに輝いています。

 

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カエデの紅葉

紅葉といえばカエデですが、今年はあまり色づきがよくないように感じます。

それでも学校のあちらこちらで美しい姿を見せてくれています。

 

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雑木林

雑木林の中も紅葉真っ盛りです。

イヌシデやコナラなどその種類独特の色づきを見せてくれるので、楽しさもいっぱいです。

 

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雑木林の落ち葉

この時期の雑木林は落ち葉もきれいです。

地面の上はいろいろな色の落ち葉が花を咲かせてくれています。

 

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トウネズミモチ

この実をネズミの糞のように見えた人が名づけたようです。

確かに言われてみればそのように見えるかもしれません。

2019年11月16日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (154)

2019年11月16日

秋の天気は清々しく、澄んだ青空を眺めていると心が元気になっていきます。

少しずつ始まってきた前庭や中庭の紅葉を眺めながら、生徒たちは明るい笑顔で学校生活を送っています。

耳をすませば、モズの高鳴きが聞こえるようになりました。

「モズの高啼き七十五日」と言われますが、霜が降りる日も近づいてきて、これから本格的な冬が訪れます。

 

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ムラサキツユクサ

朝まで降っていた雨粒がまだついていますが、この時期まで頑張って咲いています。

花の少なくなってきたこの時期は紫色の花がより映えて見えます。

 

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チャ

どこからか種子が運ばれてきたのでしょうか、雑木林の中にひっそりとチャノキが生えていました。

よく見てみると花がいくつも咲いていました。

 

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ハキダメギク

有名な植物学者が自宅付近の掃きだめで見つけたといわれる外来植物です。

他の植物が減ってくるこの時期になると、その存在が特に目立ってきます。

 

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ケヤキの種子

ケヤキの落ち葉が目立つ季節となりましたが、落ち葉をよく見ると小枝が混ざっているのが観察できます。

この小枝には種子がついていて、北風に吹かれて遠くまで転がっていきます。

子孫を遠くまで運び、芽生えさせる工夫の一つです。

 

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イロハカエデの種子

今年の紅葉は少しのんびりとしているようで、まだまだ緑葉が多く見られます。

カエデの木を下から眺めてみると、次世代を残すための種子がたくさんついていました。

 

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クチナシ

初夏に甘い香りを漂わせてくれた花は、今では果実になっています。

普通の果実は割れて中から種子が出てくるものが多いのですが、クチナシの果実は割れません。

種子が出てくる口がないので、クチナシと呼ばれるそうです。

 

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ノイバラ

生徒たちはこれが野バラとは気づかないようです。

赤い果実をつけた野バラも味があって良いものです。

2019年11月 7日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (153)

2019年11月7日

今年は夏から天気が安定せず、地面がほとんど乾くことがなかったように思われますが、ここ数日、やっと天気が安定してきたようです。

朝晩はやや冷え込みますが、日中は太陽の光を浴びて気持ち良く過ごすことができます。

早めに紅葉をしている木々や落ち葉を見ながら学校内を歩くと、心が優しくさわやかになっていくような気がします。

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カラムシ

今ではほとんど注目されない植物ですが、昔はこの繊維をとって衣類や紙を作ったそうです。

1000年以上前から栽培され、麻のような服を作ることができるようです。

 

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カヤツリグサ

どこにでも生える雑草の一つです。

茎が縦に避けて蚊帳のような形になることからこのような名前で呼ばれてきたようです。

 

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イヌタデ

小さいころに、この花を集めておままごとをしたことある人はいるか?と聞いたところ、そのような生徒はいませんでした。

昔は「あかまんま」と言って、女の子の中では有名な花だったのですが。

 

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クサギ

葉をもんでにおいをかいでみると臭いことからこのように呼ばれています。

時間とともににおいは和らいでいくようで、この葉をお茶にしたり食べたりすることもできるようです。

 

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カマキリ

草かげで虫が羽ばたく音がしたのでよく見てみると、カマキリがハチを捕まえて食べていました。

秋も深まり、そろそろ産卵の時期です。

このカマキリはオスのようですので、相手を探している最中の食事だったようです。

 

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アキノノゲシ

天気が良い日はこの花がとても柔らかく感じられます。

淡い黄色の花の色は、心を落ち着かせてくれます。

 

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ホトトギス

秋の日かげに咲くこの花の模様が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることからこのように呼ばれているようです。

インターネットを使ってこの花を調べると、鳥の写真がたくさん出てきます。

 

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ムラサキゴテン

葉も花も紫色で神秘的な雰囲気をつくり出してくれています。

生徒玄関わきに生えているので、毎朝生徒たちを出迎えてくれる花なのですが、昼過ぎにはその花を閉じてしまいます。

2019年10月17日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (152)

2019年10月17日

生き物を見るとすっかり秋になっているのですが、気候的にみるとまだ夏といった感じがします。

このままいくと、今年の紅葉はどのようになっていくのかも心配になります。

今年は秋晴れの日もやや少ない気もしますが、学校内の自然をお届けします。

 

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キンモクセイ

今年は例年と比べて1か月ほど遅く咲きだしました。

近づくとよい香りが漂ってきます。

ソメイヨシノと同様に、この花も一斉に咲きだすところが興味深いです。

 

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カラスウリ

五葉松に赤い実を巻き付かせていました。

夏に一夜だけ魅力的な花を咲かせます。

また、実を割ってみると、中からカマキリの顔のような種子が出てきます。

 

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ルリタテハ

先日、八王子近辺でも少なくなってきたルリタテハの幼虫が、サルトリイバラにたくさんついているのを発見しました。

幼虫は毒々しい毛虫なのでお見せすることはできませんが、そろそろさなぎになり、成虫となって越冬します。

 

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チヂミザサ

秋のひっつき虫のひとつです。

実についた毛がべとべとしていて、靴下などにくっつきます。

それを取る手にもくっつくのでとても迷惑な植物です。

 

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ナガエコミカンソウ

数年前より学校でも見られるようになった植物です。

コミカンソウに似ていますが、小さな実が長い柄についているところが異なります。

 

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ニラ

葉のにおいをかぐとニラであることがわかります。

でも花だけ見ているときれいです。

 

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エゴの実

この実に毒があり、えぐく感じるため「エゴ」という名前になったといわれます。

葉だけではわかりにくい木ですが、花か実を見るとすぐにわかる植物です。

2019年9月24日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (151)

2019年9月24日

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、昔の人の観察力は鋭いですね。

すっかりと秋になり、数日前までの猛暑が信じられないくらいになりました。

日暮れになるとサクラの木の下ではアオマツムシの大合唱が聞こえ、草の中ではコオロギが優しく歌を奏でています。

秋は心を癒してくれる時間がたくさんあります。

 

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イノコヅチ

ひっつき虫の代表です。

スカートやセーターについてしまうと取るのが大変。

でもそれが子孫を広げる彼らの戦略なのです。

 

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メヒシバ

生命力が強くどこにでも生える厄介者になっている植物です。

種子が一斉に発芽しないため、駆除してもまた生えてくるので畑などでは大変です。

でも、このように強く生きられるのはうらやましいですね。

 

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マルバルコウソウ

花が少なく緑多き中で、ひときわ目立って咲く花の一つです。

外来生物として問題になってきている花ですが、かわいらしさもあります。

 

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アキノエノコロ

ネコジャラシと一つにまとめてしまいますが、学校には3,4種類のエノコログサが生えています。

学校内で生活している野良猫は数匹いますが、風に吹かれたこの植物にじゃれつくことはあるのでしょうか。

 

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カタツムリ

キウイフルーツの木を見上げたら、大きなカタツムリがついていました。

今年は雨が多かったため、カタツムリも例年になく活動的になっているのではないかと思います。

最近はこのような大きなカタツムリもあまり見られなくなりました。

 

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チドメグサ

この植物で血を止めたことから名前がついたようです。

学校では保健室の近くに生えていますが、まだ使ったことはないようです。

2019年9月 4日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (150)

2019年9月4日

学校行事が多く、何かとせわしい2学期が始まりました。

このような時こそ気持ちにゆとりをもって学校内を散策し、自然を肌で感じ、癒されたいと思っています。

今年は園芸用で植えられたものも含めると秋の七草がそろいました。

秋の七草は山上憶良が万葉集で選定したもので、その美しさを鑑賞して楽しむ花と言われています。

昔から人々に親しまれてきた植物たちです。

 

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ハギ

花はもう終わり近づいています。

やっと小さく咲いている花を見つけました。

ハギの花の周りにはこの花とは種類が違うヌスビトハギの花がたくさん咲いています。

 

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ススキ

旧校舎のあった敷地にはススキがたくさん生えていましたが、ここ数年で遷移(植物の移り変わり)が進み、ほとんど見られなくなってきました。

秋の七草では「尾花」と詠われています。

 

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クズ

この植物はたくさんあるのですが、花が咲くものは数少なく、その理由もわかりません。

根からくず粉が採れ、くずもちを作ります。

 

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ナデシコ

意外と知られていないのですが、「ピンク」という色はこのナデシコの花の色のことを言います。

この写真は、花壇に植えられているものですが、自然のものも数多くの種類があります。

 

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オミナエシ

黄色い花の色はとても目立ちます。

この時期の中庭では一番目立つ花のひとつです。

 

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フジバカマ

自然のものはもうほとんど見られなくなりました。

また、開花がもう少し後なので、この植物だけ花が咲いていませんでした。

葉を採って一日乾燥させると、とても良い香りがあり、香料としても使われたそうです。

 

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キキョウ

秋の七草の「朝貌の花」と詠われる花が何をさすのかいろいろな説があるようですが、このキキョウが有力とされています。

濃い紫色が特徴です。