高校2年生(理系クラス)は、化学の授業で無機化学分野を学習しています。
今回の実験では、両性元素と呼ばれるアルミニウムと亜鉛の性質について調べました。
一部の金属を除き、一般に金属は塩酸のような酸に溶け、水素を発生します。
この気体を集め、火のついたマッチを近づけると「ポッ」と音を立てて燃焼しますね。
さて、金属が溶けた水溶液の中には、その金属を陽イオンが含まれています。
この溶液の中に塩基を加えると、白色の沈殿が生じます。
これは水酸化物と呼ばれるものですが、さらに塩基を加え続けると、
生じた沈殿が消える(溶け出す)という不思議な現象が起こるものがあります。
写真では上手に伝えることができませんが、まるでマジックを見ているかのようでした。
私たちの身のまわりにある物質(もの)は小さな粒子が集まってできています![]()
その粒子は原子や分子などとよばれていますが、一つひとつはとても小さいものなので、
数えたり、質量をはかったりするのはむずかしいのです![]()
ちなみに、一番小さくて軽い原子は「水素原子H」ですが、その質量は、
「0.00000000000000000000000167グラム」しかありません![]()
そこで、このようなものを扱うときに「物質量(mol)」が役に立ちます。
それは「600000000000000000000000個」の粒子の集まりを「1mol(モル)」として考える
というものです。
「12個」を「1ダース」とよぶのに似ていますね![]()
さて、生徒のみなさん。計算問題は大変ですが、がんばってくださいね![]()
3月8日 稚(ち)ウニ誕生!!
1月19日に高1生物の実験で人工受精を行ったウニの幼生がようやく変態(幼生から成体へ変わること)し、ウニの赤ちゃんが誕生しました。
この間、生徒によるポケット飼育で里子に出し、時折うっかりエサやりを忘れるなどのハプニングを乗り越え、プルテウス幼生たちは見事に成長しました。
今年の寒さはウニの成長にも影響を与えましたが、3月に入ってからようやく大人の体(原基)が見られ、幼生の殻を脱いで出てきました。
↑ 黒い部分がウニの原基
写真にもあるように、ちゃんと棘(とげ)と吸盤の付いた管足(かんそく)を持っています。
管足でよたよたと歩く様子はとても可愛らしく、思わず見入ってしまいます。
↑ 変態後のウニ。緑色は海藻。
↑ 横から見た稚ウニ。管足で歩きます。
学年末の定期試験だった「育ての親」たちは、成長したウニ(約0.7㎜)とご対面。
たくましくなったウニに驚きの声を上げていました。
ただし、ここまで育ったウニは最初の受精卵のうちのほんの数%に過ぎません。
多くは途中で死んでしまったり、変態できずに終わってしまうものもいるのです。
育てたウニは、お世話になった「お茶の水女子大湾岸生物教育センター」に返送し、海に放流していただきます。
共立生まれのウニが館山の海で元気に育ってほしいと願うばかりです。
今年もウニの発生と胚のポケット飼育実験が始まりました。
千葉県にあるお茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターの支援と技術提供をいただき、館山産のバフンウニを教材として使用しています。
寿司のネタとしてもよく使われる大変おいしいウニです。
実験では、まず実際にウニを手に取り、どんな生き物かを確かめます。
その後、放卵・放精を人工的に行わせ、顕微鏡下で受精させます。
生命誕生の第一歩を皆食い入るように観察しています。
これまでは、人工受精からプルテウス幼生まで育てるのが限界でしたが、本実験では稚ウニ(ウニの赤ちゃん)まで育てることを目標に取り組んでいます。
大型ビーカーの中で低速度回転のモーターによるスクリューを回しながら、海の波を再現して飼育します。
ある程度育ったところで各生徒がポケット飼育器に移し、餌の珪藻を与えながら「Myウニ」を育てます。
毎年、ウニの赤ちゃんに名前をつける生徒が多くいます。
順調にいけば、3月上旬には稚ウニとなり、その後、館山の海に放流する予定です。
高尾で育ったウニをどれくらい海に放流できるか楽しみです。
ひとりひとりが大切に育てることによって、生物により愛着を持ってもらえればと期待をしています。